共感型採用とは?理念重視との違いや進め方を解説

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共感型採用とは?理念重視との違いや進め方を解説

久永愛子

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共感型採用とは?理念重視との違いや進め方を解説

「共感型採用」を取り入れることで、採用ミスマッチを防ぎ、自社の価値観にフィットする人材を効率的に獲得できるようになります。

「条件面で競合に勝てない」「内定辞退が減らない」といった課題を抱える企業にとって、この手法が非常に有効です。当社でも、「共感型採用」を取り入れたところ、内定到達率が277%向上しました。成功の要因は、オウンドメディアの活用や自社の採用サイトリニューアルにあります。

本記事では共感型採用の概要から、理念重視の手法との違い、採用サイトでの具体的な進め方まで解説します。

共感型採用とは?基本と背景を解説

共感型採用とは

共感型採用は、求職者と企業との価値観が一致することを重視する採用方法です

価値観の一致は社員のモチベーションや定着につながるため、近年注目を集めています。企業と社員双方にとってメリットが多く、長期的な雇用関係の確立につながるのが特徴です。

注目される4つの理由

求職者と企業の双方にとってベストな選択をするためには、働き方の多様化に対応した手法が必要です。ここでは共感型採用が解決する4つの課題について解説します。

早期離職の防止 入社前の情報不足や、実際の職場環境とのギャップは早期離職の主因です。求職者にありのままを伝えることで定着率向上につながります。
  • 採用活動時に、求職者に対して正確な情報を提供すること
  • 入社後のフォローアップをおこない、自律的なキャリア形成や課題解決への支援を提供すること
  • フィードバックを定期的におこなうこと
内定辞退の防止 内定辞退は、他社との比較や「本当にこの会社でよいのか」という情報の非対称性から生じます。内定者の不安や疑問を早期に汲み取って解消し、個々のニーズに合わせた働き方を提示することで、自社を選ぶ納得感を高めます。
  • 内定者の不安や疑問を早期に解消すること
  • 面接や選考のフィードバックを早急におこなうこと
  • 求職者のニーズに合わせた働き方やキャリアプランを提供すること
ミスマッチの防止 企業と個人の期待値のズレがミスマッチを生みます。自社の文化や価値観を明確に伝え、選考段階で求職者の適性を見極めることが不可欠です。
  • 採用活動において求職者に対して自社の文化や価値観を伝えること
  • 面接や選考の際に求職者のスキルや適性を把握すること
  • 新入社員が働きやすい環境を整えること
働き方の多様化への対応 求職者が何を重視しているかを把握することが大切です。柔軟な働き方を提示することで、長期的な就業が可能になります。
  • 求職者の働き方に対する価値観を把握すること
  • 柔軟な働き方を提供すること
  • ワークライフバランスの改善策を提供すること

理念共感型採用(理念重視)との違い

「共感型採用」と「理念共感型採用」は似ていますが、焦点が異なります。理念共感型は企業の「ビジョン(未来)」への共感を重視するのに対し、共感型採用は個人と企業の「価値観・カルチャー(現在・環境)」の一致を重視する手法です。

共感型採用 理念共感型採用
重視する対象 個人と企業の「価値観・カルチャー」 企業の「理念・ビジョン」
共感のベクトル 現在・環境志向(働き方や風土との一致) 未来志向(会社が目指す方向への賛同)
主な目的 社員のモチベーション向上、定着(離職防止) 自社のビジョン・ミッションの達成
求職者の心理 「この会社の雰囲気・考え方が自分に合う」 「この会社の夢を一緒に叶えたい」
得られる効果
  • 心理的安全性の向上
  • 長期的な雇用関係の確立
  • 組織の一体感
  • 目標達成力の向上

どちらの手法を取り入れるにしても、企業が自らの文化や理念を明確にすることが重要です。求職者とのミスマッチを防ぐ姿勢を心がけてください。

共感型採用を成功に導く具体的な進め方

共感型採用の進め方

共感型採用を成功させるための4つのステップを解説します。

  1. 自社の特徴を棚卸しする
  2. 働くメリット・デメリットを言語化する
  3. 共感ポイントを盛り込んだコンテンツ設計にする
  4. デザインとストーリーテリングで伝える

1.自社の特徴を棚卸しする

まずは、自社の「ありのまま」を整理します。経営層へのヒアリングだけでなく、現場社員へのアンケートが有効です。「なぜこの会社で働き続けているのか?」「入社前後のギャップは?」といった生の声を収集し、企業の強み・弱みを客観的に分析しましょう

棚卸しをするにあたってはさまざまな方法があります。できるだけ多角的に情報を集め、整理することをおすすめします。

  • 社員アンケートを実施し、社員の意見をヒアリングする
  • 企業としての強み弱み分析をおこなう(SWOT分析)
  • 競合他社との比較検討をおこなう
  • ブランド価値を分析する(ブランドイメージや認知度などを把握する)
  • 顧客からのフィードバックを収集する
  • 就業規則や福利厚生制度の整備状況を確認する
  • 社内のコミュニケーション環境を確認する
  • 中長期経営戦略を確認する
  • 新規事業展開の可能性を検討する

2.働くメリット・デメリットを言語化する

求職者にとっての「得られるもの(メリット)」と「覚悟すべきこと(デメリット)」を明確にします。包み隠さず伝えることが、信頼と共感への第一歩です。

具体例 訴求ポイント
メリット
  • キャリアアップ
  • 柔軟な働き方
  • 人間関係の良さ
  • 主力製品が業界シェアNo.1
入社後のポジティブな変化をイメージさせる
デメリット
  • スピード感の遅さ
  • 福利厚生の未整備
  • 業務内容が分かりにくい
  • 給与水準が競合より低い
課題を正直に伝えつつ、改善姿勢を示す

3.共感ポイントを盛り込んだコンテンツ設計にする

自社の特徴やメリット・デメリットをもとに、求職者が共感するポイントを設計します。共感ポイントは、求職者が自分自身の価値観や経験と結びつけて共感できる要素であることが求められます。

共感ポイントの分析方法

新卒採用であれば、直近の新卒入社のメンバー、中途採用であれば転職経験者にユーザーインタビューをおこなったり、採用ペルソナに近いユーザーを集めてユーザーテストをしたりして、共感ポイントを分析しましょう。共感ポイントが多く設置できると、求職者が自社に興味を持つ機会が増え、応募につながる可能性が高くなります。

採用ペルソナがない場合は、関係者を集めて作ることも検討しましょう。作り方は以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】採用ペルソナとは?作り方やポイントを解説!

コンテンツ設計

分析したデータを基に、ターゲットの感情を動かすコンテンツを企画します。Webサイトでは、次のような「透明性の高い情報」が共感を生みます。

  • 座談会記事: 上司と部下の関係性やチームの雰囲気をノンフィクションで伝える。
  • 失敗談・苦労話: 成功体験だけでなく、乗り越えた苦労を発信し、「リアル」を見せる。
  • 数値データ: 残業時間や有給消化率などをグラフなどで可視化し、誠実さをアピールする。

採用サイトやSNSなどで、共感ポイントを盛り込んだコンテンツを設計します。求職者との共感を生み出すためには、こうしたコンテンツの制作が欠かせません。求人広告だけでは表現できないコンテンツをできるだけ多く用意し、透明性の高い情報開示を心がけてください。

4.デザインとストーリーテリングで伝える

視覚情報(デザイン)と言語情報(ストーリー)の両軸で世界観を構築します。

  • デザイン: プロのモデルではなく「実際の社員」の写真を多用します。働く姿や自然な表情は、親近感と信頼感を育みます。
  • ストーリーテリング: 創業ストーリーや社員の成長記録など、物語形式で企業の「想い」を伝えます。機能的な説明だけでなく、感情に訴えかける構成を意識してください。

ここまでのステップで言語化した自社の魅力を、Web上で最大限に伝える場所が採用サイトです。ここからは、具体的な活用法と条件を解説します。

共感を呼び込む採用サイトの活用法

採用サイトは、単なる募集要項の掲示板ではありません。共感を醸成するための重要なメディアです。

分かりやすい情報開示を心がける

採用サイトには、求職者がストレスなく採用情報を得られる設計が必要です。スマホ閲覧を前提としたレイアウトや、入力項目を最小限にする配慮も求められます。また、以下のコンテンツを充実させ、企業と求職者が持つ情報の格差をなくしましょう。

  • 社員の1日:具体的な働き方をイメージさせる
  • 職種紹介:職種についての違いや仕事内容を具体的にイメージさせる
  • プロジェクトストーリー:仕事のやりがいや厳しさを疑似体験でイメージさせる
  • Q&A:「悪い口コミ」や「不安要素」への回答や残業時間の実数など、誠実さをアピールする
  • 福利厚生・制度:ワークライフバランスへの取り組みを示す

【関連記事】採用サイトのコンテンツを事例で解説!求職者に伝わる企業の見せ方とは

デザインや撮影にもこだわる

採用サイトは、求職者が応募前に企業に接する場所であり、企業の印象を左右する重要な採用ツールです。気持ちよくサイトを閲覧できるように見やすく、分かりやすくデザインを施すことが求められます。

また、採用サイトは企業ブランディングの強化にも有効です。企業のロゴやカラーリング、企業の特徴や印象を表現する魅力的なデザインだけでなく、企業風土や働く人の個性を引き出すハイクオリティな写真や動画を採用サイトに取り入れることで、企業イメージをより強固なものにします。

SNSや求人広告との連携

採用サイトで採用ブランディングを進めることと並行して、SNSや求人広告で採用マーケティングをおこなうことも大切です。採用サイトを制作しただけでは、エントリーにつながりません。

自社の求人が目に留まる機会を増やし、採用サイトへ誘導することで、求職者の共感と応募という行動を促します。各チャネルを有機的に連携させ、共感型エントリーを増やしていきましょう。

【関連記事】採用マーケティングとは?考え方の基本と手法を解説【成功事例も紹介】

共感型採用が機能する採用サイトの3条件

共感型採用を成功させる採用サイトには、共通する3つの条件があります。単に着飾ったデザインや表面的な情報を並べるだけでは、求職者の深い納得感を得られないからです。

具体的には、以下の3条件を満たす必要があります。

  1. 企業の「本音」が伝わるリアルな情報開示:企業の課題や泥臭い一面も包み隠さず開示します。
  2. 価値観を可視化するストーリー設計:業務内容だけでなく「働く意味」を「自分ごと」として読めるよう伝えます。
  3. 求職者に寄り添う導線設計:知りたい情報にすぐたどり着ける直感的な操作性が求められます。

これらの条件を満たすことで、自社に本当にマッチした人材からの応募が増加します。

まとめ:共感型採用で選ばれる企業へ

共感型採用とは、スキルだけでなく「価値観」の一致を重視し、入社後の定着と活躍を目指す手法です。成功の鍵は、自社のありのままの姿を言語化し、採用サイトを通じて透明性高く発信することにあります。

飾らないリアルな情報と企業の本音は、求職者の信頼を勝ち取り、企業と個人の双方にとって幸せな出会い(マッチング)を生み出します。

  • スキルだけでなく価値観の一致を最重視する
  • 自社の課題やマイナス面も包み隠さず伝えて信頼を得る
  • 綺麗事ばかりを並べず、企業の本音とリアルな情報開示に徹する

まずは「自社らしさとは何か」を棚卸しすることから、共感型採用への第一歩を踏み出してみませんか?

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この記事の著者
久永愛子

WRITER久永愛子 Webマーケター

2000年在学中から独学でWebサイト制作を経験したのち、2007年にジーピーオンライン入社。ディレクター、総務、広報、人事・採用などさまざまなポジションでの経験を活かし、Webサイト運用やWebマーケティングに関する情報を分かりやすく発信していきます。

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