こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)の久永です!
自社のオウンドメディアをすべて把握されていますか?
オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で所有・運営するメディアの総称です。
近年、コンテンツマーケティングの観点から「オウンドメディア」の有用性が注目されています。しかし、よく耳にする「オウンドメディア」は狭義の意味で使われているケースが多く、言葉は知っていても、その正確な意味については、意外に知られていません。
この記事では、オウンドメディアの基本的な意味から種類、ビジネスで成果を出すための目的まで、当社の実例を交えてわかりやすく説明します。実は、あなたの会社もすでに強力なオウンドメディアを持っている可能性があります。ぜひ最後までご覧ください。
オウンドメディアの構築はおまかせ!
もくじ
オウンドメディアとは?基本的な定義と意味
オウンドメディアの定義
オウンドメディアとは企業が自社で所有・運営するメディアを指す言葉です 。マーケティングにおける3つのメディア・フレームワークである「トリプルメディア」のひとつです。
トリプルメディアには他に、広告費を支払うことで発信者と見込み顧客を仲介する「ペイドメディア」と、ソーシャルメディアや口コミで広く情報を拡散する「アーンドメディア」があります。オウンドメディアは、これら2つからの流入を受け、同時にコンテンツを配信するハブ(拠点)として機能します。
オウンドメディアにおける広義の意味は「コーポレートサイト」「採用サイト」「SNS公式アカウント」「公式ブログ」などで、狭義の意味では「更新性のある記事型メディア」として、昨今定着してきました。
自らが発信する情報を自由にコントロールでき、消費者との接点となるメディアは、すべてオウンドメディアと捉えることができます。
オウンドメディアの具体例
具体的なイメージがしやすいように、ジーピーオンラインが保有するオウンドメディアを例として取り上げてみました。ざっと、以下のようなメディア一覧になります。
- コーポレートサイト:https://www.gpol.co.jp/
- マーケティングブログ:https://www.gpol.co.jp/blog/
- 採用サイト:https://www.gpol.co.jp/recruit/
- 採用ブログ「グロウプレイス」:https://recruit.gpol.co.jp/blog/
- 20周年サイト:https://www.gpol.co.jp/20th/
- 公式Note:https://note.com/gpol_pr
- Wantedlyストーリー:https://www.wantedly.com/companies/gpol/stories
- メールマガジン
- 公式Xアカウント:https://twitter.com/gpol_tw
- 公式Facebookアカウント:http://www.facebook.com/gpol.fb
- 公式Instagramアカウント:https://www.instagram.com/gpol.ig/
マーケティングにおける位置づけ(トリプルメディア)
オウンドメディアの重要性は、「トリプルメディア」というマーケティングのフレームワークから見ると、より理解が深まります。トリプルメディアは、以下の3つのメディアで構成されています。
オウンドメディア (Owned Media) |
自社で保有するメディア(本記事のテーマ) |
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ペイドメディア (Paid Media) |
費用をかける広告媒体(リスティング広告、テレビCMなど) |
アーンドメディア (Earned Media) |
信頼や評判を獲得するメディア(SNSでのシェア、口コミ、ニュース掲載など) |
ペイドメディアで幅広い層に認知を行い、アーンドメディアで拡散されたお客さまが最終的に訪れる場所。それがオウンドメディアです。つまり、オウンドメディアは情報発信のハブ(拠点)として、マーケティング活動の中心的な役割を担います。
どんな種類がある?身近な例で見るオウンドメディア
オウンドメディアにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる目的と特徴を持っています。ここでは代表的なものを6つ詳しくご紹介します。
コーポレートサイト(企業公式サイト)
多くの場合、企業の「顔」として会社情報を掲載するだけのサイトだと思われがちです。しかし、サービス紹介ページや導入事例、お知らせなどを戦略的に公開・投稿すれば、最も身近で強力なオウンドメディアに変わります。多くの企業がすでに持つ、ポテンシャルを秘めているメディアです。
目的 | 企業の信頼性向上、基本情報の提供 |
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特徴 |
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当社の場合、コーポレートサイトは四半期ごとに何かしらの改修や改善をおこなっています。オウンドメディアの中で一番人的工数と予算を割いて運用しています。
【関連記事】コーポレートサイトとは?目的・役割から基本コンテンツ・事例まで解説!
ブログ・Webマガジン
専門的なノウハウ(知識)やお役立ち情報を記事形式で発信し、潜在的なお客さまとの接点を作るメディアです。今ご覧いただいているこのブログ(通称「GPブログ」)も、これに該当します。
目的 | SEO対策(認知)、リード獲得、ブランディング |
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特徴 |
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当社のブログも認知とリード獲得を目的にコンテンツSEOを推進してきました。2019年の運用開始当初からオーガニック(自然検索)の流入数は10倍、参照ドメインは5.5倍と浮き沈みはあるものの継続できていることが認知につながっています。
採用サイト
求職者に向けて、企業文化や働く人の魅力を伝えることに特化したオウンドメディアです。社内の体制や雰囲気を伝え、採用ブランディングにおいて非常に重要な役割を果たします。
目的 | 人材獲得、企業文化の発信 |
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特徴 |
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当社の採用サイトは約3年ごとにリニューアルをしており、ちょうど今、採用チームを中心に採用サイトリニューアルへ取り組んでいます。
【関連記事】採用サイトに必要なコンテンツとは?成功事例とポイントを紹介
ブランドサイト/サービスサイト
特定の商品やサービスの魅力を伝え、ブランドの世界観やコンセプトを体現することに特化したサイトです。キャンペーンやイベント情報の発信、ファンとの交流の場としても機能します。
目的 | 特定商品・サービスのブランディング |
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特徴 |
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ブランドサイトやサービスサイトは、オウンドメディアの中でもターゲットがさらにフォーカスされて構築します。
SNS公式アカウント(X, Facebook, Instagram, TikTokなど)
SNS自体はアーンドメディアになります。公式アカウントも厳密には第三者が提供するプラットフォームですが、投稿する内容は自社で自由にコントロールできるため、広い意味でのオウンドメディアとして連携・活用されることが多いです。リアルタイムな情報発信や、ユーザーとの直接的なコミュニケーションに適しています。
なお、近年はPESOモデル(Paid, Earned, Shared, Owned)も用いられ、SNSはシェアードメディア(Shared Media)として区別されます。
目的 | 顧客とのコミュニケーション、情報拡散 |
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特徴 |
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【関連記事】SNSマーケティングとは?効果や手法から成功のポイントまで解説
YouTube公式チャンネル
動画というリッチな表現で、製品の体験や商品やサービスの使い方、企業の裏側などを伝えられるメディアです。こちらもプラットフォームは外部のものですが、主体的な情報発信の場として重要性が高まっています。
目的 | 動画コンテンツによる訴求力強化、ブランディング |
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特徴 |
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オウンドメディアを運用する5つの目的とメリット
多くの企業がオウンドメディアを運用する理由は、以下の5つの目的とメリットにあります。
1. リード獲得・新規顧客獲得
潜在的なお客さまの課題やニーズに応える有益な情報を提供することで、信頼関係を築き、資料請求やお問い合わせといった行動を促します。これがリード(見込み顧客)となり、将来の新規顧客獲得に直接つながるのです。
目的 | 検索エンジンやSNSから新規見込み客を獲得 |
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メリット |
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2. ブランディング・企業価値の向上
専門的な情報を継続的に発信することで、「その分野の専門家」としての地位を確立します。これは単なる知名度向上に留まらず、企業の信頼性や権威性を高め、企業価値全体の向上に貢献します。
目的 | 企業や商品の認知度・信頼度を向上 |
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メリット |
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3. 既存顧客との関係強化
オウンドメディアは、新しいお客さまだけのものではありません。購入後の活用方法や関連情報などを提供し続けることで顧客満足度を上げることができ、自社の商品やサービスのファンになってもらうことで、長期的な関係を強化します。
目的 | 顧客ロイヤルティの向上、リピート促進 |
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メリット |
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4. 採用力強化
求人サイトだけでは伝えきれない、企業の文化や働く人々の魅力を発信できます。求職者が本当に知りたい情報を提供することで、自社にマッチした人材からの応募を増やすことができ、採用力の強化につなげます。
目的 | マッチする人材の獲得、採用ブランディング |
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メリット |
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5. 広告費削減・マーケティングコスト最適化
検索エンジンから評価される質の高いコンテンツは、広告費をかけずとも中長期的に集客し続ける「資産」となります。広告への依存度を下げ、マーケティングコスト全体を最適化することが可能です。
目的 | 長期的な広告依存からの脱却 |
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メリット |
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【関連記事】オウンドメディアのメリット・デメリットとは?当社の事例もご紹介
まとめ:自社の目的に合ったメディアから始めよう
この記事では、オウンドメディアの基本的な意味や目的について解説しました。現在のデジタルマーケティングにおいてなぜ重要なのか、その考え方と可能性を感じていただけたのではないでしょうか。
最も重要なポイントは、多くの企業がすでに「コーポレートサイト」という素晴らしいオウンドメディアを持っている、ということです。その価値に気づき、まずは目的を明確にし、戦略的に情報を発信し始めることが、マーケティングを成功に導く第一歩と言えるでしょう。
自社のWebサイトを単なる「会社パンフレット」から、お客さまを呼び込み、事業を成長させる「資産」へと育てていきませんか。
オウンドメディアの全体像と成功への道筋について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】オウンドメディア戦略の立て方|企画から効果計測まで徹底解説
ジーピーオンラインのコミュニケーションデザインサービス
ジーピーオンラインでは、Webサイト制作サービスだけでなく、企業のコミュニケーション戦略を総合的に支援する「コミュニケーションデザインサービス」もおこなっています。
近年、企業を取り巻くコミュニケーション環境は急速に変化しており、従来の広報活動だけでは効果的な情報発信が難しくなっています。オウンドメディアを基軸に一貫性のあるメッセージ発信と適切なチャネル選択が重要です。
コミュニケーションデザインサービスでは、お客さまの課題解決に必要なコミュニケーション施策を立案し、分析・企画からコンテンツ制作・媒体運用までトータルワークでご提供します。戦略設計から実行支援まで一貫したサポートを提供し、企業の価値向上と持続的な成長を支援します。
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WRITER久永愛子 Webマーケーター
2000年在学中から独学でWebサイト制作を経験したのち、2007年にジーピーオンライン入社。ディレクター、総務、広報、人事・採用などさまざまなポジションでの経験を活かし、Webサイト運用やWebマーケティングに関する情報を分かりやすく発信していきます。