コンテンツSEOとは?メリットや手順を初心者向けに解説【成功事例あり】

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コンテンツSEOとは?メリットや手順を初心者向けに解説【成功事例あり】

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コンテンツSEOとは?メリットや手順を初心者向けに解説【成功事例あり】

こんにちは、ジーピーオンラインのケンです!

コンテンツSEOとは良質なコンテンツを継続的に発信する施策で、長期的に見たコストの削減や集客力の向上などのメリットがあります。しかし、コンテンツSEOのやり方が分からない、何から始めるべきか分からないといった方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではコンテンツSEOについてメリットや実施の手順を企業のマーケティング初心者の方にも分かりやすくご紹介していきます。以下の内容が知りたい方はぜひお読みください。

  • コンテンツSEOのメリットとは?
  • コンテンツSEOのデメリットはないの?
  • コンテンツSEOの正しい手順は?
  • 参考になるコンテンツSEOの成功事例は?

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もくじ

  1. コンテンツSEOとは
  2. コンテンツSEOのメリット
  3. コンテンツSEOのデメリット
  4. 事前に押さえておくべき注意点
  5. コンテンツSEOのやり方6STEP
  6. コンテンツSEOに役立つツール6選
  7. コンテンツSEO成功のためにやっておきたい4つのこと
  8. コンテンツSEO成功事例
  9. コンテンツSEOで集客力を高めよう

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを作成することでGooleやYahoo!などの検索エンジンからの流入を増やすWeb集客の施策です。広告のような即効性はありませんが、継続して発信を続けることで大きな効果を得ることができます。

施策を実施する際に必須となる良質なコンテンツとは、ユーザーのニーズを汲み取った「疑問を解決できる」「興味・関心を満たす」「新しい知識を得られる」ような価値のある情報を掲載したコンテンツを指します。

このように、テクニックを使って検索エンジンの仕組みに沿うだけでなく、ユーザーを第一に考えたコンテンツ運用がコンテンツSEOの基本となります。

コンテンツSEOが必要な理由

なぜコンテンツSEOが必要になっているかというと、アルゴリズムの精度向上により、検索エンジンだけを意識した独自性のないコンテンツは評価されなくなってきていることが理由にあります。

2000年代など、まだGoogleのアルゴリズムの精度が不十分なときは、低品質なコンテンツを量産するだけでも検索結果の上位を獲得できていました。極端に表現すると、内容が支離滅裂で他のWebサイトからコピーしてきたようなコンテンツなどでも、当時のアルゴリズムの評価基準を満たしていれば上位表示される状況だったのです。当時横行していたSEO施策は「ブラックハットSEO」と呼ばれ、現在ではペナルティ対象となっています。

上記のような時代背景により、Googleは現在までにアルゴリズムのコアアップデートを数回にわたって実施しています。精度が上がった検索アルゴリズムに対応するには、「ホワイトハットSEO」とも呼ばれる質にこだわったコンテンツSEOが必要なのです。
【関連記事】ブラックハットSEOとは【絶対に使用してはいけない対策10選も紹介】

コンテンツマーケティングとの違い

混同されることの多いコンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いは、施策を検索エンジンに限定するか限定しないかという点にあります。

コンテンツマーケティングとは、自社のターゲットにとって有益なコンテンツを発信し、見込み顧客を購入・発注へと引き上げていく手法のことです。コンテンツはWebページ、SNS投稿、動画、ウェビナーなど媒体や形式を問わず、ターゲットのフェーズに合わせて適切なものを選択することが求められます。

コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部で、SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)、つまり自然検索による流入に絞った施策を指します。したがって、実施する具体的な作業は、検索結果で上位に表示されるようなコンテンツ作りとなります。

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOには、下記のようなメリットがあります。

  • 集客効果が長い
  • 潜在顧客にアプローチできる
  • 費用をかけなくても実施できる
  • ブランド認知度が向上する
  • コンテンツが資産になる

集客効果が長い

コンテンツSEOは、広告出稿と比較して集客効果が持続しやすいというメリットがあります。Web広告などの場合、出稿直後から配信終了までWebサイトへの流入数が増えますが、掲載が終了してしまえば流入数は元に戻ってしまいます。

また、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSへの投稿も一時的に露出が増えますが、フィードやタイムラインには常に新しい投稿が流れてくるため勢いを維持するのは難しいです。

一方、コンテンツSEOの場合は、コンテンツを公開して検索エンジンから高い評価を得ることができれば、多少の上下があったとしても上位表示を長期間維持できる可能性が高くなります。定期的に情報を更新したり、付随する情報を追記したりしてブラッシュアップしていくことで長い期間、自然検索による流入の窓口となってくれるでしょう。

潜在顧客にアプローチできる

潜在顧客にアプローチできるのもコンテンツSEOのメリットです。
多くのユーザーは漠然とした疑問を抱えた状態でGoogleやYahoo!などの検索エンジンを用いて情報収集を始めます。早い段階からユーザーと接点をもつことにより、具体的な対策をうつフェーズに移行した際には「まったく知らない企業のサービス(商品)」ではなく「見たことのある企業のサービス(商品)」として選択肢に入ることができます

選択肢の中から比較検討する際も、未知の企業よりも既知の企業の方が安心感をもつものです。顕在層にだけアプローチしている企業と比較すると、この時点ですでに一歩リードした状態で初回打ち合わせや提案などの実施が可能です。

実際に、当社のGPブログにおいても、初回の接点は別のことで情報収集しているときに発生し、数日~数ヶ月を経てWebサイト制作の発注先を決めるタイミングでお声がけいただけるケースは多くあります。

費用をかけなくても実施できる

費用をかけなくても実施できるのもコンテンツSEOのメリットのひとつです。リスティング広告などの広告出稿には媒体に支払う広告費が必ずといってよいほど発生します。

しかし、コンテンツSEOはスキルさえあれば自社のリソースを割くだけで実施できます。オーガニックの流入を増やす施策のため、キーワード調査やライティングやWebサイトへのアップ、分析やリライトなども外注せずに内製できるのであれば、広告費のように都度支払いが発生する費用はありません。

初期投資として、メディアの構築をWeb制作会社などに依頼する場合は制作費がかかってきますが、長期的にみるとランニングコストは非常に低くなります。一方で、しっかりと運用できれば、期間が長くなればなるほど成果が見込めるので、費用対効果の観点から理想的な状態をつくることができます。メディアにファンができれば、広告費に頼ることなく集客ができるようになる可能性もあります。

ブランド認知度が向上する

ブランド認知度が向上するのもコンテンツSEOのメリットです。
コンテンツSEOではターゲットの行動や心理、ニーズを考察し、さまざまなシーンでタッチポイントを生み出せるようにコンテンツを作成していきます。したがって、適切にコンテンツの作成ができ、検索結果で上位表示している状態ができれば、ユーザーとの接触回数が増えます

ユーザーの目に触れる回数が増加すれば、ユーザーに自社の商品やサービスを覚えてもらうチャンスも多くなります。一定の水準を保ってコンテンツを発信できれば、ブランディングの効果も見込めます。このように、コンテンツSEOは認知拡大の効果も期待できます。

コンテンツが資産になる

コンテンツは継続して掲載可能なため、長く運営していくことでメディアそのものが会社の資産となります。営業時に知識やノウハウを補う目的でWebページを提供することも可能ですし、社内においても新入社員の教育として必読ページを指示する用途も可能でしょう。
長い年月をかけて成長したメディアは、一朝一夕の努力では追いつくことは難しいので、オウンドメディアを持たない競合との強い差別化にもなり得ます。

コンテンツSEOのデメリット

メリットの多いコンテンツSEOですが、デメリットもあります。
以下2点を詳しく説明していきます。

  • 即効性がない
  • 定期的なメンテナンスが必要

即効性がない

即効性がない点は、コンテンツSEOのデメリットともいえるでしょう。検索エンジンのクローラーがWebコンテンツのデータを収集・評価し、掲載順位が安定するまでに時間がかかるため、Web広告のように即効性のある集客は期待できません。

またコンテンツ量が少ない時期は大きな集客効果は見込めないため、十分なコンテンツ量になるまでは地道に有益な情報を発信し続ける必要があります。一般的に効果が出るまでは1年〜2年程度、コンテンツ量では100件をまずは目標にするとよいでしょう

上記のメディアを育ててGoogleからの評価を得るまでの期間を踏まえていないと、「やってもやっても効果がない」と挫折してしまう要因になりますので注意してください。

定期的なメンテナンスが必要

コンテンツSEOでは、定期的なメンテナンスが必要です。主な理由は以下の3点です。

  • アルゴリズムのコアアップデートに対応するため
  • 競合サイトの更新に対応するため
  • 情報の鮮度を保つため

これまでもGoogleアルゴリズムのコアアップデートで順位が下がったり、評価基準に含まれなくなった要素がでてきたりといったことがありました。それらに対応せずにいると掲載順位は下がりやすくなってしまいます。

競合サイトの存在も見過ごすわけにはいきません。類似のコンテンツが上がってきている場合はさらに独自性を出せる場所がないかなど確認が必要です。

また、情報によっては鮮度が落ちてくるテーマもあります。トレンド情報はもちろん、紹介しているサービスやツールの名称変更なども発生する可能性は十分にあります。これらを放っておくと、ユーザーは最新の情報を求めてコンテンツには訪れなくなるので、新規コンテンツだけでなく既存コンテンツにも目を向けていかなければなりません。

事前に押さえておくべき注意点

コンテンツSEOを実施する上で、事前に押さえておくべき注意点を2つ紹介します。

  • コンテンツ作成できる環境を整える必要がある
  • コンテンツ作成スキルが必要

コンテンツ作成できる環境を整える必要がある

コンテンツSEOを成功させるには、一連の作業がスムーズにおこなえる環境を整える必要があります。少なくとも以下の2つは準備しておくのがおすすめです。

  • CMSの導入
  • 運営体制の整備

ホームページ制作会社に依頼してコンテンツを掲載するメディアを開設した場合、コンテンツを作るたびに制作会社に公開を依頼していては時間がかかってしまいます。HTMLやCSSなどの知識があれば自社でサーバーへアップロードして更新することも可能ですが、想定外のトラブルになりやすい、作業人材が減ってしまうなどのデメリットがあります。

したがって、ブログなどの更新頻度が高いメディアを運用する際はCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入しておきましょう。CMSを導入すれば管理画面にログインしてテキストや画像を入力するだけで新規コンテンツを作成できます。

また、プロジェクトの体制をしっかり整えることも大切です。信頼できる良質なコンテンツを作成するには、それぞれの分野に詳しい担当者へのヒアリングなども必要になります。公開まで円滑に進めるためにも、あらかじめ関係者を洗い出し、プロジェクトメンバーとして参加してもらいましょう。

コンテンツSEOとしてのオウンドメディアの運用は想像以上に工程が長く、専門知識を要する施策です。長期戦を勝ち抜くためにも、しっかりと地固めをしておくのがおすすめです。
【関連記事】企業のホームページにCMSは必須?導入のメリット・デメリットと選ぶときのコツ
【関連記事】オウンドメディア運用のポイント6つと体制づくりを解説

コンテンツ作成スキルが必要

コンテンツSEOを実施する上では、下記スキルが必須になってきます。

  • ターゲット分析
  • キーワード選定
  • 競合調査
  • ライティング
  • メタタグ設定
  • アクセス解析

コンテンツSEOをおこなう際によく耳にするのが「何を書けばいいのか分からない」「文章がうまく書けない」「コンテンツをどう改善すればいいか分からない」といったことです。さらに、表面的には綺麗に見えるコンテンツも、メタタグなどテクニカル面が正しくできていないパターンもあります。

これらは上記のようなスキルのいずれかが不足しているのが原因かもしれません。コンテンツSEOで成果を上げるには複合的なスキルが必要なことは事前に押さえておきましょう。

コンテンツSEOのやり方6STEP

コンテンツSEOのやり方は、大きく分けて下記6STEPです。

  • 【STEP①】ターゲットを設定する
  • 【STEP②】トピックを選択する
  • 【STEP③】キーワードを見つける
  • 【STEP④】コンテンツを作成する
  • 【STEP⑤】マークアップを最適化する
  • 【STEP⑥】結果を分析する

【STEP①】ターゲットを設定する

まずは誰に向けてのメディアにするのか、ターゲットを設定します。「30代、男性、会社員」というようなデモグラフィックのセグメントを指定するだけでなく、できればペルソナを立てることがおすすめです。

ペルソナとは、自社の製品やサービスを利用するターゲット像をより具体化したもので、思考やビジネス上の悩み、抱えている課題、行動パターンなど1人の人を想像できるまで詳細に描いたものです。BtoCであれば「個人ペルソナ」を、BtoCでは「法人ペルソナ」も一緒に設定することがあります。法人ぺルソナは目標にしている売上などの数値も実際に設定するのがおすすめです。具体的には以下のようなものです。

 

法人ペルソナと個人ペルソナの例

ペルソナを設定するメリットのひとつは、プロジェクトメンバー全員が「読み手はどんな人か」という共通認識をもてる点にあります。ペルソナの設計は、メディア設計に影響を及ぼします。ペルソナは定期的に見直しながら、「この人が読みやすい、満足できるコンテンツはどんなものか」を念頭において制作を進めていきましょう。
【関連記事】BtoB企業にペルソナ設定は必要?設定方法と注意点【ワークシート付】

【STEP②】トピックを選択する

コンテンツSEOのトピックを選択します。自社の製品やサービスに関連するトピックの中から、ターゲットに適したものを探してみましょう。

Googleの検索エンジンの評価では、E-A-Tと呼ばれる「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(TrustWorthiness)」が重視されています。したがって、関連する記事を複数記事にわたって掘り下げられるように広めのトピックを選定するのがおすすめです。

例えば、栄養バランスの良いお弁当のサブスクを提供しているのであれば「健康的な食事」などのトピックが検討できます。競合他社のコンテンツも参考にしながら、ターゲットが関心を持ちそうなトピックを選択しましょう。

【STEP③】キーワードを見つける

メイントピックが決まったら、関連するキーワードを見つけていきましょう。
「Googleサジェスト」や「Googleキーワードプランナー」のキーワード候補などから適していそうなキーワードをピックアップして精査します。重複なく、トピックに関する内容の網羅性を高められるようにピックアップしていきます。

ピックアップしたキーワードの検索ボリュームや競合性などを参考に、「ロングテールキーワード」に該当するものを残します。ロングテールキーワードはメディア立ち上げ初期でも検索結果の上位表示を狙いやすくおすすめです。

最後に検索意図も確認し、コンテンツ向きであることが確認できればコンテンツ作成に移ります。
【関連記事】Googleサジェストとは?表示の仕組みと活用方法【徹底解説】
【関連記事】検索意図の重要性・考え方を徹底解説【便利なツール5選も紹介】
【関連記事】ロングテールキーワードとは?選び方を3STEPで紹介

【STEP④】コンテンツを作成する

キーワードが決まったらコンテンツを作成していきます。
コンテンツ作成は主に下記3つの工程に分かれます。

  1. 検索意図の理解
  2. 構成案の作成
  3. ライティング

検索意図の理解

改めて検索キーワードの検索意図を理解していきます。検索意図とは、ユーザーがそのキーワードを検索エンジンに入力した目的のことを意味します。競合記事やサジェストなどから、ユーザーがどんな情報を知りたがっているのかを予測しましょう。

ポイントは「ユーザーが最も知りたいこと」と「次に知りたいこと」に分けて考えることです。
例えば「健康的な食事 一人暮らし」というキーワードで検索意図を考えるのであれば、下記のようなイメージになります。

                               
最も知りたいこと 一人暮らしの自分が健康的な食事を摂るには、どんな栄養素を含む食材が必要なのか
次に知りたいこと 一人暮らしでも簡単に栄養バランスの取れた食事が食べられる方法

構成案の作成

次に、検索意図をもとに構成案を作成します。構成案とは、コンテンツの設計図のようなものです。
先ほど、洗い出した「ユーザーが最も知りたいこと」をコンテンツ前半「次に知りたいこと」を後半に配置しながらコンテンツのアウトラインを固めていきます。

イメージは下記の通りです。

<h2>一人暮らしの健康的な食事に必要なものとは?
<h3>一人暮らしだと不足しやすい栄養素
<h4>タンパク質
<h4>ビタミン
<h4>ミネラル
<h3>1日当たりの適正量は?
<h3>主食・主菜・副菜でバランスが取れる

<h2>一人暮らしでも簡単に健康的な食事を摂る方法5選
<h3>足りない栄養素を惣菜などで追加する
<h3>作り置きをする
<h3>缶詰を活用する
<h3>栄養補助食品を活用する
<h3>宅配サービスを利用する

コンテンツ前半で、どんな栄養素が必要なのかなど、健康的な食事をする上で欠かせない考え方を紹介して、後半で実際の栄養の摂取方法を紹介します。

ライティング

構成案が完成したら、文章を書いていく段階に入ります。Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」では、下記内容に注意してライティングすることが推奨されています。

                                                             
項目 詳細
読みやすいテキストの記述 文法などに間違いのないユーザーにとって読みやすいテキストにする
トピックを整理する 1つのページに情報を詰め込むのではなく、テーマごとに分類して情報を見つけやすくする
新鮮な独自コンテンツの作成 コピーでなく、オリジナルのコンテンツを作成する
ユーザーに合わせたコンテンツの最適化 検索エンジンではなく、ユーザーにとって見やすいデザインにする

<参照サイト:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド | Google検索セントラル

どの項目もユーザーを第一に考えたものです。ユーザーに読みやすいコンテンツであるかどうかを常にチェックしながら執筆する必要があります。

とくに、これからのコンテンツSEOにおいては、独自性を出すことが重要になってくると考えられます。作成しているコンテンツに関連する自社の事例や実績、調査データ、独自の考えなどがあれば記載するようにしていきましょう

また、想定するターゲットの属性などにより、コンテンツで使用すべき言葉は変化していきます。ある程度の知識をもったユーザーに向けて書く場合は専門用語をそのまま使用しても問題ないかもしれませんが、初心者のユーザーでも分かるようにするには平易な言葉で噛み砕いていく必要があります。このように読み手を置き去りにする書き方になっていないかという目線も持ちながらライティングを進めていきましょう。

【STEP⑤】マークアップを最適化する

執筆が完了し、原稿が完成したら、最適な形でマークアップしていきましょう。マークアップは、検索エンジンのクローラーがWebサイトの内容を理解する際に手がかりとなる記述です。テキストの構造を伝えることで、クローラーはそれを元にWebページを評価していきます。

コンテンツSEOにて最低限必要な設定は下記の通りになります。

                                                             
種類 詳細
titleタグ コンテンツの主題、タイトル
メタディスクリプション 検索結果エンジンに表示されるコンテンツ概要を記載するテキスト
hタグ ユーザーや検索エンジンにコンテンツの重要なテーマを伝えるための見出しタグ
alt属性 画像の代わりとなるテキスト情報

CMSを導入しているとhtmlを直接編集するシーンはあまりないと考えられます。管理画面上で見出しには太字を使わず、しっかり順序に応じて「見出し1」や「見出し2」などを使用するようなイメージです。

文字数と内容もそれぞれに合ったものを使用してください。関連するワードを大量に盛り込んだ、意味の通らないテキストなどはNGです。マークアップが終われば、誤字脱字チェックをして公開です。

【STEP⑥】結果を分析する

最後に、Googleサーチコンソールを活用してコンテンツのパフォーマンスを確認します。Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスでは、「検索結果への表示回数」「合計クリック数」「クリック率」「平均掲載順位」がキーワードごとに分析できます。

自社の狙っているキーワードが、検索エンジンに表示されているかを定期的に確認しましょう。上位表示がされない場合は、コンテンツの見直しが必要です。競合他社のコンテンツをリサーチして、自社に足りない部分を補うためのリライトを実施してPDCAを回し、上位表示を目指しましょう。

コンテンツSEOに役立つツール6選

コンテンツSEOの作業は手動や目視では膨大な時間が必要となり、目視では見えない部分もあります。効率的に作業するために、以下のような役立つツールを使っていきましょう。

  • Googleアナリティクス
  • Googleサーチコンソール
  • Googleキーワードプランナー
  • PageSpeed Insights
  • ラッコキーワード
  • SEOチェキ

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス分析ツールです。「ユーザーがどこから来て、どのコンテンツをどれくらい閲覧したか」などのアクセス情報を詳細に分析することができます。

また、コンバージョン分析にも対応しているので、「自社コンテンツが問い合わせなどの最終成果につながったか」という点がわかるのも、Googleアナリティクスの特徴です。
URL:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは、Googleが提供するインターネット検索の分析ツールです。「検索エンジンへの表示回数」「合計クリック数」「平均掲載順位」など、サイトのパフォーマンスを分析できます。

また、自社Webサイトにセキュリティなど、なにかしらの問題が発生した場合にエラーを通知してくれる機能も搭載しています。コンテンツSEOの成果を確認するに欠かせないツールです。
URL:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、キーワード調査が可能なツールです。特定のキーワードを入力するだけで、検索ボリュームや難易度(競合性)も分析できます。キーワード候補も取得できるので、キーワードを広げたいときに役立つツールです。
URL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

PageSpeed Insights

PageSpeed Insightsは、Googleが提供するWebページの読み込み速度を診断するツールです。URLを入力するだけで、自社Webサイトの読み込み速度をスコアリングし、問題があれば具体的な改善策も提示してくれます。

Webページの読み込み速度はSEOに直接影響を与えるので、このツールで定期的にチェックするようにしましょう。
URL:https://pagespeed.web.dev/?utm_source=psi&utm_medium=redirect&hl=JA

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、無料のキーワードリサーチツールです。「サジェストキーワード調査」「競合サイトの見出し抽出」「Q&Aサイト調査」など、検索意図を把握する上で欠かせない機能を搭載しています。
URL:https://related-keywords.com/

SEOチェキ

SEOチェキは、無料で利用できるSEOツールです。「サイトSEOチェック」「キーワード出現頻度」などの機能を搭載しています。コンテンツSEOの企画段階や作成後のモニタリングとしても活用できるでしょう。
URL:https://seocheki.net/

コンテンツSEO成功のためにやっておきたい4つのこと

コンテンツSEOを成功させるためにやっておきたい4つのことを紹介します。
できるところから、ぜひ実践してみてください。

  • 適切なリンクを設定する
  • ビジュアル要素を含める
  • 低品質なコンテンツを削除する
  • 内容が重複しているコンテンツを統一する

適切なリンクを設定する

コンテンツに適切なリンクを設置することで、よりユーザーにとって便利になります。
リンクは大きく下記2つに分類できます。

  • 外部リンク=信頼できる権威ある情報源にリンク
  • 内部リンク=サイト内の他関連コンテンツにリンク

コンテンツの主張を裏付けたい場合、参照元として、各種公的・公共団体の公式サイトなど信用できる情報源の外部リンクを記載するとコンテンツの信頼性が上がります。また、内部リンクをコンテンツに掲載して、関連コンテンツに上手く誘導できれば、回遊率を高めることができます。

該当コンテンツに必要な補足情報は何かをしっかり見極め、適切にリンク設計していきましょう。

ビジュアル要素を含める

ビジュアル要素があることも、コンテンツをより良いものにするために有用です。文字だけではなく「画像」「ビデオ」などの、目にとまりやすい視覚的要素を追加することで、ユーザーを引き付けられるためです。

使い方にもコツがあり、文章では長くなる複雑な内容を図解したり、グラフや表でデータを示したりということは読み手の理解促進に大きく貢献します。どのような使い方が効果的かを検討して適宜画像でユーザーをサポートするようにしてみましょう。

また、近年、コンテンツ内に動画を埋め込むWebサイトが増加しています。Googleは動画の有無でWebサイトの評価はしませんが、動画はテキストよりも情報がユーザーに伝わりやすいため、ユーザビリティの向上につながりやすいといわれています。

そのため、SEOへの直接の影響はないですが、間接的に検索エンジンの良い評価につながることが期待されます。

低品質なコンテンツを削除する

コンテンツSEOを成功させるためには、低品質なコンテンツの削除も必要です。低品質なコンテンツの削除は「クロール効率の改善」「サイト全体の品質の向上」につながるといわれているためです。
<参照サイト:English Google Webmaster Central office-hours from March 20, 2020 | YouTube

品質の低いコンテンツを見つけるには、Googleアナリティクスの数値などを参考にします。あくまで目安ですが、1か月間に「ページビュー数(PV数、もしくはセッション数)=1桁」「平均滞在時間が20秒以下」のようなコンテンツがあれば低品質と判断しても良いでしょう。

内容が重複しているコンテンツを統一する

キーワードのカニバリゼーションが発生しているような、内容が重複しているコンテンツは一つにまとめるとよいとされています。コンテンツを統一させると、個々のWebページの被リンクなどの評価を一つにまとめられるメリットがあります
手順としては下記の通りです。

  1. 内容が重複しているコンテンツの被リンクの数や質を確認
  2. 残すコンテンツに向かって301リダイレクトを設定する
  3. 評価を一つのページに集中させる

ポイントは、より良い方のコンテンツを残すことと、正しくリダイレクトを設定することです。
【関連記事】Web担当者になったら知っておきたいリダイレクトの知識

コンテンツSEO成功事例

コンテンツSEOの成功事例として、ジーピーオンラインのグループ会社である「つながる科学研究所」での事例をご紹介します。

  • 事例1:疾患情報サイト|製薬会社さま
  • 事例2:ECサイト内コラムコンテンツ|ヘルスケア会社さま

事例1:疾患情報サイト|製薬会社さま

一つめの事例は、製薬会社さまの運営する情報サイトの支援です。実施した施策は以下の3点です。

  • キーワード戦略の策定
  • 記事制作
  • アクセス解析

商品特性や検索ニーズから逆算した記事の方向性をもとに、テーマ群を洗い出し、優先度を付けながらキーワード選定をおこないました

分析により導き出された、検索意図や競合記事の傾向に合わせて、専門性の高い医師や薬剤師の資格をもつライターをアサインし記事を作成しました。資格をもつライターがライティングすることで、疾患に関する情報という専門性の高いジャンルでも信頼できるコンテンツの作成が可能となります

運用開始後はアクセス解析を実施し、キーワードの平均掲載順位の変動を分析するだけでなく、読了率やコンバージョン率、経路分析などもおこないました。

プロジェクトの成果

SEO対策開始から1年後、検索流入数 約2,000倍増加に成功

事例2:ECサイト内コラムコンテンツ|ヘルスケア会社さま

二つめの例は、ヘルスケア会社さまのECサイト内に設けたコラムコンテンツの制作支援です。
課題解決型のSEOコラムを執筆し、ECサイトの購入ページへと誘導し、コンバージョン数向上を狙いました。記事には監修医をアサインし、身体の悩みを解決する高品質なコンテンツを制作しました。

プロジェクトの成果

SEO対策開始から1年後、検索流入数 約50倍増加に成功

つながる科学研究所株式会社 プロフィール

デジタルマーケティングに特化し、ジーピーオンラインから分離独立させた専門組織。長年に渡り培ってきたノウハウをもとに、デジタル・テクノロジーを駆使して企業と人の“つながり”を科学することで、企業のマーケティング活動を支援しています。
URL:https://tsunaken.co.jp/

コンテンツSEOで集客力を高めよう

コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを作成して検索エンジンからの流入を増やすための施策です。「集客効果が長く続く」「潜在顧客にアプローチできる」などのメリットがあります。コンテンツ作成できる環境を整える必要がありますが、成功すれば非常に費用対効果の高い施策といえます。

無料でも役立つツールが数多く提供されているので、本記事を参考にしてぜひコンテンツSEOに挑戦してみてください。

ジーピーオンラインではSEOを考慮したWebサイト制作が可能です。コンテンツSEOを実施していきたい企業さまや、Webマーケティングを強化されたい企業さまはぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の著者
ケン

WRITERケン ライター

大手採用メディア運営企業にてWebコンテンツ制作に約10年携わった経験をもつコンテンツディレクター兼ライター。これまでの経験を活かし、有益なWebマーケティングに関する情報を発信していきます。

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