オウンドメディアの意味とは?実際の活用事例を交えて目的・効果を解説

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オウンドメディアの意味とは?実際の活用事例を交えて目的・効果を解説

近年、コンテンツマーケティングの観点から「オウンドメディア(Owned Media=自社保有メディア)」の有用性が注目されています。コンテンツマーケティングと言えば広告やSNSが主流だと思われがちですが、オウンドメディアにはそれらにはない独自の意味があります。今回は、オウンドメディアの意味や種類、さらには活用事例に至るまで分かりやすくご紹介します。

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もくじ

  1. オウンドメディアの意味
  2. オウンドメディアの種類
    • コーポレートサイト
    • ブログ
    • 採用サイト
  3. 記事コンテンツを使ったSEOとの違い
  4. オウンドメディアの目的
  5. オウンドメディアの効果
  6. オウンドメディアの成功例
    • 丸紅株式会社 コーポレートサイト(丸紅株式会社)
    • つながる科学研究所株式会社 コーポレートサイト(つながる科学研究所株式会社)
    • セブンティーンアイス ブランドサイト(江崎グリコ株式会社)
  7. まとめ

オウンドメディアの意味

オウンドメディアは、自社所有のメディアのことを指します。マーケティングにおける3つのメディア・フレームワークである「トリプルメディア」のひとつです。
トリプルメディアには他に、広告費を支払うことで発信者と見込み顧客を仲介する「ペイドメディア」と、ソーシャルメディアや口コミで広く情報を拡散する「アーンドメディア」があります。オウンドメディアは、これら2つからの流入を受け、同時にコンテンツを配信するハブ(拠点)として機能します。

オウンドメディアの種類

オウンドメディアでは「企業運営のウェブマガジン」を指すことが一般的ですが、実際にはウェブマガジンだけでなく、以下のように多くの種類が存在します。

  • メディアサイト
  • コーポレートサイト
  •  ブランドサイト
  • ブログ
  • モバイルサイト
  • FacebookやTwitterなどのアカウント・ページ
  • 採用サイト 

コーポレートサイト

コーポレートサイトはBtoB向けであるかBtoC向けであるかに関わらず「企業の顔」として活用されます。すでに存在していたコーポレートサイトをオウンドメディア化するケースもよく見られます。その際には「企業の価値を伝える」「新たなユーザー層にアピールする」など、目的を明確化した上で、コンテンツの充実化を図ることが重要です。
【関連記事】コーポレートサイトの目的|掲載するべき内容やメリットについて紹介

ブログ

ブログは、有用な情報を届けるだけでなく現場レベルの声を公開するなどして、企業活動を身近に感じてもらうためにも活用されています。企業のファンを生み出す上で有効な手段と言えるでしょう。コーポレートサイトのコンテンツ充実化のためにブログが活用されるケースも少なくありません。

採用サイト

採用サイトは、採用関連コンテンツを前面に押し出したオウンドメディアです。人材獲得の手段として、求職者の立場から見た有用な情報を提供します。
【関連記事】採用サイトのコンテンツを事例で解説!求職者に伝わる企業の見せ方とは

記事コンテンツを使ったSEOとの違い

記事コンテンツを使ったSEOとの違い

SEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)は、オウンドメディア運用にとっても重要な施策のひとつです。
検索エンジンは、記事コンテンツの有用性を判断して検索順位を決定します。つまりSEOの観点から記事コンテンツの内容を充実させることによって検索順位が上がり、より多くのユーザーの目に留まりやすくなるのです。

記事コンテンツの内容の充実は、コンテンツマーケティングの重要ミッションである「ユーザーに価値のある情報を届け、信頼関係を構築すること(ファンになってもらうこと)」の達成にもつながります。有用性の高いコンテンツ記事の蓄積は、オウンドメディアの価値を高める、大きな資産となるのです。

このような蓄積はアーンドメディア(ソーシャルメディアなど)ではなかなか実現できない弱点ですが、有用性の高い記事コンテンツを有するオウンドメディアは、その弱点をカバーする役割を果たします。

オウンドメディアの目的

オウンドメディアの最大の目的は「見込み顧客を集積し、長期的な関係を築くこと」です。顧客には以下の3種類が存在します。

顧客・優良顧客
商品やサービスを購入、時にはリピーターとなったり商品やサービスを人に勧めたりしてくれる顧客

見込み顧客
商品やサービスの存在を知っている顧客予備軍

潜在顧客
提供する商品・サービスによって問題解決される、あるいは、提供する商品・サービスが将来必要になる未来の顧客予備軍

オウンドメディアは、3つの顧客の中でも「見込み顧客」を主なターゲットとし、必要な情報コンテンツや製品・サービス情報などを提供し、見込み顧客を「顧客」へと変化させます。このミッション達成のため、コンテンツマーケティングの一環としてオウンドメディアのローンチに取り組む企業が増えているのです。

オウンドメディアの効果

オウンドメディアの活用によって、以下のような効果やメリットが期待できます。

  • 自社の思い通りの管理・運営ができる
  • 規模拡大にそれなりの時間はかかるものの、長期的にコンテンツを積み上げ、資産価値を上げていくことができる
  • ニッチな情報を求める層もターゲットにできる
  • 自社の価値をユーザーに伝え、両者のコミュニケーション拠点とすることができる
  • 広告コストがカットできる

例えば、リスティング広告は即効性が高い反面、依存しすぎるとコストが莫大になるリスクも懸念されます。また、莫大な予算を投下しても資産として残るものがありません。
一方、オウンドメディアであれば、アクセスが増加するにしたがって過剰な広告に頼る必要がなくなります。また、オウンドメディア制作に投下した予算は自社所有の資産に変わり、長期的に成長させていくことが期待できるのです。
【関連記事】オウンドメディアのメリット・デメリットとは?当社の事例もご紹介

オウンドメディアの成功例

成功しているオウンドメディアには、2つの共通点があります。

  • 企業やブランドの価値や世界観を表現している
  • ユーザビリティを意識した機能やデザインを備えている

これら共通点を踏まえつつも、オウンドメディアの目的がBtoBか、BtoCかによって、意識すべきポイントは以下のように多少異なります。

<BtoBのオウンドメディアで意識すべきポイント>
BtoB(対企業向け)のオウンドメディアは、取引先にとっての営業資料となる側面があります。そのため、企業の価値が端的に理解できるようにする一方で、内容の充実も意識することが重要です。

<BtoCのオウンドメディアで意識すべきポイント>
BtoC(対一般消費者向け)のオウンドメディアは、すでに数多くローンチされています。そのため、一般消費者ユーザーにとっての新鮮さを提示しつつ、競合との差別化を意識することが必要です。

それでは、オウンドメディアの成功例を3つ見ていきましょう。

丸紅株式会社 コーポレートサイト(丸紅株式会社)

丸紅株式会社 コーポレートサイト(丸紅株式会社)

2018年にフルリニューアルした、丸紅株式会社のコーポレートサイトです。シンプルでわかりやすいデザイン・構造を心がけることで、世界的な総合商社として有する膨大な情報をストレスフリーかつ力強く伝えることに成功しています。また、グローバル企業として世界中からアクセスがあるため、多言語対応しているのも特徴です。回線速度の遅い国の表示処理も意識しつつ、ビジネス機会のさらなる充実を期待することが可能となりました。

つながる科学研究所株式会社 コーポレートサイト(つながる科学研究所株式会社)

つながる科学研究所株式会社 コーポレートサイト(つながる科学研究所株式会社)

2019年にリニューアルした、つながる科学研究所のコーポレートサイトです。具体的な実績やサービス内容を紹介することで、クライアント企業に対する業務内容のより深い理解へとつなげています。「多角的な企業SNS運用のサポート」という業務内容を明確化しつつ、遊び心を忘れないサイトデザインにより、企業イメージの可視化にも成功しているのが特徴です。

セブンティーンアイス ブランドサイト(江崎グリコ株式会社)

セブンティーンアイス ブランドサイト(江崎グリコ株式会社)

2018年にリリースした、江崎グリコ株式会社のブランドサイトです。同社の人気アイスクリームブランド「セブンティーンアイス」の製品をより身近に感じてもらうための工夫を随所に配置。自販機を模した「製品紹介コーナー」、製品の売り場を可視化した「17アイススポット」などを盛り込みました。ブランドのカラフルな世界観と、思わず口にしたくなる製品の魅力を、動的ページをフル活用した「体験」としてユーザーにご提示しています。

まとめ

オウンドメディアは、自社所有のウェブコンテンツです。トリプルメディアのひとつとして「ペイドメディア」「アーンドメディア」と協働しつつ、ハブ(拠点)としての役割を担います。これによって、見込み顧客の集積と長期的な関係構築を目指すことが可能です。オウンドメディアのローンチに際しては、最適な種類(形式)を選択しつつ、SEOの観点からもコンテンツ内容の充実を図ることが肝心です。また、サイトのデザインやユーザビリティーなどにもこだわりたいところだと言えます。規模拡大には時間を要しますが、過剰な広告展開からの脱却の契機となり、企業にとっての大きな資産となる点で非常に有用です。

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この記事の著者
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