こんにちは、ジーピーオンラインのおおしろです!
多くの企業が活用するSNS広告ですが、中でも代表的なのがFacebook広告です。
詳細なターゲティングが可能でありBtoBでも効果が見込めることから、さまざまな業種の企業が出稿を検討しています。
広告のパターンも複数あり、状況や目的に応じて使い分けることになりますが、当然Facebook広告に適した画像(クリエイティブ)のサイズ、文字数のルールがあります。詳細なターゲティングをおこなっても、ルールから外れたクリエイティブでは期待するような効果が得られない可能性があります。
そこで今回は、Facebook広告のテキスト文字数・画像サイズなどのルールを詳しく解説していきます。
もくじ
- Facebook広告の推奨文字数
- テキスト表示の注意点
- 伝えたいことは左側に配置する
- 媒体によって表示のされ方が違う
- 配信前にプレビュー機能を使う
- 画像の推奨サイズと比率
- 画像表示の注意点
- 縦長の写真は途切れる可能性が高
- 画像内テキストは20%以内が良い
- Instagramは解像度に注意
- 推奨事項を守れていない場合
- まとめ
Facebook広告の推奨文字数
Facebook広告の本文となるメインテキストや見出し、説明部分には文字数制限はありませんが、それぞれ推奨されている文字数があります。各推奨文字数は以下のとおりです。
推奨文字数 | 記載について | |
---|---|---|
メインテキスト | 125文字以内 ※3行目の末尾まで表示 |
必須 |
見出し(任意) | 40文字以内 | 任意 |
説明(任意) | 30文字以内 | 任意 |
Facebook広告は、Google広告やYahoo!広告など他の媒体の広告のように文字数制限は設けていないのが特徴です。ただし、上記の推奨文字数をオーバーした場合には、すべての文字が表示されず「…続きを読む」と表示されるため、注意が必要です。
上記の推奨文字数は、スマホのような小さなデバイスでもテキストがすべて収まる推奨値、いわゆる「モバイルファースト」とされています。多くの情報を詰め込みたい気持ちはありますが、Facebook利用者のうち9割以上がスマホユーザーのため、Facebook広告を配信するならば、モバイルファーストを心がけておくべきでしょう。
テキスト表示の注意点
では、まずはFacebook広告の「テキスト表示」において注意点をご紹介します。
- 「伝えたいこと」は左側に配置しよう
- 広告が配信される媒体によって表示のされ方が違うことを知ろう
- 配信前に必ずプレビューを確認しよう
広告配信においてもっともユーザーに伝えたいメッセージを配置すべき位置や、Facebook広告・Instagram広告のように配信されるプラットフォームが違うと表示形式も異なることなど、テキスト表示における注意点を1つずつご紹介します。
伝えたいことは左側に配置する
Facebook広告のテキストは、パソコンやタブレット、スマートフォンなど表示するデバイスによっては意図しないところでテキストが途切れることがあります。そのため、文章の後ろの方に要点をおいてしまうと途切れて読んでもらえないリスクがあります。
また、人の目の動きをあらわした「Zの法則」や「Fの法則」に代表されるように、人の目線は左側から右側に移動することがわかっています。Facebook広告では上述のとおり文字数制限がありませんが、Facebook広告に限らず、広告においては、伝えたいことを「左側」に持ってくるのが重要なポイントとなります。
媒体によって表示のされ方が違う
FacebookはInstagramと提携しており、FacebookのほかにもInstagramやその他媒体でも広告を配信できます。その際、同じ広告内容でも配信される媒体によって表示のされ方が少しずつ違っていることに注意しましょう。
たとえば、Instagramのニュースフィードに広告を出稿する際、「見出し」と「説明文」は表示されず、テキストが折りたたまれた形です。そのため、テキストのみ表示されることを想定しながら、クリエイティブを作成する必要があります。
また、長めのテキストでも読まれやすいFacebookに対し、Instagramはテキストだけでなく画像を中心にコミュニケーションを図るため、商業目的の投稿は敬遠されがちです。その媒体(プラットフォーム)のルール、ユーザー層をはじめとする背景を踏まえて実際にフィードで表示された時に違和感がないかまで考慮しておきましょう。
配信前にプレビュー機能を使う
Facebook広告を配信する前に、各配置における広告をプレビューできます。プレビュー機能を使うと、配置先ごとの広告の見え方を確認できるため、作成したクリエイティブやテキストがイメージ通りかを配信前にチェックすることができます。
特に、上述のとおりFacebookはスマホユーザーが主なため、「モバイル機器でプレビュー」機能は必須です。イメージ違いになっていないか、正しく表示されているかはもちろん、テキストの誤字脱字などのミスもあわせて確認しておきましょう。
画像の推奨サイズと比率
Facebook広告の画像には、推奨サイズ・アスペクト比・画像ファイルの種類がそれぞれ定められています。基本の広告形式である「1枚画像」のフィード広告の場合は、以下の内容が推奨されています。
解像度 | 1,080×1,080 ピクセル以上 |
---|---|
アスペクト(縦横)比 | 1.91:1~1:1 |
画像ファイルタイプ | 「.jpg」もしくは「.png」 |
最大ファイルサイズ | 30MB |
最小幅 | 600ピクセル |
最小高さ | 600ピクセル |
アスペクト比の比率許容誤差 | 3% |
アスペクト比をサポートしている配置もあるため、基本的には1:1でかまいませんが、広告によってはスペースを充分に活かせないため、各配置によって比率変更するのが良いでしょう。
適切な各アスペクト比は、広告マネージャの各配置でサポートされるアスペクト比を参照してみてください。
また、配置ごとに広告セットを用意すると手間になってしまうため、「配置ごとのアセットカスタマイズ」機能を利用するのがおすすめです。広告セットを新たに準備しなくても、画像の切り取りをおこない、異なる媒体に適したサイズにできます。
画像表示の注意点
Facebook広告の画像表示において、以下の点に注意しましょう。
- 縦長の写真は途切れる可能性が高い
- 画像内テキストは20%未満が良い
Facebook広告には細かなルールが設けられており、特に画像内テキストの割合については注意点として広く知られています。適切な画像表示をするためにも、次の2点についてしっかりと守るようにしましょう。
縦長の写真は途切れる可能性が高い
以前の画像表示は、モバイルニュースフィードのアスペクト比が2:3だったのに対して、2019年8月からは4:5へと縮小されています。
そのため、4:5を超える部分は表示されず、縦長の写真は途中で途切れてしまう可能性が高くなっています。
ただし、アスペクト比が4:5であっても、アップロード自体は可能です。プレビュー表示を確認しながら、きちんと表示される部分をチェックしておきましょう。
画像内テキストは20%未満が良い
「わかりやすい」「伝わりやすい(訴求しやすい)」という点から、画像の中に大きく文字を表示する画像を広告として用いる手法がありますが、Facebook広告では、画像内に表示するテキストを20%未満に抑えることを推奨しています。
この点については、以下のようにFacebookでも公表されているため、注意しましょう。
画像内のテキストを20%未満に抑えると、パフォーマンスが高くなることがわかっています。これを踏まえ、メッセージが効果的に伝わるように明確で簡潔な短いテキストを使うことをおすすめします。
Facebookはより良い広告作りを目指しており、画像はあくまでユーザーの目を留めるもの、そして訴求する具体的な内容は広告文(テキスト)を用いることを推奨しているからです。
Instagramは解像度に注意
次に、FacebookとともにInstagramにも配信する際の注意点です。文章よりも画像がメインとなるInstagram広告では、画像の解像度に注意しておくことを知っておきましょう。
解像度 | 1,080×1,080 ピクセル以上 |
---|---|
アスペクト(縦横)比 | 1:1 |
画像ファイルタイプ | 「.jpg」もしくは「.png」 |
最大ファイルサイズ | 30MB |
最小幅 | 500ピクセル |
最小アスペクト比 | 400×500 |
最大アスペクト比 | 191×100 |
アスペクト比の比率許容誤差 | 1% |
24時間の間表示が可能な「ストーリーズ」機能に画像を表示する場合は、「1,080×1,920」が推奨されています。また、最小は「600×1,067」であることも知っておきましょう。
Facebook広告はもちろんですが、Instagramは特に画像に力を入れて広告配信すべき媒体です。上記の画像サイズをよく確認し、美しい画像をユーザーに見てもらえるようにしましょう。
推奨事項を守れていない場合
ご紹介した画像のサイズやアスペクト比の注意点はあくまで「推奨事項」で、強制するものではありません。しかし、推奨事項から外れたものを配信してしまうと以下のような弊害が起きる可能性があるため、各媒体で推奨されているルールを守ることをおすすめします。
- 画像が粗くなってしまう
- 画像が途切れてしまう
- 中途半端な箇所でテキストが途切れてしまう
本当に伝えたい内容が伝えられなかったり、ユーザーにとって見えづらい広告になってしまったりすると、狙ったような広告配信ができないため、効果計測にも影響を及ぼす可能性があります。
費用をかけて広告配信をするのであれば、おすすめの基準を守るに越したことはありません。美しく、見やすい広告配信をするためにも、それぞれの推奨事項を守って広告出稿をおこないましょう。
まとめ
Facebook広告や、Instagram広告ではテキスト・画像について注意すべき点があることをご紹介しました。
画像のサイズ、アスペクト比、テキスト量、画像内のテキスト量など、広告作りには多くの制約があるように思えるかもしれません。しかし、Facebookはユーザーに向けてより良い広告を配信するためにルールを策定しています。多くのユーザーが利用するプラットフォームだからこそ、細かなルールを守って良質な広告だと認められるように努めましょう。
WRITERおおしろ 広報
Webサイトの解析や広告運用など、Webマーケティングに関する記事を執筆していきます。