こんにちは、ジーピーオンラインのさえです!
企業のホームページを運用されている方の中には、Web広告などのリンク先としてランディングページ(LP)を別で作るべきか、そのままホームページに遷移させるべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで、本記事ではランディングページ(LP)とホームページの違いをさまざまな切り口から解説します。迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
なお、本記事で取り上げる「ホームページ」は企業のWebサイト全体を指す言葉として使用します。Webサイトに訪れた際の1ページ目やトップページを指して「ホームページ」と呼ぶこともありますが、そちらとは異なりますのでご注意ください。
もくじ
ランディングページとは
現在使われている「ランディングページ」という言葉には、「着地ページ」という意味と「キャンペーンなど広告の遷移先となるページ」の2通りの意味があります。Googleアナリティクスで確認できるランディングページレポートなどで指す「ランディングページ」は前者の意味にあたり、必ずしも広告などから流入したものとは限らず、Webサイトのトップページや企業情報ページである可能性もあります。
一方、今回取り上げるランディングページは、後者の意味の「ランディングページ」です。一般的に広告などを配信する際にユーザーの受け皿の役割として制作します。
【関連記事】ランディングページとは?LPの目的と作成するメリット
特徴でみるランディングページとホームページの違い
ランディングページとホームページには以下のような異なった特徴があります。ひとつずつ解説していきます。
- ページ数
- 流入元
- 長さ
- リンクの数
- 公開期間
- 構成要素
- デバイス
ページ数
ランディングページ(LP)は1ページの完結型です。一方、ホームページは複数ページから構成され、多いものだと1,000ページ以上にも及びます。
流入元
ランディングページ(LP)は通常、リスティング広告やSNS広告の受け皿となるため、流入元の大半が広告となります。一方、ホームページは検索エンジンの検索結果から流入することも多く、検索結果の上位に表示させることができるかどうかが集客において重要となります。
長さ
ランディングページ(LP)は必要な要素を1ページに盛り込むため、結果的に縦長のレイアウトなることが多くなります。一方、ホームページは情報によってページを分けるのでランディングページほど長くなることは少ないです。
リンクの数
ランディングページ(LP)はユーザーの離脱を防ぐため、意図的にリンクの数は減らされます。一方、ホームページは見たいコンテンツへの回遊性を向上させたり、SEOの評価を上げたりするためにサイト内リンク数は多くなります。
公開期間
ランディングページ(LP)はキャンペーン期間や広告の配信期間が終了すれば閉鎖することもよくあります。一方、ホームページは基本的には長期間公開を続けてコンテンツの更新をおこなっていくことになります。
構成要素
ランディングページ(LP)はユーザーを注意喚起から購入まで導くために、ファーストビュー、ボディ、クロージングに構成要素が分かれており、ある程度決まった大枠ができあがっています。一方、ホームページは全体の構成によりページごとに役割を持たせるため、1ページに含める構成要素はランディングページと比較するとシンプルになります。
デバイス
ランディングページ(LP)の中でも、特にキャンペーンを実施している場合はスマホから閲覧されることが多くなります。一方、ホームページでも近年ではスマホでの閲覧が増加傾向ではありますが、現在も一定数はデスクトップからの閲覧となっています。
目的でみるランディングページとホームページの違い
ランディングページ(LP)の場合は、購入や資料請求、会員登録など、具体的なアクションが目的として設定されます。一方、ホームページはアクションだけでなく情報提供や理解促進、認知もひとつの目的として設定されることがあります。
メリット・デメリットでみるランディングページとホームページの違い
ランディングページとホームページは特徴が異なるため、メリットデメリットも違います。それぞれご紹介します。
ランディングページ(LP)のメリット・デメリット
メリット
・特定のターゲットに絞った設計が可能
・CVに集中したコンテンツ設計ができる
・PDCAを回しやすい
デメリット
・SEOを強化するのが難しい
・幅広い層に対応した内容にできない
・1ページに情報を集約させる必要がある
購入、資料請求、会員登録などアクションを狙って特化したページを制作するため、ターゲットを絞り込んで設計できます。また、ランディングページではABテストなども盛んにおこなわれており、コンバージョン率の高いファーストビューを模索して数パターン掲載するなど試行錯誤のペースが早くなります。
一方で、1ページに情報を盛り込むため、SEOとしては弱くなりやすく広告などランディングページに誘導する施策とセットにして集客することが必須となります。また、コンバージョン率を高めるためにも、幅広い層に対応することはできないため、商品やサービスごとにランディングページは用意する必要があります。
ホームページのメリット・デメリット
メリット
・複数ページに分けて情報を豊富に掲載できる
・幅広いユーザーの受け皿になる
・コンテンツマーケティングで検索結果上位を狙える
デメリット
・限定的なターゲットに最適化できない
・ナビゲーションなどリンクが多く離脱のリスクが高い
・ドメインを強くするには複数ページが必要
・長期的に育てていく必要がある
既存顧客や潜在顧客だけでなく、求職者や投資家など、幅広い層に情報を届ける場としてホームページは活用することができます。そのため、ユーザー一人ひとりが欲しい情報にたどり着けるよう、情報をカテゴライズし、複数ページに分けて設計をする必要があります。また、情報量の多さを活かしてコンテンツマーケティングを実施すれば、特定のページを検索結果の上位に表示させたり、ドメインパワーを強くすることができます。
さまざまなユーザーが訪れる場所となるので、特定のユーザーだけに特化した構成にすることは難しくなります。情報提供の場であるため、回遊した結果、欲しい情報を得て離脱してしまうリスクがあります。また、コンテンツマーケティングには上質なコンテンツが複数必要になるため、変化が出始めるまででも1年から2年ほどかかると考えておかなければなりません。
違いを理解して効果的に運用しましょう
購入や資料請求、会員登録など、具体的なアクションを目的として作られる1ページ完結型のランディングページですが、ホームページと比較すると役割に違いがあり、マイナス面を補いあう関係にあります。ホームページより限定的なターゲットに向けて作成し、広告の遷移先として使用することで、ホームページに遷移させた時以上のコンバージョン獲得を期待できます。
ホームページとランディングページは、使い分けることで効果を最大化できます。違いをしっかりと理解し、ぜひ効果的に運用してみてください。
WRITERさえ Webマーケーター
制作会社で営業・Web広告運用を経験したのち、2019年にジーピーオンライン入社。SEOやアクセス解析を中心に知識やノウハウを発信していきます。