ドローン空撮のメリットとは?撮影の費用相場から注意点まで徹底解説

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ドローン空撮のメリットとは?撮影の費用相場から注意点まで徹底解説

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ドローン空撮のメリットとは?撮影の費用相場から注意点まで徹底解説

こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)のぴょんです!

みなさんは、ドローンで撮影された写真や映像を利用したことはありますか?ドローンでは空撮といって上空から地上を撮影する写真・映像撮影技法が可能です。手持ちのカメラではなかなか再現できない画角やシーンを撮影でき、さらに従来の空撮と比べると、低価格でありながら高精度で緻密な撮影が可能です。

写真・映像の撮影だけではなく、測量や調査、配達などさまざまな分野で利用されており、ますます注目を集めています。ドローン空撮を検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

ドローンはどんな撮影で活用できる?

ドローンでの撮影は、人の手だけでは難しい空中からの画角や、人が入り込めない場所での撮影に非常に適しています。ただし、場合によっては人が手持ちカメラで撮影した方が良いケースもあり、どちらが適しているのか判断が難しいのです。

まずは撮影の前に、ドローンで撮影するべきか、手持ちで撮影するべきか、撮影手法を判断しなければなりません。これによって費用やコストも変動します。

次の事例をチェックし、ドローンが得意・不得意なシチュエーションをよく理解しておくと適切な撮影手法が選択できるでしょう。

ドローン空撮の事例紹介

弊社でおこなった春田産業さまのコーポレートサイト制作におけるドローン空撮の事例をもとに、ドローンの得意・不得意なシチュエーションを紹介していきます。

ドローンが得意な撮影シチュエーション

ドローンが得意な撮影として代表的なものが以下の4つのシチュエーションについて、それぞれ解説します。

空中・上空からの撮影

会社の建物や敷地全体を写すような撮影をしたい場合、ドローン空撮は非常に適した撮影方法です。ただし、当日の天候が悪かったり、撮影禁止の空域だったりする可能性もあります。屋外での撮影には事前の調査や準備が不可欠です。

空中・上空からの撮影

倉庫・作業場所などの室内撮影

ドローンといえば屋外での空撮を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、屋内では天候の影響や障害物がないため、より安全かつスムーズな撮影が可能です。また、手持ちカメラでは難しい高い画角での撮影は、室内を広々と写せるメリットもあります。

倉庫・作業場所などの室内撮影

足元が悪い場所(岩場・水場)での撮影

ドローンを使用すれば、人が立ち入れない危険な場所や撮影が困難な場所でも安全に撮影ができます。(撮影区域への立ち入りや撮影許可は別途必要です。)同様に危険な災害現場の探索調査でもドローンが積極的に使われています。

撮影スタッフの転倒や怪我などのリスクが低減されることはとても重要なので、積極的にドローン空撮を取り入れたいシチュエーションのひとつと言えます。

一定のスピードでの撮影

手持ちカメラで一定のスピードを保ち、ブレなく撮影することは非常に難しい技術です。一方、ドローン空撮では、角度をつけて動かしたり、方向転換したりといった操作が可能であり、機体の速度も一定に制御できます。

もちろん、地上でもレールなどの機材を用意してカメラを一定の速度で動かしたり、画角を調整したりすることは可能です。しかし、より多くの機材が必要になるため、ドローン機材を使用した方が機材をコンパクトにおさまることもあります。

ドローンが不得意な撮影シチュエーション

ドローンが不得意な撮影は以下の3つのシチュエーションです。注意点と合わせて解説します。

至近距離での撮影

俯瞰や広域の撮影が得意なドローンですが、至近距離での撮影は機体のセンサーが発動して勝手に避けようとしたり、画角を変えたりしてしまうため、接近操作はとても難しいです。

ドローンのセンサーの設定をOFFにするなど対処方法はありますが、接触などの事故の可能性が増大します。接写や至近距離の撮影時は無理にドローン空撮を使わず、手持ちカメラで撮影することも検討してみてください。

至近距離での撮影

悪天候時の撮影

屋外での撮影時、人の手による撮影であれば多少の雨風でも決行できるかもしれませんが、ドローンによる撮影の場合は機体の操作が困難を極めます。また、悪天候による機体の故障や事故・トラブルの原因になりかねないため、天候の変化には十分注意してください。

飛行禁止空域での撮影

航空法において、ドローン空撮をおこなう際には以下の場所では国土交通省や各所からの許諾を得る必要があります。

ドローン飛行のルール

飛行禁止空域にあたるのは、次に記載されている場所です。

  1. 空港周辺
  2. 緊急用務空域
  3. 150m以上の上空
  4. DID(人口集中地区)
  5. 国の重要な施設等※の周辺
  6. 外国公館の周辺
  7. 防衛関係施設の周辺
  8. 原子力事業所の周辺

1~4の空域で飛行させたい場合には、国土交通大臣の許可が必要です。

1, 5〜8の施設の周辺で飛行させたい場合には、施設管理者等の同意や都道府県公安委員会等への事前通報が必要です。

※空港周辺、150m以上の空域、DID(人口集中地区)上空等の飛行許可(包括許可含む。)があっても、緊急用務空域を飛行させることはできません。

飛行空域を問わず順守する必要があるルール

飛行空域を問わず順守する必要があるルールも、次の通り指定されています。

  1. 飲酒時の飛行禁止
  2. 危険な飛行禁止
  3. 夜間での飛行
  4. 目視外飛行
  5. 距離の確保
  6. 催し場所での飛行禁止
  7. 危険物輸送の禁止

物件投下の禁止撮影場所が上記の飛行禁止空域に該当しないか調査したり、ルールに則った撮影であるかを確認したり、さらには必要に応じて許可申請の手続きをしたりするため、希望の撮影のためには撮影よりも準備に非常に時間がかかるケースもあります。

ドローン空撮は自社でも可能?

ドローン空撮を検討している方の中には、「自社でドローン空撮をしたい!」と考えている方もいるかもしれません。しかし、以下の条件や準備が必要になるため、自社でのドローン空撮を決定する前によく検討する必要があります。

熟練した操縦士の確保

ドローン空撮では、カメラに関する技術だけでなく、ドローン機材を操作する技術も必要です。そのため、自社にカメラマンが在籍していても、突然ドローン空撮を任せることは難しいと考えられます。カメラ撮影とドローン操縦の両方の知識と技術を持ったスタッフの確保が必須です。

法律や規制の熟知

ドローンを操縦する場合、あらゆる法律や規制に関する知識が必要です。「飛行禁止空域での撮影」で紹介したように、撮影禁止空域に関する調査はもちろんのこと、飛行ルールや規制に関する知識は必要不可欠です。

各所への撮影許可申請

撮影の空域によっては、国土交通省への許可申請や、施設管理者等の同意、都道府県公安委員会等への事前通報など、各所への連絡や申請が必要になる場合があります。申請関連の業務は、ある程度の経験を積まないとスムーズに対応するのが難しいでしょう。

ドローン機材の購入・レンタル

現在、ドローンの機体はさまざまな価格帯や性能の商品が販売されています。もちろん、性能に応じて金額も異なりますが、撮りたい写真や映像によって適している機材も異なるため、機材に関する知識も必要です。また、撮影が定期的に実施されるのかによって購入するべきか、レンタルが必要なのかも判断する必要があります。

他にもドローン事故に備えて保険加入をしたり、機体本体以外のバッテリーを購入したりとさまざまなお金がかかってくるケースもあるでしょう。

このように、上記のすべてを自社で実行するには、さまざまなコストがかかることが予想されます。ドローンによる空撮を頻繁におこなう予定がない限り、またはすでに必要な機材の備えや知識を持っているスタッフが在籍していない限り、専門家に撮影を依頼することが望ましいでしょう。

ドローン空撮の費用・料金相場

ドローン空撮の費用・料金相場は、撮影内容や撮影場所、撮影時間などサービス内容によって異なります。撮影だけが対象である場合と、写真や映像の編集まで対応してくれる場合でももちろん金額が変動します。また、同じ条件でもフリーランスのカメラマンと企業を比較すると価格差があるため、どのようなことにお金がかかっているかという理解が必要です。

金額の安さだけでなく、その料金でどこまで対応してくれるか?という点に着目したり、撮影カメラマンや会社の実績を確認したりすることで、提供されるサービスのクオリティに関するギャップを小さく抑えることが可能です。

また、フリーランスのカメラマンと制作会社への依頼では、費用や料金相場にも差があります。それぞれの撮影条件や費用などをピックアップして事例として以下にまとめました。

フリーランスに撮影を依頼する費用例

アウトソーシングサービスを提供するLancers社で「ドローン 撮影」の検索で該当した184名のフリーランサーを対象に調査し、条件・価格の事例としてピックアップして紹介いたします。(2023年9月現在)

Aさんの場合

使用機材:Mavic air、Phantom 4
ライセンス・保険:記載なし

                                         
価格プラン サービス内容 備考
160,000円 撮影企画、撮影(6時間)、動画編集 特になし

Bさんの場合

使用機材:DJI Air2S
ライセンス・保険:対人対物補償保険加入、国土交通省 全国包括飛行許可取得

                                                                 
価格プラン サービス内容 備考
25,000円 撮影(1ロケーション) 郊外地域
50,000円 撮影(1ロケーション)、撮影許可代行 郊外地域、都心可
80,000円 撮影(複数ロケーション)、撮影許可代行 郊外地域、都心可

Cさんの場合

使用機材:Mavic 3
ライセンス・保険:JMAドローンライセンス、1等無人航空機操縦士資格取得済み(ドローン国家資格)、対人対物補償保険加入、国土交通省 全国包括飛行許可取得

                                                                 
価格プラン サービス内容 備考
33,000円 写真撮影(30分)納品10枚まで 特になし
55,000円 フルHD動画撮影(30分)、納品3分まで 特になし
88,000円 4K動画撮影(30分)、納品3分まで 特になし

フリーランサーの特徴

調査した結果、フリーランサーの特徴として、制作会社などの企業への依頼よりも価格が安価に抑えられるケースが多いです。また、編集まで一括して請け負ってくれる方もたくさんいらっしゃいました。

また、その方が得意とするシチュエーションや条件などがあるため、ある程度経験を積んでいて実績を掲載している方の中から目的とするカットイメージに合った方を選ぶと良いでしょう。ただし、経験があるフリーランサーはそれに比例して金額も高めの設定となっていきます。

フリーランサーたちの中でも価格はもちろんのこと、前提条件や提供するサービスの内容が異なることが分かります。紹介ページだけでは読み取れないことも多いので、契約する前に問い合わせや打ち合わせをおこない、価格とサービス内容のすり合わせをすることが重要です。

会社に撮影を依頼する費用例

ドローン空撮の依頼ができる制作会社や広告代理店は2023年現在たくさん存在し、探して絞り込むことが非常に大変かと思います。今回はドローンに関する撮影を扱う比較サイトやポータルサイトに掲載されていた3社をピックアップしてご紹介します。

A社の場合

使用機材:記載なし
ライセンス・保険:記載なし

                                                     
価格プラン サービス内容 備考
300,000円~ 撮影内容お打ち合わせ、シミュレーション、撮影、編集 関西地域
400,000円~ 撮影内容お打ち合わせ、シミュレーション、撮影、編集 関東地域

B社の場合

使用機材:Inspire3
ライセンス・保険:対人対物補償保険加入、国土交通省 全国包括飛行許可取得

                                                                 
価格プラン サービス内容 備考
100,000円 撮影(1時間) 出張費・交通費別
200,000円 撮影(3時間) 出張費・交通費別
350,000円 撮影(6時間) 出張費・交通費別

C社の場合

使用機材:Phantom4pro plus V2.0, Phantom4その他多数
ライセンス・保険:対人対物補償保険加入、国土交通省 全国包括飛行許可取得

                                         
価格プラン サービス内容 備考
1,000,000円~ メディアプランニング、申請手続き、撮影(4時間)、映像編集、レタッチ アシスタント・出張費別

会社の特徴

制作会社や広告代理店の場合は、撮影費用と編集費用が明確に分かれている会社が多く見受けられます。ただし、フリーランス同様にサイトに掲載されている情報だけでは詳細が不明瞭なため、お問い合わせをして対応範囲をしっかりと確認しましょう。特に編集も必要な方の場合は、映像制作などの事例が多く掲載されている会社を選ぶなど、吟味が必要です。

また、ライセンスを持っていて保険加入も確認でき、更に企画から編集まで一括で依頼が可能な会社ほど、費用が高額になる傾向があります。しかし、各工程を分散して依頼をするよりも、依頼主の労力は少なく済み、さらに一気通貫して対応してくれるので企画の意図を汲んだ撮影・編集ができるためクオリティもUPするという利点があります。

会社に依頼する際の特徴のひとつはドローン機材が豊富にそろっている点です。フリーランスの場合は多くの機材を購入したり、メンテナンスしたりするよりも自身が得意な機材を使って撮影するケースがほとんどです。そのため、会社へ依頼すると豊富な機材を揃えている分の費用が上乗せされているため、割高な印象を受けます。しかし、高品質な写真・映像の納品を求める場合には必要な費用と理解しておきましょう。

また、フリーランス・会社に共通して言えることですが、拠点がどこにあるかで出張費や交通費の金額が変動します。なるべく撮影場所に近い拠点から探すことで、そういったコストを抑えることが可能です。さまざまな視点から会社を選ぶようにしましょう。

ドローン空撮を依頼する前に

「自社での撮影は難しいだろうから、ここは専門家にお任せしよう。」と思っている方にも、依頼する前に知っておいてほしいことがあります。撮影の成功には、最低限の撮影に関する知識を学んだり、事前準備をしたりといった細かいことも非常に重要です。

専門家に依頼する場合でも、最低限ドローン撮影に必要な項目を調査し、当日までに必要なものを用意や確認することで、スムーズな撮影進行を実現しましょう。

知っておきたいドローン空撮の準備〜当日にすることをタスク別にまとめました。

事前準備①:必要なカットの洗い出し

当日、行き当たりばったりに撮影するのでは意味がありません。事前に必要なカットを決めて撮影者と共有し、依頼側と撮影側でイメージのすり合わせを十分におこないましょう。

掲載(使用)箇所の確認

Webサイトやパンフレットなどに使用する場合、どのページのどの箇所に利用するのか、使い道を絞り込んで決めておきましょう。

カットイメージ

フォトストックなどを利用すると、より具体的にイメージが共有できます。また、手描きラフなどを用意しておくことでもイメージを伝えられます。

役割分担

人物の撮影が必要な場合は、役割分担や必要な人員確保などは予め準備しておきましょう。また、撮影されるスタッフへ事前の説明もしておくとよりスムーズに撮影に入れます。

事前準備②:撮影場所の確定

ある程度必要なカットやイメージが決まったら、撮影場所を決めましょう。ドローンを使った撮影の場合、撮影場所が飛行禁止空域ではないか、申請が必要かどうかを調査したり、問い合わせをしたりする必要があります。自社で調査や申請作業をする場合はもちろんのこと、専門家へ依頼をする場合でもスケジュールに大きく関わる工程です。早めに撮影場所を確定させ、スケジュール通りに進行できるように心がけましょう。

事前準備③:ロケハン

ロケハン(ロケーション・ハンティング)とは、屋外での撮影時に使用する場所を下見し、調査することです。当日の撮影を想定してレイアウトや立ち位置を決めたり、簡易的なスケジュールを組んだりします。よりクオリティの高い写真・映像を撮影するためには欠かせない準備です。

ただし、予算やリソースなどの負荷がかかるため、実施するか否かはよく検討をした上で決める必要があります。

事前準備④:香盤表の作成

香盤表とは、撮影のスケジュール表のことです。撮影を進行する側が用意することがほとんどですが、内容や見方についてはきちんと把握し、変更が必要な個所があればチェックするようにしましょう。

香盤表の作成

撮影当日:撮影カットの確認

当日は、事前に用意していたカットイメージや香盤表を見ながら撮影完了したカットを確認していきましょう。事前準備をしっかりしておけば、「思っていたイメージと全然違う」、「どんなシーンで撮影するのか分からない」といったトラブルを防げます。
カットを確認する際に、事前にチェックリストなどを用意することで、より明確に確認することができます。

ドローン空撮のメリットまとめ

ドローン空撮に関するさまざまな事を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。何よりもドローン空撮には、他の撮影手法に代えられないメリットがあります。

  • 手持ちカメラでは再現できない撮影が可能
  • 他の空撮手法より手軽で料金も安い
  • ドローン機体操作ができる人材は多く、依頼時の選択肢が豊富

このように、独自性、価格、選択肢のバランスが良く、比較的利用しやすい撮影手法と言えるでしょう。

ドローン空撮を上手に利用しよう!

これまで高コストで手の届きにくかった空撮は、ドローンの普及により誰でも手軽におこなえるようになりました。そして、今までよりも簡単に高クオリティな写真・映像が撮影できるように進歩しています。

しかし、ドローンの操作には経験や技術が求められるため、未経験者にとっては撮影が難しい場合もあります。さらに、撮影前には調査や申請が必要なため、専門知識も欠かせません。そもそもドローンを使う必要があるのかどうか判断した上で、撮影を依頼する必要があります。

ジーピーオンラインでは、Webサイト制作の際に有効なビジュアルを作るために、撮影をご提案することがあります。通常の撮影方法とドローンを使用する方法と、どちらが適しているのか制作目線のアドバイスが可能です。また、撮影前の企画から撮影素材の編集・加工まで、一気通貫してご依頼いただけます。

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この記事の著者
ぴょん

WRITERぴょん 広報

2016年にジーピーオンライン入社。ディレクターとして3年間経験を積んだのち、グループ会社立ち上げのため2019年よりベトナムのホーチミンに駐在。ベトナム人スタッフの教育・マネジメントに携わってきました。最近はPythonと英語を勉強中。好きなベトナム料理はバインセオです。

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