Works
株式会社日本レイズ
お客さまインタビュー
代表取締役社長
吉村 立也 さま
不動産Player's Market事業部
濱口 力 さま
不動産入札サイトを制作させていただきました。もともと解決したかった課題を教えてください。
吉村さま
もともと、お客さまである士業の方々からお預かりした不動産入札情報を掲載するサイトを運営していました。物件情報を公開するだけのサイトだったのですが、コロナ禍を経てオンラインで双方向のコミュニケーションがスムーズにできるようになったことを知り、この仕組みを活かして、入札機能を備えたこれまでにない不動産のオークションサイトを作りたい、と考えたことが始まりです。
濱口さま
私たちが取り扱う不動産の競売では、入札は買付証明書を郵送し、弊社で封筒を開けるというアナログな方法がとられていたためタイムリーな入札はできず、遠方の方にも非常に不便でした。デジタル化できればその両方の問題が解決できる上に、入札者の人数や金額などの情報をリアルタイムで表示することも可能になり、透明性のある競争を促すことにもつながると考えました。
吉村さま
ただ、デジタル化することで緊張感がなくなってしまうのではという心配はありました。封筒を開けるとき、期待と不安からくる緊張感が大きければ大きいほど、売却できたときの喜びも大きいものです。その感覚を郵送時と同様に味わえて、不動産入札を体験した面白さが人から人へと伝わっていくようなサイトを作りたいと考えていました。また、不動産の売買だけでなく、買い手である宅建業者に不動産の仕入れについて学ぶ機会を提供し、育成することも目的の一つにあったため、「学びと仕入れ」をコンセプトに据えました。
ジーピーオンラインにお声掛けいただいた理由と、他社と比較して選んでいただいた理由を教えてください。
吉村さま
お客さまは士業の方々ですし、サイトは有料化することを考えていたので、責任感を持ってやり遂げてくれる制作会社にお願いしたいと考え、取引先の金融機関に制作会社を紹介していただくことにしました。ジーピーオンラインさんは、ご紹介いただいた3社の中の1社です。
濱口さま
これまでの業界になかった仕組みをゼロから作ろうとしているので、吉村の頭の中にある構想をお伝えする際に、「こんなイメージで」というような曖昧な言葉や不動産の専門用語を使ってしまうこともあります。ジーピーオンラインさんなら対面でしっかりと話を聞いてくれるので、そのニュアンスを汲み取っていただけると思いました。それに、営業と制作のそれぞれに窓口となる担当者がいるため、「不動産」と「システム」というお互いの専門分野をうまく翻訳して伝えてくれるだろうと思いました。
吉村さま
しっかりと組織だって動いてくれる体制がある点は安心でしたね。完成後もアップデートすることを前提としていたので、継続的にお付き合いができるジーピーオンラインさんにお願いしました。
制作進行で感じられたメリットはありましたか?
吉村さま
私たちの感覚的な言葉から要望を汲み取ってくれて、想像以上のスピードで「こんなイメージでどうですか?」と目に見える形で提案が返ってくることが非常に助かりました。例えば「フリマアプリのようにしたい」と伝えると、フリマアプリの中でもどの要素がどんな目的で必要なのかをヒアリングして提案してくれる。何もない状態から希望を伝えるのは難しいのですが、そのベースがあれば、「もっとこうしてほしい」と要望を具体化できるので、私たちのイメージも少しずつクリアになっていきました。
濱口さま
お互いに確認し合いながら前進できたのが良かったですね。旧サイトでも私が担当窓口だったのですが、そのときとは物事の共有密度がまったく違いました。やりとりしたテキスト量が5倍にも6倍にもなっていたと思います。 また、コミュニケーションツールに不慣れな私たちにあわせてスプレッドシートを作成していただき、やりとりの経緯もしっかり残る形で管理をしてくださったことも助かりました。
サイト制作を進める上で難しかった点はありますか?
吉村さま
サイトで実現しようとしているのは、士業の方々の目線に立った新しいビジネスモデルを作り出すことですから、不動産業界にいる人でも理解し難い。それをジーピーオンラインさんに伝えて、共通認識のもとで形にしていくことが難しいと感じました。そこでまずは、ホワイトボードを使って講義形式で私たちの事業やこれからやろうとしていることを説明し、ジーピーオンラインさんにもビジネスモデルへの理解を深めてもらいました。
濱口さま
その後も、打ち合わせのたびにディスカッションをしましたね。買い手と売り手、そして学び手という3者の視点に立った見え方や仕様を提案してもらい、一つひとつ形にしていきました。
吉村さま
私たちのサイトへの思い入れが強く、要望をたくさん出しましたが、粘り強く対応していただきました。制作のプロだからこそ「それは難しい」という判断になる場合もありますが、それでも「なんとかできないか」と無理を承知で相談できて、別の提案で形にしてくれる。ここに価値があると思っています。
リニューアルにより課題は解決されましたか?
吉村さま
最も重視していた開札時の緊張感やワクワク感は、「LIVE開札」という形にして開札を動画で中継することにより実現できました。加えて、全ての入札金額を開札後にあえて公開することで、宅建業者にとっては相場感を学ぶ機会になり、「学びと仕入れ」というコンセプトが実現できたと考えています。
濱口さま
会員登録数も公開後から順調に増えていき、現在は計画を上回る数の登録数に達しています。しかも登録の理由を見ると、不動産を購入するためだけでなく、物件の相場感を学びたいという方が半数以上を占めていることが分かり、狙い通りの効果が得られています。 管理画面も格段に使いやすくなり、会員の入力や管理、検索などにかかる事務作業の大幅な工数削減にもつながりました。また営業と事務の担当者がそれぞれ異なる権限で同時にログインできるため、管理がしやすくなっています。
吉村さま
サイトを営業ツール化することも当初からの目標でした。そこで、外でも使えるようにタブレットを営業社員全員に配布しました。説明するよりもサイトを見てもらうのがお客さまには一番伝わりやすい。これまでになかった営業の武器ができたことで、会員数だけでなく、不動産の売却依頼をされるお客さまも増えています。
濱口さま
お問い合わせから会員登録につながった割合も、口頭でご説明をした場合で15%なのに対し、説明せずサイトをご覧いただいた場合では85%にまでアップしました。旧サイトで無料会員登録をしていただいていた方の中には、「有料になるなら登録しない」とおっしゃっていた方もいらっしゃいましたが、その方々でさえ、戻ってきて有料の会員登録をしてくださっています。不動産業界の方々が見ると一目で「これまでにない」と分かるサイトに仕上がっているということですね。
今後の展望をお聞かせください。
濱口さま
インタビューを通してユーザーの方々の声を蓄積しているので、今のサイトをベースに、今後も改善を重ねていきたいと思います。
吉村さま
ゆくゆくは営業ノウハウの情報発信もおこない、さらにサイトをパワーアップさせて日本全国の不動産業者が便利に利用できるようにしたいと考えています。
不動産業界は一般的に、過去の事例を元にサービスを展開することが多いのですが、私たちは他にはないものを生み出すという革新的なサービス提供を目指しています。ジーピーオンラインさんには今後も、私たちの夢を形にするところを担っていただきたいですね。
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