こんにちは、ジーピーオンラインのケンです!
自社のWebサイトやオウンドメディアの運用をするにあたり、常にトラフィックを獲得するにはSEO対策が欠かせません。しかし、SEO対策には非常に多くの時間がかかるため、業務を効率化するSEOツールの導入を検討している方も多いのではないでしょうか?
そんなSEOツールの導入を検討する上で、
「SEOツールが必要な理由を知りたい」
「SEOツールの種類が知りたい」
「SEOツールの選定方法がわからない」
上記のような課題が生じるかと思います。
本記事では企業のWeb担当者さまへ向けて、SEOツールの種類や選定方法を紹介しています。
もくじ
SEOツールとは
SEOツールとは、Webページの掲載順位を向上させ、トラフィックを多く獲得するための施策(SEO対策)を支援するツールです。
自社コンテンツを検索結果の上位に表示させるには、適切なキーワードを選定し、検索ニーズを把握しながらコンテンツを作成し、正しくマークアップをおこなって掲載する必要があります。また、独自性を出すにあたり競合の類似コンテンツの調査や比較は欠かせません。
このように、SEO対策と一口に言っても必要な作業は膨大であり、すべて目視や手動でおこなうと多くの時間がかかってしまいます。しかし、SEOツールを適宜活用することで、こうした工数を削減し、効率よくSEO作業がおこなえるようになります。
SEOツールが必要な理由
企業のSEO対策にSEOツールが必要な理由は、大きく以下の3つに分けられます。
順番に詳しく解説していきます。
- 作業が効率化できる
- より検索順位の向上が見込める
- 詳細な競合調査が可能になる
作業が効率化できる
SEOツールの導入は、作業を効率化できます。
上述のとおり、SEO作業は多岐に渡り、担当者の負荷は想像以上のものがあります。例えば、関連するキーワードをひとつひとつ目視や手動で拾っていくことをしていては、必要な数が揃うまでに何時間も費やすことになります。
しかし、ツールによっては1つのキーワードから自社のコンテンツで狙っていくべきキーワードを複数取得することも可能です。こうした作業を時短することで、担当者は最も大事なコンテンツの中身を練ることに時間を割けるようになります。
より検索順位の向上が見込める
SEOツールを導入してSEO作業をおこなうと、より検索順位の向上が期待できます。
SEOツールの中には「検索順位チェックツール」という、Webページの順位変動を確認できるツールがあります。施策の前後で順位変動を確認すれば、効果計測が可能となり次の改善に活かせます。
また、検索エンジンのアルゴリズムの変化の影響も可視化できるため、Webサイトの評価傾向の理解にも役立ちます。順位変動は、検索エンジンにキーワードを入力することで確認することもできますが、コンテンツ量が多い場合、手間や時間がかかります。ツールで一括管理することで、順位の低下にすぐに気が付き、対処できるようになります。
詳細な競合調査が可能になる
SEOツールを導入すると、手作業より詳細な競合調査ができるようになります。
手動調査でも「競合サイトがどんなキーワードを狙っているか」「どれくらいの記事数があるか」などの分析は可能です。更に、SEOツールを導入すると、競合サイトのアクセス数、トラフィック流入元、被リンクなど、目視では分かりにくい情報も取得できます。
例えば、競合サイトの「トラフィック流入元」を調査してTwitterが多かった場合、ターゲットユーザーはTwitterの使用者とマッチしていることが分かります。Twitterと連動したマーケティングをおこなっていることが分かる点でも有益な情報を得ることができます。
このように、どのプラットフォームをメインに活用しているか理解できるので、顧客の属性やニーズを把握するのに役立ちます。
SEOツールの種類
SEOツールの種類を、この記事では下記7つに分類して詳しくご紹介します。
SEOツールの種類 | 概要 |
---|---|
キーワード調査ツール | 検索ボリュームや競合性を調査 |
検索順位チェックツール | 現状の検索順位をモニタリング |
SEO内部対策チェックツール | Webサイトの内部構造をチェック |
SEO外部対策チェックツール | 被リンクの状況をチェック |
アクセス解析ツール | 自社サイトに訪問した後のユーザー行動を分析 |
競合分析ツール | 競合サイトのアクセス数や流入経路などを分析 |
コンテンツSEOツール | 集客を強化するためのアドバイスが受けられる |
キーワード調査ツール
キーワード調査ツールは、検索ボリュームや競合性を調査できるツールです。これから自社が対策すべきキーワードの選定に役立ちます。また、今話題になっている急上昇キーワードを調査できるツールや、特定のキーワードとよく一緒に検索されるサジェストを調査できるツールなどもあります。
検索順位チェックツール
検索順位チェックツールは、現状の検索順位をモニタリングするツールです。自社Webサイトの各ページが何位にランクインしているかを確認できます。自社が上位表示を狙っているキーワードの検索順位をまとめて閲覧できるので、SEO対策の効果を確認するのには欠かせないツールといえるでしょう。
SEO内部対策チェックツール
SEO内部対策チェックツールは、Webサイトの内部構造をチェックするツールです。検索エンジンでは、クローラーというプログラムが、自社Webサイトの情報を収集して、スコアリングを実施します。この情報収集の妨げとなっている箇所を把握するのに欠かせないツールです。
例えば「タグ周りの分析」「リダイレクトの確認」「リンク切れチェック」などをおこない、問題のある箇所があれば提示してくれます。
SEO外部対策チェックツール
SEO外部対策チェックツールは、被リンクの状況をチェックするツールです。検索エンジンで上位表示を獲得するには、良質な被リンクが得られているのが理想です。反対に、品質の悪いWebサイトからの被リンクはペナルティの対象になるリスクがあります。
SEO外部対策チェックツールでは、自社が獲得している被リンクの品質や獲得数などを分析できるので、ペナルティを回避しやすくなります。
アクセス解析ツール
アクセス解析ツールは、自社サイトに訪問した後のユーザー行動を分析するツールです。自社サイトへの流入経路やWebサイト上でのユーザー行動を収集できます。
例えば、「自然検索での流入数が増えているか」「アクセスの多いページはどこか」を定期的に分析すれば、自社の施策に効果があったのかを確認できます。
競合分析ツール
競合分析ツールは、競合サイトのアクセス数や流入経路などを分析するツールです。その他にも競合サイトの「流入キーワード」「ユーザー属性」「被リンク獲得先」など、手動では得られない情報が取集できます。
競合分析ツールにより、競合サイトの強みを把握できれば、自社サイトと比較をして、今後どのようなコンテンツを作成していけば良いかのヒントになります。
コンテンツSEOツール
コンテンツSEOツールは、集客を強化するためのアドバイスが受けられるツールです。
例えば、作成したコンテンツに自社が狙っているキーワードで上位表示させるのに必要な情報が盛り込まれていそうかを判断してくれます。また、上記でも紹介した「内部対策」「順位チェック」など、他ツールにも共通する基本的な機能を搭載しているため、統合型ツールともいわれています。
SEOツールの正しい選定ポイント
SEOツールの正しい選定ポイントを紹介します。
- 必要な機能をピックアップしておく
- 使いやすさで選ぶ
- 分析対象で選ぶ
必要な機能をピックアップしておく
SEOツールを選定するときは、事前に自社で必要な機能を明確にします。「キーワード調査」「検索順位チェック」など、ツールによって搭載している機能は異なるので、自社がSEO対策を実施する上で最も必要である機能を決めた後にツールを選定しましょう。
当社でもいくつかツールを使用してきましたが、ツールの1機能だけしか活用できていなかった当初から、運用が複雑になるにつれて多機能なものが必要になり変更した経験があります。今必要な機能を見極めて、メディアの成長に併せて高性能な有料ツールを導入していくのも方法のひとつです。
また、プランによって期間中使用可能な回数やキーワード数、ユーザー数など制限が設けられていることがあるので、予定している作業が十分にプラン内で実施できるのかも見極めポイントです。
使いやすさで選ぶ
SEOツールを選定するときは、使いやすさもポイントです。どんなに優れた機能を搭載したSEOツールでも、自社で使いこなせないと意味がありません。無料トライアルのあるツールであれば、実際に導入して操作性を確認しておきましょう。
例えば、海外で開発されたツールは日本語対応が満足でない場合もあり、何のデータを出してくれているのか分かりにくい場合もあります。あるいは高性能すぎて動作が遅いといったケースも考えられます。実作業としてストレスなく使えそうかはしっかり見ておくのがおすすめです。
有料のSEOツールではサポートセンターが設けられているケースもあるので、困った時に相談できる体制があるか併せて確認しておくこと安心です。
分析対象で選ぶ
分析対象が自社サイト分析のみか競合サイトを含むかでSEOツールを選定しましょう。自社サイト分析のみのツールは、タグ設置などにより内部対策に欠かせない、詳細な情報が取得できます。
一方、競合サイトを含むツールは、URLを入力するツールが多いです。URLを入力すれば自社サイト、競合サイト問わずに分析が可能ですが、前者に比べて簡易的な情報となります。
SEOに注力している競合が複数あり、競合の動向をしっかり見る必要がある場合は自社サイト以外の調査可能なツールを選ぶのがおすすめです。一方、まずは自社サイトの強化に注力したいという場合、競合対策は次のステップでもよいかもしれません。
キーワード調査ツール
検索ボリュームや競合性の調査に欠かせない、おすすめのキーワード調査ツールは下記の4つです。
- Google広告キーワードプランナー
- Keywordmap
- キーワードファインダー
- Ubersuggest
Google広告キーワードプランナー
Google広告キーワードプランナーは、Google広告内で利用できるキーワード調査ツールです。各キーワードの検索ボリュームや競合性を分析できます。また、特定のキーワードやWebサイトのURLから、新しいキーワードを見つける機能も搭載しているので、コンテンツ作成に役立ちます。
ただし、広告を運用していないアカウントでは、正確な検索ボリュームを取得できないので注意が必要です。
URL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Keywordmap
Keywordmapは、キーワードの調査やユーザーのニーズ調査が可能なSEOツールです。自社・競合サイトを比較したキーワードの調査が強みとなっています。また、特定のキーワードと関連キーワードを視覚的にまとめるキーワードマップを作成する機能も搭載しています。
キーワードファインダー
キーワードファインダーは、キーワード選定を支援するSEOツールです。「競合がよく使用しているキーワード」「上位表示しやすいキーワード」など、あらゆる視点から効果的なキーワードを自動で取得してくれます。また、検索順位のモニタリング機能も搭載しているので、Webサイト運用にも生かすことができます。
Ubersuggest
Ubersuggestは、アメリカ発のキーワード調査ツールです。特定のキーワードの「検索ボリューム」「SEO難易度」が確認できるだけではなく、競合サイトで流入が多いキーワードなども分析できます。 無料でも使用できますが、検索回数に制限があります。
URL:https://neilpatel.com/ubersuggest/
検索順位チェックツール
現状の検索順位をモニタリングできるおすすめ検索順位チェックツールは下記の3つです。
- GMO順位チェッカー
- GRC
- BULL
GMO順位チェッカー
GMO順位チェッカーはGoogle、Yahoo!の検索エンジンに対応したクラウド型の検索順位チェックツールです。URLとキーワード登録で毎日自動的に検索順位を取得でき、他にはない「ずっと無料プラン」があります。順位変動アラートやAIキーワード提案機能を搭載しています。
GRC
GRCは、Google、Yahoo!、Bing3つの検索エンジンに対応した検索順位チェックツールです。計測したいWebサイトとキーワードを登録すると、検索エンジンの順位をモニタリングできます。また、登録したキーワードの上位100サイトの順位も確認できるので、競合サイトの比較などにも活用できます。
BULL
BULLは、自動で検索エンジンの順位をモニタリングできるSEOツールです。自社Webサイトに順位変動があった場合「競合サイトが上位表示されたことによるものか」「Googleのアルゴリズムが変動したのか」などの、理由まで分析できる機能を搭載しています。
SEO内部対策チェックツール
Webサイトの内部構造をチェックできるおすすめのSEO内部対策ツールは下記の3つです。
- Googleサーチコンソール
- PageSpeed Insights
- Lighthouse
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、Google検索上のパフォーマンスを分析できるSEOツールです。「検索エンジンでの表示状況」「リンク状況」「Webサイトの問題点の把握」などの機能を搭載しています。GoogleがWebサイトをどう評価しているかを理解できるため、SEO内部対策をするならぜひ使っていきたいツールといえるでしょう。
URL:https://search.google.com/search-console/about
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、Webサイトの読み込み速度を調査できるSEOツールです。URLを入力するだけで「0〜100」のスコアで表示速度をチェックできます。表示速度に問題がある場合は、改善に必要な対策も提示してくれます。
URL:https://pagespeed.web.dev/?hl=ja
Lighthouse
Lighthouseは、Googleが提供するSEO内部対策チェックツールです。Google Chromeの拡張機能となっているため、Google ChromeでWebサイトを開いて使用します。「ページ・画像の読み込み速度」や「検索エンジンのランキングに影響する項目の抽出」など、内部対策には欠かせない分析が可能です。
URL:https://chrome.google.com/webstore/detail/lighthouse/blipmdconlkpinefehnmjammfjpmpbjk?hl=ja
SEO外部対策チェックツール
被リンクの状況をチェックできるおすすめのSEO外部対策ツールは下記の3つです。
- Ahrefs
- Semrush
- Moz Pro
Ahrefs
Ahrefsは、自社サイトや競合サイトの被リンク分析が可能なSEOツールです。24時間ごとに約40億のWebページをクロールしているため、常に最新の被リンク分析が実現できます。また、被リンク分析以外にも「想定流入キーワード」や「ソーシャルメディアの反応」などを分析する機能も搭載しています。
Semrush
Semrushは、基本的なキーワード調査機能に加えて、被リンク分析やSNS競合対策などが可能なSEOツールです。被リンク分析では、自社が獲得している被リンクに有害性が無いか分析する診断機能や、新たなリンク先候補を提示してくる支援機能などを搭載しています。
Moz Pro
Moz Proは、自社サイトや競合サイトの被リンク調査が可能なSEOツールです。URLを入力するだけで、被リンク情報が取得できます。また、複数のWebサイトの情報を一覧で比較できるので、競合調査にも活用できます。
URL:https://moz.com/products/pro
アクセス解析ツール
自社サイトに訪問した後のユーザー行動を分析できるおすすめのアクセス解析ツールは下記です。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、自社Webサイトに訪問したユーザーの行動を分析できるSEOツールです。
「ユーザーがどこから訪問したか」「どのページを閲覧したか」などの行動を統計的に分析できます。
URL:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
【関連記事】ホームページのアクセス解析で分かることとは?Googleアナリティクス導入のすすめ
競合分析ツール
競合サイトのアクセス数や流入経路などを分析するのにおすすめの競合分析ツールは下記です。
SimilarWeb
SimilarWebは、競合サイトのアクセス状況が分析できるSEOツールです。「直近1か月のアクセス数」などの基本的な情報だけではなく、検索エンジンからどれくらいユーザーがアクセスしているかなど、流入元の分析も可能です。
URL:https://www.similarweb.com/ja/
コンテンツSEOツール
集客を強化するためのアドバイスが受けられるおすすめのコンテンツSEOツールは下記の3つです。
- EmmaTools™
- ミエルカ
- tami-co
EmmaTools™
EmmaTools™は、高品質なSEOコンテンツ作成をサポートするツールです。「上位表示を獲得するのに必要な関連キーワードの提示」や「見出し分析」「コピー率チェック」など、コンテンツを作成するのに欠かせない機能を搭載しています。
ミエルカ
ミエルカは「競合分析」「検索順位チェック」「コンテンツ作成」など、SEO対策に必要な基本的な機能を搭載しているツールです。また、ツールだけではなく、人的なSEOサポートにも対応しているのも特徴といえます。
tAMi-CO
tAMi-COは、SEO用記事の作成補助ツールです。作成するコンテンツのキーワードを入力するだけで「検索エンジンから求められているコンテンツの傾向」や「キーワードの月別の検索推移」などの分析が可能です。
URL:https://tami-co.biz-samurai.com/
適切なツール導入で効率アップ
SEOツールは、検索結果表示順位を上げるためのSEO対策を支援するツールです。ツールを導入すると「作業の効率化」「検索順位の向上」などのメリットがあります。
SEOツールには、数多くの種類があり、それぞれ搭載する機能が異なるため、事前に自社でどんな機能が必要かピックアップしておくのがおすすめです。
ジーピーオンラインではSEOを考慮したコーポレートサイトやオウンドメディアの構築をお受けしております。SEOを強化したいという方はぜひお気軽にご相談ください。
WRITERケン ライター
大手採用メディア運営企業にてWebコンテンツ制作に約10年携わった経験をもつコンテンツディレクター兼ライター。これまでの経験を活かし、有益なWebマーケティングに関する情報を発信していきます。