Adobe Stockを使いたい方へ!ライセンスと著作権について知っておくべきポイント

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Adobe Stockを使いたい方へ!ライセンスと著作権について知っておくべきポイント

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Adobe Stockを使いたい方へ!ライセンスと著作権について知っておくべきポイント

こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)のぴょんです!

みなさんはAdobe Stock(アドビ ストック)という「ストックフォト(Stock Photo)サービス」をご存じでしょうか? Adobe Stockは、高品質な写真やイラスト、動画などの素材を提供するサービスです。

多くの企業が「著作権」トラブルを回避するために、このようなストックフォトサービスを利用しています。商用利用で著作権を侵害した素材を使用すると、掲載の差し止めや利用者・企業への罰金が課せられる可能性があるからです。

本記事では、Adobe Stockをはじめとしたストックフォトサービスを利用中の方、利用を検討されている方に向け、Adobe Stockのライセンスや著作権に関する情報を解説していきます。

今更聞けない!著作権とライセンスの基礎知識

Adobe Stockのライセンスについて解説する前に、著作権とライセンスの基礎知識について説明していきます。著作権とライセンスは、創作物の利用をするにあたって重要な要素です。創作物を素材として利用する際には、著作権とライセンスの内容を確認し、適切に順守する必要があります。

Webサイト、SNS、各種メディアなどを運営している方はもちろん、誰でも知っておくべき知識なのでぜひチェックしてみてくださいね。

著作権とは?

著作権とは、創作物の作者である著作権者がその創作物に対して持つ権利のことです。著作権は、創作物を複製したり、公開したり、改変を許可したり、禁止したりすることができます。

たとえば、身の回りにある以下のようなものにも著作権は存在します。

  • スマートフォンで撮った写真
  • 子どもが学校で描いてきた絵
  • エンジニアが書いたプログラミングコード
  • ダンスの振り付け
  • 学生同士で作った映画

また、著作権者の同意を得ずに、以下のような行為をした場合、著作権侵害とみなされるため注意が必要です。

  • 著作権者の氏名を公表する
  • 著作物のタイトルや内容を改変する
  • 著作物を複製する
  • 著作物を公表・公開する(展示、映像、音声、メディアなど)
  • 著作物を譲渡・貸与する
  • 著作物を翻訳・翻案する

著作権の考え方は「無断で公開や改変する行為を禁止」している点がポイントです。商用利用であってもなくても、著作物をWebサイトやSNSメディアへ掲載することは、公の場で発信していることと同義です。

会社での著作物の取り扱いはもちろん、鍵付きの個人アカウントで他人の著作物を公開すること自体も著作権侵害とみなされるため、公私ともに取り扱いには注意が必要です。

ライセンスとは?

ライセンスとは、著作権者が自分の著作物を他の人にも利用しやすいように、使い方や使用範囲を定めたルールのことです。このルールの範囲内で著作物を取り扱うことは許可されています。

著作物を利用する際には、ライセンスが明記されているものでなければ公開することは危険です。なぜなら、ライセンスがないものは著作権者の使用許可が出ているかどうか判断ができないからです。

ライセンスにはさまざまな種類があり、無料で使用できるものや、有料のもの、使用範囲や期間や目的を限定したものなど多岐にわたります。用途に沿った適切な内容であるかどうか、必ずライセンスの確認をしてから利用するよう心がけましょう。

著作権フリーとライセンス素材の違い

著作権フリーとは、本来は著作権者が自らの権利を放棄したり、著作権の保護期間が終了したりして、誰でも自由に利用できるようになった創作物のことを指します。たとえば、古典文学や歴史的な写真などが該当します。ですが、解釈が異なるケースもあり「ある一定の条件下で無償(場合によっては有償)利用できる素材」という意味合いで利用されていることがあるため注意が必要です。

一方、ライセンス素材とは、著作権者が自らの権利を一部譲渡したり、特定の条件下で利用を許可したりした素材のことです。たとえば、クリエイティブ・コモンズやロイヤリティフリーなどが該当します。ライセンス素材を利用する際には、改変や再配布に制限がある場合が多いため、必ず利用規約を確認しましょう。

Web掲載をするのにふさわしい素材

Web上にアップロードする場合、掲載期間に関係なく、半永久的にインターネット上で多くの人に見られる可能性があります。そのため、Web掲載する素材は、著作権の問題をクリアしており、一般に公開しても問題ないことが最低条件です。

また、編集や加工をしたい場合はこれらの許可が認められた素材であることが重要です。そのため、以下のような素材から選定をすると利用しやすいでしょう。

パブリックドメインの素材

著作権や特許権などの知的財産権が存在しない、または放棄された素材のことです。誰でも自由に利用したり、改変したり、再配布したりできます。古典文学や古い映画、国旗や国歌、法令や判例などがパブリックドメインに含まれます。これらの素材を利用する際には、出典や作者を明記することが望ましいですが、法的な義務はありません。

ロイヤリティフリー(RF)ライセンスの素材

ロイヤリティフリー(RF)ライセンス(以下RFライセンスという)は、使用するたびに著作権者に報酬(ロイヤリティ)を支払う必要がないという意味で用いられます。つまり一度購入すると、著作権者の許可なく何度でも使用できるライセンス素材という意味です。写真、イラスト、動画、音楽などさまざまなジャンルがあり、利用規約に従って自由に使えるので、制作物に幅広く活用できます。

クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの素材

著作権者が自身の作品に適用することで、一定の条件の下で自由に利用できるようにするライセンスを指します。クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス(以下CCライセンスという)には、さまざまな種類があります。たとえば、非営利目的でのみ利用可能なものや、改変を禁止したものなどがありますが、共通しているのは著作権表示をすることが必須であることです。CCライセンスの素材を利用する場合は、必ずその条件を確認してください。

これらの素材は、基本的には商用利用や改変が可能であり、また一度購入すれば何度でも使えるというメリットがあります。ただし、各ライセンスには種類があり、一部では商用利用や改変が禁止されている場合もあるので注意が必要です。

Adobe Stockのライセンス

ジーピーオンラインでも利用しているAdobe Stockは、RFライセンスの素材を取り扱っています。その中で、通常ライセンス、強化ライセンス、拡張ライセンスの3種類にライセンスを分け、それぞれの制限下で素材の利用が可能です。

通常ライセンスは、一般的なWebサイトやSNSメディアなどでの利用に適しています。強化ライセンスは通常ライセンスの利用制限が補強されたもので、拡張ライセンスは印刷物や商品などでの利用に適しています。

それぞれのライセンスの詳細を解説していきます。(以下の情報は2023年10月現在の掲載情報です。ご利用前に必ずご自身でライセンスの最新条件をご確認ください。)

※本記事でご紹介するライセンスプランは「個人版」または「Creative Cloudグループ版」のライセンス情報のまとめであり、「エンタープライズ版」は別条件となりますのでご注意ください。

通常ライセンス

Adobe Stockにあるほとんどの素材が通常ライセンスにあたります。WebサイトやSNSメディアへの商用利用掲載をする場合は、通常ライセンスでも十分でしょう。

  • 製品パッケージ。マーケティング用印刷物、デジタルドキュメント、ソフトウェアなど、すべてのメディアで素材を最大500,000部使用する。
  • 予想される閲覧者数が500,000人未満のEメールマーケティング、モバイル広告、放送番組、デジタルプログラムに素材を使用する。
  • 閲覧制限なく、Webサイトまたはソーシャルメディアサイトに素材を投稿する。
  • 素材自体が主な購入目的となる製品、製品が500,000回以上複製される場合を除き、教科書などの特定の種類の製品に素材を使用する。
  • 未編集の素材を、ライセンス条件に従うことに契約上同意した従業員および業務請負者と共有する。
  • ライセンスを顧客または雇用主に譲渡する。

また、以下の行為はできないため注意が必要です。たとえば、商用利用でのWebサイト掲載はOKですが、素材をメインとしたデザインのTシャツを販売する行為はNGです。

  • 独立したファイルとして配布する。
  • 素材自体が主な購入目的となる商品、テンプレート、そのほかの製品を再販または配布目的で作成する。例えば、ポスター、Tシャツ、マグカップなど、印刷された素材が購入目的になる場合は、素材を使用することができません
  • ライセンスを複数の雇用主または顧客に譲渡する。ただし、一つひとつのライセンスが個別に購入されている場合を除きます。

さらに、利用規約を見ていくと以下のような制限も記載されています。

(3)対象作品を電子テンプレートまたはデザインテンプレートアプリケーション(例えば、webデザイン/プレゼンテーション用テンプレート、電子グリーティングカード/名刺用テンプレート)内で使用すること、これに含めることや、それを組み込むことはできません。
(4)お客様は、独立した画像ファイルをその一部として配布するプレスリリースでは、本作品の使用、複製、配布、表示を行うことができません。

これらをまとめると、通常ライセンスでは以下の条件で利用ができます。

OKの場合
  • Webサイト、メディアでの利用
  • 印刷物として利用・配布(制限付き)
NGの場合
  • 素材ファイル単独での配布・販売
  • 素材をメインとした商品の販売
  • テンプレートとした配布物での利用
  • プレスリリースでの利用(独立した画像ファイルの場合)

強化ライセンス

強化ライセンスは通常ライセンスと制限されている項目はほぼ同一ですが、名前の通り、通常ライセンスの一部が補強された形で利用可能です。

  • 通常ライセンスで付与されるすべての権利が適応される。
  • 複製数または閲覧者数が500,000までという制限なく、素材を使用する。

ポイントは、複製や閲覧数が無制限になっても販売に関しては制限付きのままであるという点です。販売商品に利用する場合は、次に説明する拡張ライセンスを選択する必要があるでしょう。

OKの場合
  • Webサイト、メディアでの利用
  • 印刷物として利用・配布
NGの場合
  • 素材ファイル単独での配布・販売
  • 素材をメインとした商品の販売
  • テンプレートとした配布物での利用
  • プレスリリースでの利用(独立した画像ファイルの場合)

拡張ライセンス

Adobe Stockでも最も自由度が高いと言われる拡張ライセンスでは、他ライセンスで制限されていることが実現できます。

  • 通常ライセンスで付与されるすべての権利が適応される。
  • 複製数または閲覧者数が500,000までという制限なく、素材を使用する。
  • マグカップやTシャツなど、素材自体が主な購入目的となる商品や製品を作成し、販売または配布する。

拡張ライセンスでは、これまでご紹介した他ライセンスではNGだった商品販売がOKと記載されています。また、配布目的のテンプレートファイルでの利用やプレスリリースでの独立した画像ファイルの利用・配布も許可されています。

(1)販売または配布を目的とした商品およびテンプレートファイルに組み込む場合。複製数や閲覧者の数に制限はありません。ただし、受け取った者が商品やテンプレートに組み込まれた状態での本作品の使用またはアクセスのみを許可されていることを条件とします。
(2)プレスリリースで使用する場合(メディアへの独立した画像ファイルの配布を含む)。ただし、本作品が、プレスリリースに関連してのみ公開され、他の方法で使用または配布されないことを条件とします。

まとめると、独立したファイルとして配布することは全ライセンス共通のNG項目であることがわかり、拡張ライセンスにおける唯一の制限であることがわかります。

OKの場合
  • Webサイト、メディアでの利用
  • 印刷物として利用・配布
  • 素材をメインとした商品の販売
  • テンプレートとした配布物での利用
  • プレスリリースでの利用
NGの場合
  • 素材ファイル単独での配布・販売

ライセンスの比較

すべてのライセンスを比較すると、以下のように違いがわかります。どのライセンスが適当であるか検討した上で、素材を購入・ダウンロードするように心がけましょう。

用途 通常ライセンス 強化ライセンス 拡張ライセンス
Web表示回数無制限
Eメールマーケティング、モバイル広告、ソーシャルメディア、放送番組での素材の使用*
Eメールマーケティング、モバイル広告、ソーシャルメディア、放送番組での素材の使用*
素材の修正ができる*
素材の500,000部までの印刷または表示
素材の500,000部までの印刷または表示  
商品、テンプレート、そのほかの再販を目的とした製品での素材の使用*    

*エディトリアル専用素材の制限もご覧ください。

参考:ライセンス比較 | ライセンス情報と利用条件 | Adobe Stock

エディトリアル専用素材

Adobe Stockには3つのライセンスとは別に、エディトリアル専用の素材が存在します。エディトリアルとは、「社説、編集」といった意味を持つ単語です。しかし、Adobe Stockや他の多くのストックフォトでは、ニュースや報道で公共のために発信する出来事と関連する場合にのみ利用が許可される素材のことを指します。つまり商用利用での使用は認められていない素材ということです。

具体的にAdobe Stockでは、以下のような条件で利用することが可能です。

  • 新聞または雑誌の記事、ニュースブログ、それに類似するメディアなど、報道価値のある、または公共の関心を呼び起こす出来事やトピックと関連している場合にのみ使用できます。
  • 拡張ライセンスを取得していても、素材の著作権の所有者による書面での同意、および必要な場合は追加の許可を得ることなく、広告、プロモーション、推薦、記事形式の広告、営利目的のブログ、販売などの商用目的で使用することはできません。
  • 画質の微調整または若干のトリミングやサイズ変更以外、素材に変更を加えることはできません。オリジナルの素材が持つ文脈や全体的な意味を変更することもできません。
  • 使用するときはいつも、サイト上に示されたクレジットラインやファイルのIPTCクレジットラインフィールドにあるクレジットラインを併記する必要があります (例 : 「エージェンシー名/著作者名 – stock.adobe.com」)。

エディトリアル専用素材は、最も制限の多い「通常ライセンス」でもOKだった商用利用でのWebサイトやSNSメディア掲載ですらNGです。ライセンスと同じく、素材選定の際には注意が必要な項目なので必ず確認しましょう。

Adobe Stockで商用利用可能な画像を見つけるには?

では、実際にどのようにAdobe Stockで素材を探せば良いのでしょうか。実際にAdobe Stockで素材を見つける際の手順を解説していきます。

  1. Adobe Stockのサイトにアクセスしてログイン
  2. 検索バーに検索したい素材の語句を入力し、虫眼鏡ボタンクリックまたはEnterキーのタップ

    AdobeStockのサイト

  3. 「フィルター」メニューをクリック

    AdobeStockのフィルター

  4. 使用権限の項目で「商用利用」をクリックして絞り込み

    Adobe Stockの使用権限の項目「商用利用」にチェック

  5. 検索結果ページから商用利用可能な画像を選択
  6. 詳細を表示してライセンス情報を確認
    通常ライセンスか拡張ライセンスで選択ができる素材例

    Adobe Stockのライセンス確認


    強化ライセンスのみの素材例

    Adobe Stockの強化ライセンスのみの素材例

このように、商用利用可能な素材は絞り込むことができ、各ライセンスの種類は詳細画面から確認することができます。商用利用に関する制限や禁止事項を確認し、適切なライセンスを選択して利用するようにしましょう。

また、素材探しの方法について詳しく知りたい方はAdobe Stockでの素材探しに関する記事も公開しておりますので、ぜひそちらの記事もご覧ください!

素材を安心して利用するために

著作権やライセンスについての基本事項や、Adobe Stockでのライセンスに関するまとめをご紹介しましたが、いかがでしたか。ライセンス条項は法律と関係するため、細かく難しい印象を与えると思いますが、利用する前に確認をしておかないと罰金や罰則を受ける恐れがあります。

ジーピーオンラインで利用している素材は、すべてライセンスに関する事項をクリアしたものを使って、デザインやコーディングを実施しています。素材の利用に不安があったり、素材の管理に自信が持てなかったりといったお悩みごとは、ジーピーオンラインにお任せください。デザインのスキルだけではなく、素材選定や管理のスキルにも長けたデザイナーやディレクターが数多く在籍しています。気軽なご相談も受け付けておりますので、ぜひお問い合わせくださいませ!

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この記事の著者
ぴょん

WRITERぴょん 広報

2016年にジーピーオンライン入社。ディレクターとして3年間経験を積んだのち、グループ会社立ち上げのため2019年よりベトナムのホーチミンに駐在。ベトナム人スタッフの教育・マネジメントに携わってきました。最近はPythonと英語を勉強中。好きなベトナム料理はバインセオです。

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