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Webサイト制作における本番公開とは

こんにちは!ジーピーオンラインでプロデュースグループに所属している、たろうです。

Webサイト制作の本番公開って、実際のところ何をしているの? そう思ったことはありませんか?

Web制作会社に本番公開の依頼をすることは、Web制作を委託している企業であれば多々あると思います。
なんとなく本番環境(サーバ)に作業したデータを反映して終わりぐらいの認識ではないでしょうか?
今回の記事では、Web制作会社がどのような作業を実施しているか、その裏側をご紹介します。

もくじ

  1. Webサイトの本番公開とは
  2. 4つの本番公開方法
    • Web制作会社で本番公開作業をする場合
    • クライアント側で本番公開作業をする場合
    • 管理画面での本番公開作業
    • その他
  3. 本番公開作業の注意点と対策
    • 先祖返り対策
    • 本番公開手順書
    • メンテナンスページの設置
  4. まとめ

Webサイトの本番公開とは

Webサイトの本番公開とは

本番(公開)サーバにプログラム(html,css,js,php等)をアップロードすることを本番公開といいます。
Webサイトは、一度制作して終わりではなく、定期的にサイトを改修していく必要があります。

その際に直接本番(公開)サーバのプログラムを追加、修正等をおこなった場合、予期せぬ不具合が生じ、ユーザへ多大な影響をあたえる可能性がございます。
そういった状況を防ぐために、一般的には本番サーバとは別にテストサーバ(開発環境)を用意し、そこで追加のプログラムを作成し、検証と修正を繰り返してWebサイト上で正常に動作が確認できる場合のみ、本番環境に反映します。
そのことをWebサイト制作において「本番公開」や「本番化」といっています。

※その他にも「本番アップ」「本番反映」等いろいろな呼び方があります。

4つの本番公開方法

本番公開は、お客様の環境によって手順が異なります。

  1. Web制作会社で本番公開作業をする場合
  2. クライアント側で本番公開作業をする場合
  3. 管理画面での本番公開作業
  4. その他

それぞれ説明します。

1.Web制作会社で本番公開作業をする場合

本番(公開)サーバを制作会社でもアクセス許可されている場合は、FTP(SCP)ソフトにて本番環境に接続し、あらかじめ用意しておいた本番アップ用のファイルを本番サーバ内にアップロードして完了となります。

2.クライアント側で本番公開作業をする場合

クライアントによってはセキュリティやポリシーの関係上、本番サーバ情報を他社に伝えることができない場合があります。
その場合は、Web制作会社が本番サーバへ反映してほしいファイルを準備し、そのファイルをクライアント側で本番サーバにアップロードしていただきます。

3.管理画面での本番公開作業

「WordPress」「MovableType」「wow(※)」等のCMS(※)の管理画面を操作して本番公開を行います。
一般的には本番環境とテスト環境それぞれに管理画面が組み込まれるため、テスト環境でおこなった更新作業を本番環境の管理画面でも同じ作業がおこなえるので、クライアント側だけで作業が完結します。

※wow・・・ジーピーオンライン独自のCMS
※CMS・・・コンテンツ・マネジメント・システムの略で、Web制作に必要な専門的な知識が無くても、Weサイトやコンテンツを構築・管理・更新できるシステムのこと

4.その他

DNS(※)切り替えによる現行サーバから新サーバへの移行があります。
Webサイトをリニューアルする際に、新サイトを新しいサーバで構築する場合があります。
ドメインが変わらない場合は、公開時にDNSの切り替えを実施します。
DNSの切り替えは主にドメインの管理者が行います。

※DNS(ドメイン・ネーム・システム)・・・コンピューター上の住所である「IPアドレス(192.168.xx.xx)」を「http://www.○○○.com」のような文字列に置き換えて、わかりやすくするシステム。

本番公開作業の注意点と対策

本番公開作業の注意点と対策

本番公開の前後には様々な準備や注意すべきことがあります。
弊社では下記対策を実施しておりますのでご紹介します。

  1. 先祖返り対策
  2. 本番公開手順書
  3. メンテナンスページの設置

それぞれ説明します。

1.先祖返り対策

本番公開した際に、過去に修正した不具合や改修などが昔の状態にもどってしまうことがあります。
俗に私たちの業界では「先祖返り」といいます。

原因は様々あります。
一例としては「最新のファイルではなく、過去の旧ファイルで作業してしまった」「同時に複数人で作業し、誰かが更新したファイルを別の人が気付かず、そのまま上書きされて修正が消えてしまう」等々があります。
それらの問題を防ぐために、Git(※)という作業管理ツールを利用して、誰がいつどのような作業を実施し、現状どれが最新のファイルかを明確にすることによって、先祖返りなどの事故防止に努めています。

※Git・・・プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型のバージョン管理システム。
複数人が作業をする場合に、いつ、誰が、どこを編集したという履歴が時系列順に保存され、編集履歴を確認したり元の状態に戻したりするという作業を簡単に行うことができます。

2.本番公開手順書

スムーズな公開ができるように、新規サイトや大規模な改修を公開する際は、あらかじめ公開手順書を作成します。
公開前後の作業内容を時系列で記載し、制作会社、クライアントのそれぞれの作業内容を明確にしておきます。
本番公開手順に不備はないかを事前に共有し、落ち着いて本番公開作業を実施できるよう努めています。

3.メンテナンスページの設置

本番公開作業中にユーザーがWebサイトを閲覧した場合、表示崩れやエラーなどが発生する可能性があるので、作業中はメンテナンスページを表示させておきます。
※作業内容によっては実施しない場合もあります。

一例としては決済機能などを実装した場合、一度本番環境でテスト購入を必ず実施する必要があります。
その場合は、メンテナンスページ表示中に制作会社、クライアントがテスト購入し、購入フローの正常性を確認した後にメンテナンスページを解除します。
ユーザーが問題なく利用できることを確認してから公開となります。

まとめ

今回の記事では、Web制作会社がどのような作業を実施しているか、その裏側をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

本番公開をすると世界中からアクセス可能となり、万が一不備があると即ユーザーへ影響します。
ジーピーオンラインでは、数多くのWebサイト制作で得たノウハウを元に、細心の注意を払って本番公開作業を実施しています。

日々進化する技術をいち早く導入し、品質の向上に努め、お客様が安心してサイト制作をご依頼いただけるよう邁進してまいります。
弊社にご興味を持たれましたら、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

この記事の著者
たろう

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