「CMSという言葉は良く聞くけれど、どんなものかよくわからない。」
「ホームページをリニューアルする予定だけど、費用もかかるしCMSを入れるべきか迷っている」
Web担当者でこういったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
CMSはどんな規模や種類のホームページに必要なのか?
そもそもどういうポイントで選べばいいのか?
など、導入をお考えの方にはぜひ知っておいていただきたいCMSのメリットやデメリットについて、詳しくお話していこうと思います。
もくじ
- そもそもCMSって何?
- CMSを導入するメリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- CMSでできること
- 導入に向いているホームページの特徴やコンテンツ3つ
- 更新頻度の高いNEWSやIRコンテンツ
- 複数人で発信するブログやコラムコンテンツ
- 定期的に情報の入れ替えが必要な製品コンテンツ
- 代表的なCMS
- WordPress
- MovableType
- Drupal
- NOREN
- SiteCore
- concrete5
- WOW
- 選ぶときのポイント
- CMS導入のメリット・デメリットと選ぶときのポイントまとめ
そもそもCMSって何?
CMSとは「Contents Management System」の略で、HTMLなどの専門知識がなくても簡単にWebページを作成したり更新することができるシステムのことです。
ホームページは通常、HTMLやCSSなどといったソースコードを書いて作成することがほとんどですが、CMSを使えばHTMLやCSSの知識や技術がなくても、載せたい情報をブラウザ上で入力するだけでページを生成することが可能なのです。
CMSを導入するメリット・デメリット
では、CMSを導入するとどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?
導入を検討されている方は、メリット・デメリットをしっかりと把握し、参考材料にしてもらえればうれしいです。
メリット
ホームページの更新頻度が高くなる
CMSを導入する最大のメリットはWebページを簡単に作成、更新できることです。
企業の情報は一定ではなく常に変化していくため、その都度制作会社に依頼をしていては、手間もコストもかかりますよね。
CMSを導入すると、更新したいときに、HTMLなどの専門知識がなくても、担当者レベルで情報の更新が可能になるので、タイムリーな情報を発信でき、ユーザーにいち早く情報を届けることができます。
SEO対策になる
前述のとおり、ページ作成が容易になり更新頻度が高まると、ページを追加する負担が軽減されるので、素早くユーザーに有益な情報をアップすることができます。
そしてユーザーが求めているコンテンツが充実することで、検索エンジンからの評価も上る可能性があるのです。
統一性のあるページを作成できる
複数の担当者がそれぞれHTMLを使った更新をする場合、ページのデザインに相違が出る可能性が高く、CMSを使用すれば、量産したいページはテンプレートとして管理されているため、デザインに統一性を持たせることができます。
そのためCMSで生成されたページは統一性がありつつも、これまで手作業で行っていたぱんくずリストの設定が省けたり、細かな記述ミスを防ぐことができるのです。
デメリット
初期費用がかかる
CMS導入にはシステム開発が必要になります。
開発作業はもちろんですが、ほかにも仕様書の作成やユーザーテストなどが必要になり、通常のホームページ制作より時間を要するほか、初期費用がかさむ傾向にあります。
セキュリティ対策が必要になる
CMSは便利な反面、ブラウザとインターネット環境さえあれば更新ができるため、不正アクセスなどのサイバー攻撃を受ける可能性があります。
社内にセキュリティに詳しい専任者を配置したり、制作会社にサポートを依頼するなどして対策をする必要があります。
例外的なページの作成が難しい
CMSは更新を容易にすることを目的としたツールで、機能やデザインもコンテンツごとに固定されていることが多いです。
そのため既存ページと大きく変わるデザインやカスタマイズなど、例外的なページの作成には向いていないことが多いのです。
CMSでできること
導入するCMSの種類や扱うコンテンツによっても異なりますが、おおまかにCMSでできることは以下の通りです。
データファイルの管理
画像のアップロードや動画ファイルなど、ホームページに掲載したいファイルをCMS上で管理することができます。
ただし、CMSによってはアップロードの機能をカスタマイズする必要があったり、アップロードできるファイルの形式がCMSによって異なるなど、違いがあるため注意が必要です。
ブログ機能
Webマガジンやブログ、コラムコンテンツなど自社からユーザーに向けて情報を発信するメディアのことをオウンドメディアと言いますが、ブログ機能はこういったページを運営していく場合にほしい機能のひとつです。
文章、画像のレイアウトを自由に組めるものや、ある程度固定したレイアウトにするなどのカスタマイズが可能なCMSもあります。
テンプレート
ページの複製や、同一デザインのページを追加したい場合などに使える機能です。
汎用性のあるテンプレートを持たせておくことで、全体のデザインバランスを崩すことなくページの追加が行えます。
公開日時の設定
情報を更新したい日付をあらかじめ設定し、その日時になると自動的にアップされる機能です。
時間通りに情報公開しなければならない配信や、休業日に更新する必要がある場合に活用できます。
会員ページ管理
会員登録している人だけに特定の情報を発信したい場合に活用できる機能です。
ログイン情報を付与されたユーザーが、ブラウザ上でIDとパスワードを入力し、ログインして閲覧するページを表示する機能です。
データベースでの情報管理
例えばキャンペーンの応募者情報の管理や、自社製品の情報管理など、同じ項目の情報を多く扱う際に最適な機能です。
また情報を一斉にエクスポートしたい場合も、CSVファイルなどにダウンロードすることが可能です。
導入に向いているホームページの特徴やコンテンツ3つ
「機能はわかったけど、具体的にどんなホームページに向いているの?」という疑問をお持ちの方に向けて、CMSの導入をおすすめしたいホームページの特徴やコンテンツをご紹介します。
更新頻度の高いNEWSやIRコンテンツ
ニュースリリースやIR、お知らせなどの配信をしている企業は多いのではないでしょうか。
定期的、あるいは不定期だけど月に一定の回数発生する場合には、CMSの導入をおすすめします。
「急にリリースを配信しなくてはならなくなった」など、緊急を要する場合も制作会社に依頼をせず、担当者で投稿できるためスピーディな情報公開につながります。
複数人で発信するブログやコラムコンテンツ
複数人でHTMLファイルを更新する場合、誤って古いデータがアップされてしまったり、順番を待って1人ずつ編集する必要があったりと、リスクも手間も発生します。
CMSを使用すると、コンテンツのカテゴリーごとに作業を複数人で分業することが可能です。
またCMSによってはアカウントごとに権限の割り振りができ、「トップページの編集はできない」などのコントロールも可能になるため、各部署やスタッフの担当範囲内で更新することができます。
定期的に情報の入れ替えが必要な製品コンテンツ
メーカーや製造業など、多くの製品や商品を取り扱う企業にとっては新製品のリリースに伴い都度ホームページの更新が必要になることがあります。
デザインやレイアウトを変えず、情報や画像のみを変更したページを追加したい場合にはCMSが最適です。
代表的なCMS
日本の上場企業が利用しているCMS調査というものが、2019年6月に株式会社DataSignから発表されました。
調査対象としたWebサイト 日本取引所グループの上場銘柄一覧に含まれている企業3,664社(2019年5月末時点)の公式企業WebサイトおよびTOPページからリンクされている関連ページ、16,596URLを調査対象にしています。
上記レポートで紹介されているものは、オープンソースのCMSや、商用パッケージとして販売されているCMSが多く見受けられるため、この中からいくつかのCMSについてご紹介していきます。
WordPress
提供元:オープンソース(ライセンスは GPL)
備考 :オープンソースソフトウェアのレンタルブログ版となるWordPress.comはAutomattic社によって運営されています。同社の発信ではWeb 上の35%のサイトが WordPress を使っているとのことで、実際2019年現在世界シェア、日本シェアともに群を抜いて高いシェアを確立しています。
MovableType
提供元:シックス・アパート株式会社
備考 :商用パッケージ型CMSとしては、国内導入シェアが高く同社の調べによると2018年5月時点で東証一部上場企業である2079社のうち34%がライセンス購入をしたとのこと。
Drupal
提供元:オープンソース(ライセンスはGPL)
備考 :RALPH LAUREN、株式会社 小学館、日本フィルハーモニー交響楽団、国立民族学博物館など(2019年12月現在)、日本でも使われている実績は多数あります。
NOREN
提供元:株式会社のれん
備考 :同社発表によると、NORENは2019年4月時点で国内で690社超の法人・団体に利用されているとのこと。
SiteCore
提供元:サイトコア株式会社(デンマークに本社をおき、2010年1月に日本法人を設立)
備考 :阪急阪神第一ホテルグループ、ロート製薬株式会社(2019年12月現在)などで利用されています。
concrete5
提供元:オープンソース(ライセンスはMIT)
備考 :アメリカのConcrete CMS, Inc.を中心に世界中にユーザーによって開発されています。一般社団法人情報通信技術委員会、Peach Aviation株式会社(2019年12月現在)などで利用されています。
WOW
提供元:株式会社ジーピーオンライン
備考 :セミオーダー型の自社開発CMS。情報経営イノベーション専門職大学、スタジオアリス、Peach Aviation株式会社採用サイト(2019年12月現在)などで利用されています。
最後は私たちジーピーオンラインの自社開発CMS、WOWを紹介させていただきました。
お客様目線で開発を行っており、シンプルかつ直感で操作が可能なUIが特徴です。
開発からサポートまですべてカバーしているため、機能のカスタマイズやアフターケアも万全です。
企業サイトからキャンペーンサイト、採用サイトまであらゆるジャンルに対応しており、幅広くお使いいただける仕様となっています。
選ぶときのポイント
たくさんある種類の中からCMSを選ぶ際のポイントは、ホームページを制作する目的や管理する体制に合った、すなわち「ニーズに合っている」CMSを選ぶことです。
- マーケティングの支援機能がほしい
- 複数人で管理したい
- セキュリティ面で安心できるものがいい
など構築するホームページによって選ぶポイントは異なり、特徴やできること、導入費用もそれぞれです。
どのCMSが良いということは一概に言えないため、ホームページの目的、構築する背景や組織に最適なものを検討してみてください。
CMS導入のメリット・デメリットと選ぶときのポイントまとめ
いかがだったでしょうか。
CMSを導入するメリットは、
- ホームページの更新頻度が高くなる
- SEO対策になる
- 統一性のあるページを作成できる
と、最適なものを選べばとても便利なツールです。
特に企業のホームページには必要不可欠なツールと言っても過言ではないでしょう。
デメリットは、
- 初期費用がかかる
- セキュリティ対策が必要になる
- 例外的なページの作成が難しい
ということです。
CMSを選定する際は、ホームページを作成する目的や管理体制を考慮し、「自社のニーズに合う」ものの選定をおすすめします。
ジーピーオンラインでは自社開発CMS、WOWだけでなく、オープンソース型CMSの導入実績も豊富です。
また既存のCMSを使用したデザインリニューアルも行っています。
「最適なCMSを選ぶところから相談したい」、「ホームページを見てから判断してほしい」など、なんでもお気軽にご相談ください。
ホームページの目的と運用する体制が決まったら、最適なCMSでスムーズな運用を目指しましょう。
サービス資料をダウンロードいただけます
Webサイト制作をご検討の方や、社内で検討をされたい方は、ジーピーオンラインのサービス内容をダウンロードいただけます。
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WRITERぱら 広報
コンテンツマーケティング会社でSNS運用を経験したのち、2018年にジーピーオンライン入社。Webサイト制作に関する情報をWeb担当者さま目線で分かりやすくお伝えします。