Works 株式会社はればれ商店
お客さまインタビュー

株式会社はればれ商店
お客さまインタビュー
金本 巨士

株式会社はればれ商店
代表取締役

金本 巨士 さま

不動産売買のマッチングシステムでDXを推進し、業務効率と集客数の大幅アップに成功

はればれ商店さまの事業内容と強みを教えてください。

不動産売却の仲介と不動産買取をおこなっています。弁護士や税理士など各分野のプロフェッショナルと連携し、売主さまからお預かりした物件を、ご納得いただけるベストな条件で売却できるようにサポートします。特に近年は、複数人で不動産を所有している「共有名義」の物件など、売り先を見つけることが難しい物件の処分にお困りの方が増えています。こうした難処分物件であっても、当事者の方々の間に入って意見を調整し、売主さまの利益を最大化した売却を成立させることを強みとしています。

不動産情報管理システムとメール配信システムの2つの管理ツールと、オウンドメディア「KAiKETSU!」サイトを制作させていただきました。制作前にお持ちだった課題をお聞かせください。

入力作業の手間とビジネス機会の損失が大きな課題に

これまで、物件を探しているお客さまの情報や求める物件の条件などをExcelに手入力して顧客リストを作成し、大量の情報を管理していました。一方、物件情報は紙やPDFなど媒体がバラバラ。これを顧客リストと照らし合わせて条件に合うお客さまを探すので、時間も手間もかかっていました。また、目視のためどうしても確認に漏れが出てしまい、リストを最大限活用できていませんでした。その結果、特定のお客さまに物件を紹介することが増え、ビジネスの機会損失にもなっていたと思います。

 

この入力作業を自動化し、かつ物件情報を一括管理できるシステムを作り、作業時間の短縮とマッチング精度の向上につなげたい。そう思い、マッチング機能を備えた不動産情報管理システムの制作をジーピーオンラインさんに依頼しました。 また、これまでお客さまからの依頼のほとんどが紹介経由だったため、集客チャネルを増やすためにオウンドメディアの制作も併せてお願いしました。

Google OCRでDXを実現し、作業効率が飛躍的に向上

不動産情報管理システムを制作したことで、課題は解決できましたか?

作業時間が大幅短縮

解決できました。まず、紙やPDFで届く物件概要書を、手で入力することなくテキストデータに変換したい、という要望に対して提案いただいたのがGoogle OCRです。これは、スマートフォンのカメラ機能で撮影すると、そこに書かれたテキストを読み取って自動でデータ化してくれるというものです。物件概要書には不動産業界特有の用語も含まれていますが、最新のOCR技術であれば、ある程度正確に日本語化できます。
物件概要書の表記が統一されていないため完全な入力自動化はまだ難しいのですが、可能な限り省力化できるように、読み込んだテキストをクリック操作だけで統一されたフォーマットに加工できるよう工夫してくれました。操作がとても簡単ですし、自動入力なので打ち間違いもありません。おかげで10件の登録に2時間程度かかっていた面倒な入力作業が半分以下に短縮されました。

データベース化によるマッチングで提案機会も増加

このシステムには、データ管理機能だけでなくマッチング機能も備わっています。システムに条件を入力すれば、お客さまのニーズに合った物件の候補が即座に出てくるので、お客さまに対して情報を提供するスピードも上がりました。また、以前は過去の物件情報を改めて見返す機会が少なく、情報が古くなるほど紹介の機会も失われていましたが、システムには過去の情報も蓄積されていくため、情報の鮮度に関わらずマッチングのチャンスがあり、扱う情報量が一気に増えたと感じています。
一つの物件に対して複数の買い手候補をリストアップできるので、売主さまにとってよりメリットの大きい売却先を紹介できることもあります。システムの導入が、お客さまに対するサービス品質の向上にもつながっています。

オウンドメディア「KAiKETSU!」でニーズを掘り起こし、お問い合せ数が増加

オウンドメディア「KAiKETSU!」を制作する上で難しかった点はありますか?

「KAiKETSU!」は、共有名義などの難処分物件にフォーカスしたサイトで、ターゲットとなるのは売却が難しい不動産をお持ちの方です。ただ、ご自身ではお困りごとに気づいていないケースも少なくありません。そうした方々を引き寄せて潜在的ニーズに気づかせ、「はればれ商店に相談すれば解決できる」と認識させるためには、一般の方々には分かりにくい当社のサービスを理解してもらう必要があります。ニッチなニーズにどのようにアプローチし、サービスをどのように見せるかが難しい点でした。
しかし、ジーピーオンラインさんがお客さま目線からアイデアをどんどん出してくれ、イラストを使った分かりやすいデザインで、理解を促すサイトに仕上げてくれました。また、キーワード検索から不動産の売却などについて解説した記事ページにヒットし、そこを経由してたどり着くサイトになっているため、ニーズが顕在化していない方にもアプローチできます。

公開後、集客効果はありましたか?

お問い合わせ数増が実現

集客効果は高いですね。公開から3ヶ月で10件以上のお問い合わせがありました。「相続した土地の処分に困っている」というご相談が多く、はればれ商店のお客さま層にもマッチしています。
今後、記事の精度を高めていくことで、注力したい物件にさらにマッチしたお問い合わせを獲得できると考えています。

メールマーケティングでタッチポイントを増やして成約数をアップ

そのほかに効果を感じられている点はありますか?

不動産情報管理システムにメール送信機能を搭載

不動産情報管理システムからお得意先の不動産会社さまにメールを送信できる機能を組み込んでもらったので、効率的にメールマーケティングができるようになりました。ほとんどクリック操作だけでニーズにマッチした物件の紹介メールを送ることができ、顧客情報の登録から物件提案までをワンストップで行えます。
物件紹介は、数を打つことも非常に重要です。以前は手作業で個別にメールを送っていたため、あまり多くの物件を紹介することができませんでしたが、このシステムができてからは紹介数が飛躍的に増え、それに伴い成約数のアップにもつながっています。手間を省ける上に打てる球が増えて、想像を超える結果が出ています。

「自社のサービスのように、はればれ商店に本気で向き合ってくれた」

制作進行面での対応はいかがでしたか?

本音のラリーで案をブラッシュアップ


具体的な案は何も持っていない状態で相談しましたが、どんな曖昧な要望に対しても必ず提案を返してくれました。お互いに本音でラリーをしてサイトの方向性を明確にすることができましたし、最初の提案にとどまることなく、公開までに何度も改善を重ねてくれました。自社サービスのように本気で向き合ってくれたと思います。

また、弊社は本業の合間を縫ってのサイト制作だったので、こまめにメールを返すことができませんでした。その事情も汲んでくれ、メールでのやり取りは極力少なく、打ち合わせの場で内容を詰めてくれたことも助かりました。提案いただいたデザインをその場で見て、フィードバックを返し、ジーピーオンラインさんが社内で揉んで次の打ち合わせでまた新しい提案をくれる。その繰り返しで、スケジュールが遅れることなくスムーズに進行しました。

今後のビジョンを教えてください。

共有名義など、処分の難しい不動産物件の取り扱い件数で大阪No.1を目指しています。そのためにも、今回制作していただいたサイトをフル活用し、情報量と紹介数をどんどん増やしていきたいですね。不動産管理システムを使う中で新たな気づきも出てきたので、機能を精査してより効率的に使えるシステムにバージョンアップしていく予定です。また、オウンドメディアの記事数も増やし、さらに集客効果を高めていきたいと思います。期待が高まりますね。

Web担当者の方々に向けてメッセージをお願いします。 

ジーピーオンラインさんに依頼して感じたのは、最後まで責任を持ってやり遂げてくれるという安心感があったことです。大手企業のWebサイトもたくさん手がけられていて、クオリティも高い。制作会社選びで不安を感じているのであれば、ジーピーオンラインさんに相談すればまず間違いありません!

山本佳弥/ライター

Webサイト

編集後記

終始にこやかに対応してくださった金本さまの表情から、ジーピーオンラインへの信頼の厚さを感じました。またお話を聞いて、「DXは、大規模なシステムを導入しなくても実現できるんだ」と実感。業務効率化だけでなく、サービス品質の向上や情報活用へのモチベーションアップにもつながった、価値のあるDXだと感じました。

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