こんにちは、ジーピーオンライン(@gpol_tw)のけんけんです!
ダイレクトリクルーティングは、新時代の採用手法として急速に注目を集めており、市場規模は1,000億円を突破すると予測されています。
この記事では、ダイレクトリクルーティングの可能性にフォーカスして、市場の成長理由や今後の展望について解説しています。
採用戦略を立案する際の一助となれば幸いです。
ダイレクトリクルーティングの成果を最大化!
もくじ
ダイレクトリクルーティングとは?
現代の採用市場において、ダイレクトリクルーティングは注目度の高い採用手法として広く知られるようになりました。従来の受動的な採用手法とは異なり、企業が直接求職者にコンタクトすることが特徴です。
ダイレクトリクルーティングの定義と特徴
ダイレクトリクルーティングとは、企業が求職者へ直接アプローチする採用手法です。企業は採用エージェントや求人広告を介さずに求職者とコミュニケーションを取るため、コミュニケーション量が活発になり、高い採用成果を得られやくなります。また、採用活動がそのまま企業のブランディング活動につながる点も特徴です。企業が直接求職者にアプローチを仕掛けるため、高い精度で求職者をターゲティングすることが可能となり、採用ミスマッチの低減にも寄与します。
ただし、ダイレクトリクルーティングを効果的に運用するためには、候補者の選定やスカウトメール、求人原稿の作成など、従来の採用手法とは異なるスキルが必要となる点には注意が必要です。採用担当者が求職者に対して直接アプローチを仕掛けるため、採用プロセスを進めるのに担当者の業務リソースが必要な点も注意しておきましょう。
ダイレクトリクルーティングについては「ダイレクトリクルーティングとは?メリット・デメリットから採用成功のポイントまでわかりやすく解説」の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
【関連記事】ダイレクトリクルーティングとは?メリット・デメリットから採用成功のポイントまでわかりやすく解説
ダイレクトリクルーティングを取り入れるメリット
将来の採用競争を勝ち抜くためには、後述する未来の採用課題を意識した採用戦略、採用活動が必要です。
- 自社の求める人材要件に近い人材を高い精度でターゲティングできる
- 採用ボリュームや時期など、柔軟に対応できる
- 採用活動が自社のブランディングにつながる
ダイレクトリクルーティングは、このようなメリットを持っているため、大手企業だけでなく、知名度が低い企業や採用人数が少ない企業にとっても有用な採用手法であると言えるでしょう。
そして、上記メリットを活かした採用シチュエーションとして、以下の2点がおすすめです。
採用人数が少ない中途採用に効果的
中途採用において欠員補充や必要スキルを習得している人材の採用など、採用人数が少なく採用要件が複雑なケースほどダイレクトリクルーティングに向いています。その理由はダイレクトリクルーティングサービスに登録している求職者の経歴やスキルなどの情報を事前に閲覧することができるためです。企業にとっては事前に採用要件のスクリーニングができるため、効率よく採用活動がおこなえます。
【関連記事】中途採用における母集団形成の手法10選!人材紹介会社との付き合い方も解説
採用難度の高い職種におすすめ
エンジニア職や看護・介護職のような専門職に特化した求人サイトやダイレクトリクルーティングサービスがある職種は採用難度が高くニーズが多い職種と言えます。そのような採用難度の高い職種こそ潜在層へのアプローチもできるダイレクトリクルーティングは有効な採用手段です。
【関連記事】エンジニア採用向けダイレクトリクルーティングサービス5選!成功事例や選び方まで解説
他の採用手法との比較
ダイレクトリクルーティングは人事や採用担当者の業務リソースが必要な点が懸念されるものの、従来の採用手法と比較して、さまざまな利点があります。特にダイレクトリクルーティングの特徴である「求職者と企業が直接コンタクトを取ることができる」点は、自社の文化やビジョン、働き方など、正しく深く理解してもらえることにつながります。
人材紹介会社との比較
人材紹介会社の利用は採用リソースやノウハウがなくても採用活動できる点が魅力ですが、採用コストは高額になります。エージェントが間にはいることで、自社の特徴が事前に正しく伝わりにくく、お互いにとって不要な面接を設定してしまうリスクもあります。
【関連記事】大手人材紹介会社10選!人材紹介会社活用で採用成功率を上げるポイント
転職サイトとの比較
転職サイトの最大の利点は求職者の中でも顕在層が集まっているという点で、ダイレクトリクルーティングサービスの登録者より転職に意欲的な求職者が多いと言えます。一方で採用要件に当てはまらない応募者が多くなり書類選考やスキルチェック、面談・面接といった選考フェーズでの採用リソースがかかります。
採用費用の点においても転職サイトにおける求人広告費用は採用人数が多いほど採用単価を抑えられますが、ダイレクトリクルーティングサービスの特性上、大規模な採用では効率が悪くなり、採用コストも高額になりがちです。
採用手法の比較の際は、自社の採用規模や予算から最適な採用手法を選定するようにしましょう。
ダイレクトリクルーティング市場の成長とその背景
ダイレクトリクルーティング市場の成長背景には、デジタル化の進展や労働市場の変化が影響しています。特に、個人で発信できるSNSが広く普及したことで、企業と求職者が直接コミュニケーションを取ることが容易となったことが大きな要因と考えられます。
また、多様な働き方やキャリア志向の変化も人材の流動性を高める要因となっており、ダイレクトルクルーティング市場の拡大を後押ししています。
市場拡大の背後にある要因「なぜダイレクトリクルーティングが注目されるのか」
ダイレクトリクルーティング市場の拡大背景には、企業と求職者それぞれのニーズの変化が挙げられます。
企業側の目線では、タレントマネジメントの考えが普及したことで、より適切な人材を採用したいというニーズが大きくなっていると共に、継続した売り手市場で、高騰する採用コストをいかにおさえ、効率的な採用をしたいというニーズが高まっています。
一方、求職者側の目線では、自分のキャリア志向を基に、スキルや経験にあった仕事を探す傾向が強まっています。最初に入社した会社で定年を迎える終身雇用の時代は終わりを迎えており、自己実現のために転職や独立を目指す人材が増えており、人材の流動性は高まりを見せています。これら背景から、いますぐに転職したい訳ではないが、いい転職先が見つかれば転職したいというような転職潜在層が非常に多くなっています。
これらの背景から、求職者のダイレクトリクルーティング登録者数は増加を続けており、より優秀な人材を無駄なく採用したいという理由から、ダイレクトリクルーティングを利用して採用活動を進める企業も増えているのです。
ダイレクトリクルーティングサービスの市場規模
株式会社矢野経済研究所が実施した国内のダイレクトリクルーティングサービス市場についての調査では、2022年度において事業者売上高ベースで前年度比38.9%増の865億円の市場規模と発表されています。
2023年度のダイレクトリクルーティングサービス市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比23.5%増の1,068億円を予測されています。
この予測に対して納得感がある理由として、ダイレクトリクルーティングサービス自体のサービス数増加や、昨今の採用市場における変化があげられます。
市場規模が1,000億円を突破すると予測される理由
ダイレクトリクルーティングの市場規模が1,000億円を突破すると考えられる理由には、人材の流動性の高まり、働き方の多様化、デジタル技術の進展などの採用市場の変化が挙げられます。さらには、新型コロナウイルスの流行によりリモートワークが広く普及したことで、地理的な制約から解放され、より幅広い人材へと求人対象が広がったことも市場成長の理由として考えられます。
その中でも、昨今の採用市場における大きな変化として、下記2点があげられます。
- 就職する際の入職経路に変化
- 採用市場における職業紹介事業者の変化
就職する際の入職経路に変化
次のグラフをご覧ください。就職する際の入職経路に変化が見られます。厚生労働省の統計によると2012年度以降、ハローワークを経由した就職件数は景気動向などを受け減少する一方で、民間職業紹介事業者を経由した就職件数は景気動向に関わらず増加しています。
採用市場における職業紹介事業者の変化
さらに、雇用を仲介する民間職業紹介事業者にも変化が見られます。民間職業紹介事業者が取り扱う業界・業種・職種の幅が広がりをみせています。さらに近年では、求人メディアは紙媒体からWeb化を果たしており、より幅広い求人を取り扱うようになりました。下記図のとおり求人企業のダイレクト採用は増加しています。
- IT技術の進歩により大規模な求職者のデータベースの構築が可能となったこと
- SNSの普及で企業と求職者が気軽にコミュニケーションを取れるようになったこと
上記2点から、ダイレクトリクルーティングサービスやSNSリクルーティングの成長が著しく、今注目を集めるまでになっています。
最近では新卒採用向けのダイレクトリクルーティングサービスも増えてきました。少子高齢化の影響で学生自体の母数が減っていることや、優秀な学生を取り込むために攻めの採用手法として活用する企業が増えてきたことが要因と考えられます。ニーズが発生し続けていれば、市場の縮小は考えられませんので、一過性の採用トレンドとは考えにくくなってきました。
【関連記事】新卒採用向けおすすめダイレクトリクルーティング10選と失敗しないポイントを徹底解説
ダイレクトリクルーティング市場の未来図まとめ
ダイレクトリクルーティング市場の未来予想としては、これまでの市場成長の理由から、今後ますますダイレクトリクルーティング市場が成長を続けると予測されます。
- ダイレクトリクルーティングの市場規模は1,000億円を突破すると予測されている
- 間職業紹介事業者を経由した就職件数は景気動向に関わらず増加している
- 厚生労働省の見解でも求人企業のダイレクト採用は増加している
ダイレクトリクルーティングを効果的に運用していくには、独特のノウハウが必要です。そのため、今のうちにダイレクトリクルーティングを採り入れ、採用ノウハウを蓄積しておくことが、将来の採用競争を勝ち抜く材料となるでしょう。
ダイレクトリクルーティングの効果を最大化させるためには
ダイレクトリクルーティング市場は、今後も成長していくことが見込まれます。他社に負けない採用力を得るためにはダイレクトリクルーティングの効果を最大化させるツールの存在が必要不可欠です。
ダイレクトリクルーティングを成功させるコツについては「ダイレクトリクルーティングとは?メリット・デメリットから採用成功のポイントまでわかりやすく解説」の記事で詳しく紹介しています。
- 採用ペルソナを設定する
- 魅力的な求人原稿を作成する
- スカウトメールの文面は特別感のあるものにする
- スカウトを送る対象の選定をする
- スカウトメールを送るタイミングに気を配る
- 採用ピッチ資料を作成する
- 採用サイトを作成する
上記7点が、ダイレクトリクルーティングを成功させるコツです。
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