小さなことからコツコツと。Webサイトの評価を向上させるために実施しているSEO内部施策について紹介

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小さなことからコツコツと。Webサイトの評価を向上させるために実施しているSEO内部施策について紹介

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WRITERコウモリ男爵 フロントエンドエンジニア

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小さなことからコツコツと。Webサイトの評価を向上させるために実施しているSEO内部施策について紹介

こんにちは、ジーピーオンラインのフロントエンドエンジニア、コウモリ男爵です。

SEO内部施策とはWebサイトの中身をGoogleなどの検索エンジンに正しく伝えたり、ユーザーがストレスなく利用できるようユーザビリティを向上させるための施策のことです。htmlタグのソースやサイトの内部構造といった制作者自身でコントロール可能な要素を検索エンジンが理解しやすいように最適化する作業のことを言います。
この記事では、弊社が実施しているSEO内部施策について、紹介したいと思います。

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metaタグの最適化

metaタグとは、Webサイトの情報を記載するタグのことです。metaタグを記述することで、Webサイトにどのような情報が掲載されているかを、Googleをはじめとする検索エンジンやブラウザに伝えることができます。また検索結果に表示されるため、検索ユーザーにとって魅力のあるワードを記述することで、間接的にサイトへの流入を促すことに貢献します。

titleタグ

titleタグに記載された内容は、ブラウザのタブ部分や、検索エンジンの検索結果にタイトルとして表示されます。そのページが何を表しているページかを簡潔にまとめ、ページの内容を適切に説明したわかりやすいタイトルをつけます。タイトルが長すぎると検索結果の一覧で省略されてしまうため、全角28字~32字を目安に作成するのがおすすめです。

また、同じタイトルのページは検索エンジンからコピーコンテンツだと認識され、検索結果の評価を落としてしまう可能性があるので、各ページに固有のタイトルを付けて重複しないようにします。

descriptionメタタグ

descriptionメタタグは検索エンジンの検索結果に表示されて、そのページがどんな内容なのかを検索エンジンや検索ユーザーに伝える役割を持っています。そのため、特定のキーワードをいれて、ページの内容を正確にまとめたものを記述します。titleタグと同様に各ページに固有のdescriptionメタタグを付けて重複しないようにします。

favicon

設置してもしなくても、SEOに直接影響はありませんが、モバイルでは検索結果に表示され、検索ユーザーに視覚的に影響を与えることが可能です。設置することでWebサイトの信頼度や安心感の向上にもつながるので、クリック率の向上が期待できます。

OGPタグ

OGPタグ自体もSEOに直接影響はありませんが、SNSでシェアされた際に、設定したWebサイトのタイトルや画像、説明文などが表示されるようになります。ユーザーに対してWebサイトの内容を詳しく伝えることができるので、サイトへの流入に影響します。

マークアップの最適化

Webサイトのソースコードが検索エンジンに理解しやすい構造となっている記述であることは、検索エンジンの評価や検索結果に影響します。 マークアップを最適化することは有効なSEO対策の手段の一つです。

構文解析可能なHTMLコーディング

記述に不備のないソースコードにすることも、検索エンジンの評価の上で重要です。そのため、バリデートチェックでエラーが出ていないことを確認しながらマークアップしています。

文書構造に沿った正しいマークアップ

見出しや段落、箇条書きリストに適切なhtmlタグを使用し、文章の親子関係を明確にすることで、文書構造を正しく検索エンジンのクローラーに伝えることができます。

見出しは正しい順序で可能な限りテキスト化

h1、h2などの見出しタグの内容は可能な限りプレーンテキストにし、やむなく見出しとして画像を使用する場合はimgタグとして、altに適切な内容を設定します。複数の見出しサイズを正しい順序で使用することで、コンテンツの階層構造が作成され、検索エンジンが構造を理解しやすくなるとともに、ユーザーがドキュメント内を移動しやすくなります。

画像に対するaltの設定

imgタグにaltを記述していない場合、画像の内容が伝わらず、検索エンジンの評価を得ることができません。そのため意味のある画像には必ずaltを設定します。altを記述する際は、その画像が何を表現しているかがわかるような文章にし、画像と同等の情報を記述します。

URL評価の統合

同じ内容のページが複数URL存在する場合、検索エンジンはそれらを重複版と見なし、重複したURLのクロールの頻度を減らします。そのため、どのURLが正規版かを検索エンジンに明示的に伝え、URL の評価を統合することが望ましいです。

canonicalタグによるURLの正規化

canonicalタグとは、サイト内で評価される正規URLをGoogleの検索エンジンに認識させるタグのことです。「重複コンテンツの解消」と「リンクの評価の集約」を目的としてheadタグの中に設置します。

  1. ▼headタグの中に絶対パスで設定
  2. <link rel="canonical" href="https://www.gpol.co.jp/">

以下のような場合は、canonicalタグで正規化をすることが望ましいです。

  • Index.htmlやwwwの有無
  • PCとSPでURLが異なる場合
  • サイズやカラーなどが異なるだけの同じような商品ページが存在する場合

canonicalタグを設置することで、これらの重複するコンテンツを1つのURLに正規化し、検索エンジンの評価を集約することができます。

ページネーションタグによるURLの正規化

ブログ一覧ページや商品一覧ページで、ページを分割している場合に、ページネーションタグを設置することで分割されたコンテンツをひとまとめのコンテンツとして評価してもらうことができます。

  1. ▼headタグの中に絶対パスで設定
  2. <link rel="prev" href="https://www.gpol.co.jp/page/">
  3. <link rel="next"href="https://www.gpol.co.jp/page3/">

301リダイレクトによるURLの正規化

Index.htmlやwwwの有無で、複数のURLでアクセスできるようになっている場合、正規版のURLに301リダイレクトをかけることで重複コンテンツを解消し、SEOの評価を集約することができます。301リダイレクトを設定する方法はいくつかありますが、リダイレクト用のコードを記述した.htaccessファイルをサーバーにアップするというのが推奨されています。

クローリング対策

クローラーとは、インターネット上にあるWebサイトの情報を取得して、自動的に検索データベース化する検索エンジンの巡回プログラムのことです。クローラーに検索されやすくすることで、ユーザーにWebサイトの情報をきちんと届けることは、有効なSEO対策となります。

robots.txtの設置

robots.txtを設定するSEO上の効果としてはクロールの必要が無いページやディレクトリを記述することで、無駄なページへのクロールを制限でき、サイト内の重要なコンテンツへのクロールが優先されるようになります。また、クローラーに対しsitemap.xmlの存在を伝えることができます。

sitemap.xmlの設置

サイト内に存在するURLのリストを記述したファイルをサーバーにアップすることで、クローラーが効率良くサイトを巡回できるようになります。sitemap.xmlを設置することで、新規ページの公開時に検索エンジンに新しいページをより早くインデックスしてもらえるというメリットがあります。

ただし、ページ数が少なく、しっかりとページ同士の内部リンクを構築してある場合は、必ずしも設置する必要はありません。

サイト構造

Googleはディレクトリの階層は深くし過ぎないことを推奨しています。階層が深くなればなるほど、検索エンジンが重要ではないと判断し、クローラーに認識されにくくなります。重要な内容が含まれるページがあるディレクトリの階層を、深くし過ぎないようにサイト設計をしたり、トップページから遷移できるリンクを張っておくなど、リンク階層を浅くすることで、クローラーが認識しやすくなります。

また、ディレクトリ階層が浅くてもリンク階層が深いとクローラビリティを下げる要因になるので、トップページから何回クリックすると該当ページにたどり着くかというリンク設計も重要です。

モバイルファーストインデックスの対応

モバイルファーストインデックスとは、これまで検索エンジンがPCサイトの内容をもとにコンテンツの質を評価していたのを、スマホからの検索が増えたことにより、スマホサイトの評価を主軸にして、スマホで見やすいページの検索順位を上昇させるように変更した方針転換のことです。
モバイルファーストインデックスにより、PC向けページとモバイル向けページに掲載するコンテンツの差がないサイトにすることが重要になります。

また、モバイル端末で使いやすいWebサイト(モバイルフレンドリー)であることは、ユーザーからの評価を高めると共にSEOにとっても大きな影響があります。Googleはモバイルフレンドリーの基準として、以下の4点を挙げています。

  • 携帯端末では一般的でないソフトウェア(Flash など)を使用していないこと
  • ズームしなくても判読できるテキストを使用していること
  • ユーザーが横にスクロールしたりズームしたりする必要がないよう、コンテンツのサイズが画面のサイズと一致していること
  • 目的のリンクを簡単にタップできるよう、それぞれのリンクが十分に離れた状態で配置されていること

モバイルフレンドリーなサイトかどうか確認する方法として以下があります。

  • Googleが用意しているモバイルフレンドリーテストで確認する
  • Google Search Consoleにアクセスし確認する

サイトパフォーマンス最適化

Core Web Vitals(コアウェブバイタルズ)がGoogle検索のランキング要因として組み込まれることが公表されており、サイトパフォーマンスの改善は本来のユーザー体験の向上という目的だけでなく、SEO対策の一環としても実施する必要があります。弊社ではパフォーマンス評価ツールを使用し、改善が必要な項目については、必要に応じた対策を実施しています。
Core Web Vitalsの改善については以下の記事も、ぜひ続けてお読みください。
【関連記事】UXの新指標Core Web Vitals(コアウェブバイタルズ)とは?計測方法から改善方法まで徹底解説

まとめ

今回は弊社が実施しているSEO内部施策についてご紹介させていただきました。SEO内部施策は地道な作業ではありますが、小さなことからコツコツと実施していくことで、検索エンジンの評価を向上させることにつながると思います。
弊社ではSEO内部施策を取り入れた、検索エンジンとユーザー両者を意識したWebサイト制作をしています。興味を持たれた方は、ぜひお気軽にご相談ください!

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この記事の著者
コウモリ男爵

WRITERコウモリ男爵 フロントエンドエンジニア

2013年にジーピーオンライン入社。フロントエンドエンジニアの業務をおこないながら、グループ会社Laichi LLC.の品質管理等も担当。SEO内部施策を考慮したコーディングが得意です。

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