こんにちは、ジーピーオンラインのおおしろです!
コーポレートサイトのSEO(Search Engine Optimizationの略で検索エンジン最適化のことを指します)は今や対策が必須となっています。正しいやり方で検索結果の上位に表示されるようになれば、Webサイトへの流入数が増え、問い合わせや商品・サービスの購入など成果につながることが期待できます。
しかし、検索エンジンの仕組みは複雑で、最適化する方法がよく分からないという方も多いかと思います。そこで今回は、コーポレートサイトのSEO対策に悩む方向けに、最適化の方法を分かりやすく解説していきます。ぜひ正しいSEO対策のやり方を理解して試してみてください。
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もくじ
- コーポレートサイトのSEO対策とは
- サイトマップ作成
- ページ表示速度の向上
- 構造化データマークアップの実施
- コンテンツ作成(コラム)
- コーポレートサイトにSEO対策が必要な理由
- コーポレートサイトのSEO対策のやり方
- SEO対策の目的を明確にする
- ターゲットキーワードを選定する
- ユーザーニーズに沿った内容でコンテンツを作成する
- アクセス解析をおこなう
- リライトをおこなう
- コーポレートサイトにおけるSEO対策の注意点
- SEO対策のやり方で最も大切な考え方
- まとめ
コーポレートサイトのSEO対策とは
コーポレートサイトをインターネット検索で上位表示するためには、主に4つの方法が有効です。
- サイトマップ作成
- ページ表示速度の向上
- 構造化データマークアップの実施
- コンテンツ作成(コラム)
Webサイトの検索順位が決まる過程には、Googleの検索エンジンによるクロール(Webサイトの巡回・サイト情報の収集)、インデックス(集めた情報をGoogleに登録)、Googleが設定したアルゴリズムによるWebサイト評価があります。
サイトマップでサイトの構造を検索エンジンにわかりやすく示し、ページの評価を上げるために、ページがより速く表示されるように改善します。構造化データマークアップをおこなって、文章や画像なども検索エンジンの収集対象に含まれるようにします。
コンテンツ作成(コラム)は、適切なキーワードで導かれる内容であることが大切です。
サイトマップ作成
サイトマップを作り、コーポレートサイトの構造をユーザー、検索エンジン両者にわかりやすく表します。SEO対策はサイト訪問者のユーザビリティ、検索エンジンのクローラビリティを意識することが大切です。
サイトマップには2種類あり、検索ユーザー向けのHTMLサイトマップ、クローラー向けのXMLサイトマップを用意するのが理想です。XMLサイトマップはGoogleのクローラー(robot)にページを認識させることに有効で、Google Search Consoleから送信しておけば読みにきてもらえます。
一方で、HTMLサイトマップはドメイン上にあるページをひとつのページまとめて掲載することで、ユーザーが目的のページを見つけやすくなるだけでなく、内部リンクとしても機能します。ページ同士を同ドメイン内でもリンクさせておくことは内部施策として有効です。コーポレートサイトを新規で制作される際には併せて作成しておくのがおすすめです。
サイトマップの作成は、検索順位に直接の影響を及ぼすわけではありませんが、ユーザビリティの向上と、クローラビリティ改善に寄与するという意味で、SEO対策に有効です。
なお、HTMLサイトマップについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【関連記事】サイトマップとは?作り方からツール紹介までプロが解説します!
ページ表示速度の向上
2018年7月より、Googleがページの読み込み速度を検索順位の評価基準に加味するとアナウンスしました。ページ表示が極端に遅いウェブサイトは、ユーザーが使いにくいと判断しているためです。CSSやJavaScriptの記述を圧縮する、画像の容量をなるべく軽くする、キャッシュを残して同じページの表示速度を高速化するほか、JavaScriptやjQueryなど大きなファイル処理を最後にするよう設計することも効果的です。サーバー側でコーポレートサイトのデータを圧縮しておくことも、負荷軽減に一役買います。
2020年5月29日にGoogleは、ユーザー体験(UX)の向上をはかるために、検索順位の決定において「Core Web Vitals」を取り入れることを発表しました。Core Web Vitalsは、Webページに関する以下の3つの指標をまとめたものです。
- FID(First Input Delay):ブラウザがユーザーの操作に応答するまでの時間)
- CLS(Cumulative Layout Shift):読み込み時におけるページレイアウトのズレや崩れなどの量
- LCP(Largest Contentful Paint):URLをリクエストされてからページ内でメインとなるコンテンツが表示されるまでの時間
なお、いずれの数値もGoogle Search Consoleで確認することができ、LPCが2.5秒以内であるURLは「良好」、4秒以下は「要改善」、4秒を超えると「低速」と表示されます。ユーザーの利便性を考えると、ページ読み込みの速さは非常に重要な項目であるといえるでしょう。
Core Web Vitalsについて詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
【関連記事】UXの新指標Core Web Vitals(コアウェブバイタルズ)とは?計測方法から改善方法まで徹底解説
構造化データマークアップの実施
構造化データマークアップとは、自社のコーポレートサイトが扱う内容をGoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンに教え込むためにHTMLで書かれた文字列にタグづけすることです。クローラーに詳細な情報が伝わるとインデックスが増加し、ウェブサイト評価のチャンスにつなげられます。
構造化データマークアップの対象はHTMLだけではタグで定義できない文章や画像などが含まれ、「パンくずリスト」や「よくある質問」、「記事」、「ユーザーレビュー」などが認識されるようになります。検索結果一覧に画像つきで表示できることや(リッチスニペット)、検索ユーザーの利便性が高まることから、結果的にSEO対策の一環となるのです。
しかし、正しく構造化マークアップをおこなわないと評価が下がりサイトの質が落ちる可能性もありますので注意しましょう。事前に有効性があるかを検証できる構造化テストツールなどを活用するのが安全です。
コンテンツ作成(コラム)
クローラーが読みに来てくれるようになっても、そこに良いコンテンツが無ければ意味がありません。ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを作成しましょう。検索結果からクリックして訪問したユーザーが、十分な情報を得られなかったり、低品質で期待と異なる情報しかなかったりするとページの評価は下がります。自社の言いたいことを掲載することも大事ですが、ユーザー目線を失わず、他の上位記事を参考に作るべきコンテンツの内容を検討しましょう。
Googleは質と量の両方向からコンテンツを評価しています。ここでも明確な文字数、コンテンツ数は明記されていませんが、網羅的にユーザーの問題解決を図るには、ある程度の文字数や投稿数が必要になると考えられます。
コーポレートサイトにSEO対策が必要な理由
ITテクノロジーの発達やデジタルデバイスの日常化により、インターネットでの集客はますます重要度が上がっているといえます。そのため、コーポレートサイト運用におけるSEO対策の必要性もまた高まってきています。
SEO対策を講じて自社の製品やサービスと親和性の高いキーワードで上位表示することで、検索行動段階に入ったユーザーの流入が見込めます。継続的なコストや露出効果の期限がなく、大幅に広告費が削減できること、長期的かつ安定的に集客できることもSEO対策をするメリットです。選ぶキーワード次第で潜在層にもアプローチできるため、将来の顧客になりうるユーザーを囲い込んだり、ニーズを顕在化させたりする効果も期待できます。
コーポレートサイトのSEO対策のやり方
では、コンテンツ作成はどのようにおこなえばよいでしょうか。手順は以下の5ステップです。ひとつずつご紹介していきます。
- SEO対策の目的を明確にする
- ターゲットキーワードを選定する
- ユーザーニーズに沿った内容でコンテンツを作成する
- アクセス解析をおこなう
- リライトをおこなう
SEO対策の目的を明確にする
まずはコーポレートサイトが達成したい目的を明らかにします。自社や製品・サービスの露出を高めることで、より多くの人に知ってもらう(認知度アップ)、購入や申し込みにつなげる(コンバージョンアップ)、特定の分野において信頼度や好感度を上げる(ブランディング)など目標を定めましょう。
多く目標を定めてしまうと、あれもこれもと手を伸ばしてしまい、目的が曖昧になってしまいます。重要だと考えられる点に集中しましょう。
ターゲットキーワードを選定する
SEO対策で目指すべきゴールが決まったら、その目的を達成できるキーワードを探ります。キーワードプランナーやUbersuggestなど、検索ボリュームのチェックツールを利用して、候補に挙げたキーワードの検索回数を調べることができます。
ターゲットキーワードの検索ボリュームが大きいほど、ニーズがあり多くのユーザー流入が見込めます。しかし、同じようにキーワードを狙ってくる競合も多いので、SEO対策の難易度は高くなります。理想としては月間300以上検索されているとよいです。また、検索意図が混在するような大きすぎるキーワードも上位表示は狙いにくくなります。関連するキーワードのコンテンツを複数用意し、ピラーページとして1ページにリンクを繋いでまとめるなど、工夫が必要になります。ページのタイトルも同様にキーワードの盛り込みすぎには注意しましょう。
一方、検索ボリュームが小さすぎると、クリック数も少なくなるのでコーポレートサイトのPV数を大幅に上げることは難しくなります。競合が少ないという面では上位表示も比較的容易になるので、コンテンツ拡充の初期フェーズとして「検索順位1位のキーワードを増やす施策」と捉えて作成するのは有効です。
また、キーワードによってサービスページに向いているもの、コラムに向いているものなど性質が異なってきます。検索した位置情報によって順位が変動するものなどもあるので、検索ボリュームを見るだけでなく、実際に検索してみて結果一覧の様子なども見ながら最終判断をしましょう。
ユーザーニーズに合った内容でコンテンツを作成する
キーワードの検索意図に沿ってコンテンツを作成していきます。自社として提示したい情報もあるかと思いますが、まずはユーザーが知りたいと思われる情報を漏れなく記載しましょう。関連する情報はできるだけ1ページにまとめるとユーザーは複数のページを見る必要がなくなります。しかし、目的が異なってくる場合はひとまとめにせず分割して作成することをおすすめします。
ユーザーのニーズが分からない場合は、検索結果一覧ページを参考にしてみましょう。1ページ目の上部に表示されている記事は読まれている=ユーザーニーズを満たしていると考えられます。上位ページの情報を調査することで顕在ニーズを拾えるだけでなく、共起している関連キーワードからテーマに付随する潜在ニーズを汲み取ることができます。これらの検索結果の一覧ページ(SERP(サープ)、SERPs(サープス))を分析する手法はSERP分析とも呼ばれます。コンテンツ作成は仮説と検証の繰り返しで良くしていくものですので、ぜひ失敗を気にせずチャレンジしてみてください。
アクセス解析をおこなう
コンテンツの投稿後は、必ずアクセス解析を行い、効果測定をしましょう。Googleが無料で提供するGoogleアナリティクスとサーチコンソールが役立ちます。
Googleアナリティクスはサイトのアクセス分析ツールです。コーポレートサイトの訪問者が、どのような経路で流入したのか、どのページへアクセスしたか、ページ滞在時間はどのくらいかを調査できます。
一方、サーチコンソールはユーザーの検索分析ツールです。コーポレートサイト訪問者の検索クエリ、検索順位が下がる問題の発見などに有効です。両方を連携して使用することで、多面的なアクセス解析が可能となります。
コンテンツが狙い通りにアクセスを拾えているか、他のコンテンツへの回遊状況はどうかをツールを使用して確認することで、改善すべき記事、新規作成を検討する要素を探ることができます。
アクセス解析の詳細を知りたい方はこちらの記事をお読みください。
【関連記事】ホームページのアクセス解析で分かることとは?Googleアナリティクス導入のすすめ
リライトをおこなう
コラム投稿後のリライトがSEO対策の成功を担います。アクセス解析とSERP調査を重ね、既存コンテンツの手入れをしていきます。SERPで1ページに表示されることを目標に、アクセス数や流入キーワードの変化に着目してリライトしましょう。
リライトのやり方は、すでに自社のコーポレートサイトで獲得できている検索キーワードを拡張する方法や、上位10件(SERP1ページ目)に迫っている記事を補う方法があります。SERP1~3ページ目に表示しているコンテンツは、検索ユーザーの満足度が高い記事です。自社サイトがより上位を目指すには、SERP1~3ページ目までの記事の内容の密度や網羅性、正確性をしっかり調査し、自社コンテンツとの違いを確認して品質改善していくことが重要です。
コーポレートサイトにおけるSEO対策の注意点
Googleは、高品質なWebサイトについての考えを明確に示しています。Googleが定めた検索品質評価ガイドラインのなかに「E-A-T」という項目があります。
- E: Expertise(専門性)
- A: Authoritatives(権威性)
- T: Trustworthiness(信頼性)
Webサイトそのものや、サイト運営者が扱うテーマに精通しているか、第三者から確かな評価を受けているか、などの点を大きく評価しています。とくに、コーポレートサイトは企業活動の一環という意味でも、上記3点は常に意識して構成したいところです。コーポレートサイトの主旨とターゲットキーワードの関連性が薄い場合は、コラムを設けず別にサービスサイトを立ち上げてコンテンツを拡充するとSEO対策になります。
SEO対策のやり方で最も大切な考え方
クローラーに適切に情報を読み込んでもらうことはコーポレートサイトのSEO対策のやり方として有効です。ただ、先ほど少し触れたようにGoogleには「検索ユーザーにとって価値があるウェブサイトを優遇する」という考え方が根底にあります。
たとえ上位に表示されている記事の情報を網羅していたとしても、自社の独自性や新規性のある情報がないとユーザーにとっては「他で見たことのある情報」と思われてしまいます。キーワードを盛り込んだけの分かりにくいページでは、ユーザーはもっと分かりやすい別ページへと離れていってしまいます。最悪の場合、「あのサイトは分かりにくい」と再訪の見込みすらなくなってしまいます。技術面のやり方はさまざまありますが、まずは検索ユーザーのニーズに応えた高品質で独自性のある情報を提供する意識を念頭において実行していきましょう。
まとめ
コーポレートサイトのSEO対策では、安易にキーワードを選定したり、やみくもに低品質なコンテンツを増やしたりすることは逆効果です。自社のコーポレートサイトと相性が良い検索ユーザーに焦点を絞り、有益なコンテンツを提供していきましょう。
SEO対策の目的とゴールを明確にターゲットキーワードの選定から記事作成、効果測定、リライトまで、一貫した姿勢で取り組むことが大切です。
他のSEO対策のやり方も知りたいという方はこちらも併せてお読みください。
【関連記事】Googleの検索順位を上げる方法とは?Web担当者向けSEO対策やることリスト
コンテンツの新規公開からすぐに効果が出ることを期待しすぎてはいけません。検索結果の状況やGoogleのアルゴリズムは変化し続けています。まずは作成してみて、改善を重ねて少しずつ上位表示や流入数の増加を狙っていきましょう。
また、ジーピーオンラインではコーポレート制作のコンテンツ企画からご提案することも可能です。PV数を伸ばしたい方、Web施策を強化したい方はぜひお気軽にご相談ください。
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WRITERおおしろ 広報
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