こんにちは、ジーピーオンラインのケンです!
採用サイトにおける社員紹介コンテンツは、会社の雰囲気を伝えることで、求職者の不安を取り除ける効果があります。
しかし、いざ採用サイトにて社員紹介コンテンツを制作する上で、
- 社員紹介コンテンツの必要性が知りたい
- 作成方法がわからない
- 参考になる事例があれば知りたい
上記のような課題が生じるかと思います。
本記事では、企業の採用担当者さまへ向けて、採用サイトの社員紹介コンテンツの作り方4STEPを紹介しています。
もくじ
採用サイトの社員紹介コンテンツの役割
採用サイトに社員紹介コンテンツを掲載する目的は、社風や求める人物像を伝えて応募者を増やすためです。求職者が求人応募する際に注目するポイントは、「福利厚生」以外にも「会社の雰囲気」を重視する方もいます。
例えば、求職者の多くは「ブラック企業ではないか」「会社の雰囲気はどうか」などを「採用サイト」「口コミ」「求人広告」から判断する傾向があります。
採用サイトの社員紹介コンテンツには、実際に働いている社員のことを深く知ってもらうことで、上記のような求職者の疑問を払拭する役割があります。
<参照サイト:就活生の印象に残る企業説明会の内容とは?応募者が集まる説明会のポイント | 人事ZINE>
<参照サイト:転職先の決め手ランキング!入社後に後悔しない転職先の選び方【500人アンケート調査】 | Biz Hits>
採用サイトに社員紹介コンテンツを掲載するメリット
採用サイトに社員紹介コンテンツを掲載するメリットは、下記の通りです。
- 企業が求める人物像が伝わりやすい
- 求職者が求める情報を提供できる
メリットを確認した上で、コンテンツ制作を検討してみましょう。
企業が求める人物像が伝わりやすい
採用サイトに社員紹介コンテンツを掲載すると、企業が求める人物像が伝わりやすいメリットがあります。実際に活躍している社員を取り上げることで、どんな人物が評価されるのか、どんな志をもった人材が入社しているのかなど、企業が求めている人物像を具体的に提示できるためです。
また、社員紹介コンテンツを閲覧した求職者から共感を得ることができれば、採用後のミスマッチ軽減にもつながります。
求職者が求める情報を提供できる
採用サイトに社員紹介コンテンツを掲載すると、求職者が求める情報を提供できるメリットがあります。
求職者が採用サイトを閲覧するときに知りたい情報である「先輩社員の志望動機」「業務の流れ」「どんな社員が働いているか」を社員紹介コンテンツで網羅することが可能です。
採用サイトの社員紹介コンテンツの作り方を4STEPで紹介
採用サイトの社員紹介コンテンツの作り方を4STEPで紹介します。
下記手順に沿って、制作に取り掛かってみましょう。
- 社員紹介コンテンツに掲載する人材の選定
- コンテンツ内容を決める
- 掲載の形式を決める
- 社員へのインタビュー実施
【STEP①】社員紹介コンテンツに掲載する人材の選定
はじめに、社員紹介コンテンツに掲載するスタッフを選定します。求職者がロールモデルにできるような、企業が求める人材に近い社員を選ぶようにしましょう。
例えば、勤続年数や年齢に関係なく、仕事の成果や成績で評価する制度を設けている点が強みになる場合は、若手の管理職を社員コンテンツに掲載するとよいでしょう。女性の活躍をアピールしたい場合は、育児と仕事を両立している女性スタッフを選出するなどが考えられます。
【STEP②】コンテンツ内容を決める
続いて、「自己紹介」「志望動機」「仕事のやりがい」など、コンテンツで発信していきたい内容を決めていきます。
コンテンツ内容の選定でポイントになるのが、ターゲットとなる求職者が知りたいであろう情報にあったトピックを選択することです。例えば「実力主義の評価制度を希望する上昇志向の高い求職者」を求めているのであれば、「仕事で感じるやりがい」「これまでのキャリアパス」などをメインコンテンツとすれば、ターゲットからの共感が得やすいでしょう。
【STEP③】掲載の形式を決める
次に、社員紹介コンテンツの掲載する形式を決めていきます。
掲載方法は、主に下記の2通りです。
- ブロック形式
- 一問一答
形式によって1項目あたりの最適な文字数が異なるので、コンテンツの発信内容と照らし合わせて最適な方法を選択しましょう。
ブロック形式
ブロック形式は、項目や話題ごとに社員紹介コンテンツを作成する形式です。1項目あたり500文字程度、合計の文字数は2,000文字程度が目安となります。項目あたりのボリュームが多いので、内容を具体的に掘り下げて伝えられるのがメリットです。
インタビューのように質問文を見出しにして作成する場合や、本文からキーフレーズを抜き出して見出しに引用する場合などがあります。文章が長いため、求職者が飽きないように、ストーリーのある構成にするなどの工夫が必要になってきます。
一問一答
一問一答は「Q&A形式」でコンテンツを作成する方法です。一問あたり、100〜200文字程度が目安となります。ブロック形式と違い、質問に対する回答は浅くなりがちですが、多くの項目を簡潔に紹介できるのがメリットといえるでしょう。
【STEP④】社員へのインタビュー実施
続いて、社員へのインタビューを実施します。
代表的な質問項目について、具体例も交えてご紹介します。
- 社員の自己紹介
- 志望動機
- 会社の雰囲気
- 仕事のやりがい
- 失敗談
- 今後のキャリアプラン
- 休日の過ごし方
社員の自己紹介
社員の自己紹介では、経歴や所属など基本的なプロフィールを記載します。
ここで記載したい情報は、例えば以下のような内容となります。
- 社員の氏名、もしくはイニシャル
- 出身大学・学部
- 年齢
- 配属先
- 入社日
上記のような項目を文章に盛り込む、もしくは箇条書きでプロフィールとして記載します。中途採用の場合は、前職での経験が分かるような記載があるとよいでしょう。
志望動機
志望動機では業界選定から入社を決めるまでに、その社員が何を考えたのかが分かるように質問していきます。具体的には以下のような質問があげられます。
- なぜこの業種を選びましたか?
- どのような軸で企業選びをしていましたか?
- 弊社に入社を決めた、決め手は何でしたか?
また「実際に入社して、イメージは変わりましたか?」なども併せて質問し、入社後のギャップがなかったかを記載するのもおすすめです。
会社の雰囲気
会社の雰囲気では「役職や年齢に関わらず、自分の意見やアイデアを言いやすい」「チームワークを大切にしている」などの社風が分かる質問を投げかけましょう。求職者がイメージしやすいように「仕事で落ち込んでいると、先輩がご飯に誘ってくれて、相談にのってもらった」など、具体的なエピソードを聞き出すのもポイントです。
仕事のやりがい
- 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
- 仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
など、インタビューを受ける社員の方が何をモチベーションにしているかが分かるようなインタビューをしましょう。会社の雰囲気と同様に、実際に自分が成長を実感したエピソードなどを聞き出せれば、求職者から共感を得やすくなります。
失敗談
失敗談では、仕事での失敗と、それをどのように乗り越えたかをインタビューしましょう。失敗を乗り越えるまでを語ることで、失敗に対する会社の考え方やフォロー体制などが求職者に伝わります。また、活躍している社員でも失敗を経験しながら歩んできていることを知れば、求職者にも挑戦してみたいという気持ちをもってもらえるかもしれません。
今後のキャリアプラン
キャリアプランでは、今度の目標をインタビューしましょう。「現在はプレイヤーだが、数年後にはマネージャーとして先輩のように担当部署の成果を最大化させることに尽力したい」「英語のスキルを磨いて海外事業にチャレンジしたい」というような個人的な目標をコンテンツに掲載することで、求職者が実際に入社し、働く未来がイメージしやすくなります。
求職者へのメッセージ
求職者へのメッセージでは、求職者の応募への後押しとなるような内容をインタビューしましょう。例えば、未経験で入社して活躍している社員であれば「未経験でも第一線で活躍できる会社です」といった内容を聞き出せれば、未経験での応募を検討している求職者の背中を押すことができます。
休日の過ごし方
休日の過ごし方では、社員のプライベートを可能な範囲でインタビューしましょう。プライベートの情報を掲載すると「きちんと休みが取れる会社」なのかを、自然に求職者に伝えることができます。
【関連記事】採用サイトの社員インタビューのポイント|効果的に会社を知ってもらう方法
採用サイトの社員紹介コンテンツを成功させるためのポイント
採用サイトの社員紹介コンテンツを成功させるためのポイントを紹介します。
コンテンツ制作時は、下記内容を参考にしてみましょう。
- ビジュアル要素を多めにする
- 人材が偏らないようにする
- 具体的なエピソードを入れる
ビジュアル要素を多めにする
採用サイトの社員紹介コンテンツを成功させるには、ビジュアル要素を多めにしましょう。テキストで埋め尽くされたコンテンツは、淡々とした印象を与えてしまい、求職者の離脱につながりやすくなるためです。
例えば、実際にインタビューを受けている社員の姿や現場で働いている姿などを、インタビュー内容に合わせて掲載し、求職者がよりイメージしやすいようにしましょう。
写真のクオリティはページの印象に大きく関わるので、プロのカメラマンに撮影を依頼したり、コンテンツを動画にするなどの方法を採用したりして力を入れる企業が増えています。
人材が偏らないようにする
掲載する社員に偏りが出ないようにするのもポイントです。「性別」「年代」「部署」がひとつに集中しないように、人材を選定しましょう。
例えば「男性のみ」のインタビューを掲載した場合「女性は活躍できないのでは?」といった意図していない印象を与えてしまうリスクがあります。
さまざまな部署の社員を紹介し、各部署から見た会社の雰囲気を語ってもらえば、求職者の会社への理解が深まりやすいため、広く掲載することを心がけてみてください。
具体的なエピソードを入れる
より効果的な社員紹介コンテンツにするには、具体的なエピソードを入れることも重要です。具体的なエピソードを掲載することで自社に対する理解が深まり、共感した求職者からの応募につながりやすくなります。
例えば「社内はどんな雰囲気か?」という質問に対して「社員同士仲が良く働きやすい会社」といったエピソードだとどんな雰囲気なのかイメージが湧きづらいでしょう。しかし「お昼はよく仲の良い同僚とランチに行って、ドラマや漫画の話で盛り上がっています。最近は、共通の趣味をもつ社員で集まって部活を立ち上げました。」のようなエピソードを記載すれば、具体的な入社後のイメージが湧きやすくなります。
採用サイトの社員紹介コンテンツ事例3選
最後に、採用サイトの社員紹介コンテンツ事例3選を紹介します。
下記企業の採用サイトを参考にして、自社のコンテンツに上手く反映してみましょう。
三井住友銀行
三井住友銀行の採用サイトの社員紹介コンテンツでは、入社5年を超える社員をメインに「女性」「理系」「グローバル」などのタグ付けがされています。社員インタビュー動画を背景に、インタビュー内容がブロック形式で配置されています。社員ごとに「キャッチコピー」を掲載することで、求職者の注目が集まりやすくしているのも特徴です。
質問項目は、下記内容を採用しています。
- Prologue(前置き)
- Mission(目的、使命)
- Breakthrough(障壁の突破)
- Ambition(野望)
- Career(キャリア)
URL:https://www.smbc-freshers.com/interview/
ゲームフリーク
ゲームフリークの採用サイトで展開されている社員紹介では、「グラフィックデザイナー」「プログラマ」「プランナー」「テクニカルアーティスト」の4職種から新卒中途、若手ベテランなど幅広く取り上げています。社員それぞれの経歴やビジョンなどがブロック形式で紹介されており、入社までの経緯や入社後の経験などをストーリーで知ることができます。
また、求める人物像に焦点をあてた対談コンテンツも別途掲載されているのも特徴的です。
URL:https://www.gamefreak.co.jp/recruit/#people
PR TIMES
PR TIMESのインタビューコンテンツは、「対談」「カルチャー」「イベントレポート」「仕事術」の4つの記事カテゴリに分かれている点に特徴があります。カルチャーカテゴリの記事にはインターンを経験後に入社した社員やMVP受賞者、役職に付いている社員など、ロールモデルとなるスタッフのインタビュー記事が多く掲載されています。
URL:https://prtimes.co.jp/interview/
採用サイトの社員紹介コンテンツを制作して優秀な人材を獲得しよう
採用サイトの社員紹介コンテンツを掲載すると、応募者を増やすことができます。求職者が応募を決める際には「福利厚生」だけではなく「会社の雰囲気」を重視することも多いため、社員紹介コンテンツを通して社風の分かる情報を発信する必要があります。
社員紹介コンテンツは実際に企業で活躍している社員を紹介するので、企業が求めている人物像が可視化されて求職者に伝わります。そのため、採用後のミスマッチにつながりにくいのもメリットです。ミスマッチが課題となっている企業さまは、社員紹介コンテンツを拡充してみてはいかがでしょうか。
ジーピーオンラインの採用サイト制作
採用ブランディングと採用マーケティングの視点から制作をおこなう、それがジーピーオンラインの採用サイト制作です。
コンテンツ企画や社員インタビューなどの取材、ライティング、撮影はもちろん、ブランドコンセプト策定やAI チャットボットの導入、SNS運用代行、映像制作など幅広く承ります。採用サイトの重要な要素となる写真は、撮影のディレクションをアートディレクターが担当することも可能です。
など、これまで当社ではたくさんの企業さまの採用サイトを制作してきました。
また、当社においても、オウンドメディアを活用した採用活動にシフトしました。採用力の強化を目的として「驚きでも感動でもなく“ありがとう”を。」をスローガンにリクルートサイトのリニューアルをおこなった結果、書類通過率約3.9倍を実現し、当社の求める人物像とマッチした応募者の割合が上がっています。
人材獲得競争が激化している現代、変化する求職者ニーズを正確に捉え、オウンドメディアでの最適な情報発信と求職者の共感醸成から求職者の母集団形成とマッチング精度の向上を支援します。
採用サイト制作サービスの詳細を見る
【関連記事】採用サイトで「会社の魅力」を伝えるには?当社を事例にご紹介(2020年リニューアルレポート)
WRITERケン ライター
大手採用メディア運営企業にてWebコンテンツ制作に約10年携わった経験をもつコンテンツディレクター兼ライター。これまでの経験を活かし、有益なWebマーケティングに関する情報を発信していきます。